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テーマ:ニュース(99402)
カテゴリ:社会・ニュース
福島の原発から約300km、都心から約70km離れた我が南足柄産の足柄茶(茶葉)から放射性物質が検出されたということで、全国ニュースになっております。まさかここまで影響があるとは思っていなかったので、地元には少なからず動揺が広がっています。お茶以外の農作物や水道水は大丈夫なのか、とか。
どの野菜を調べているかはわかりませんが、とりあえず、ほうれん草からは検出されなかったみたいで、いまのところの影響はお茶のみ。しかし、「南足柄市では荒茶で3000ベクレルを検出」って、異様に高い! 「9日に採取した生葉で最大570ベクレルを検出したことから、同市に限り生葉を乾燥させた荒茶段階で検査した。荒茶に関しては規制値はないが、県は「高い数値は、水分が抜けて濃縮したためで、飲み続けなければ健康に問題はない」としている」そうです。お茶農家さんではもう飲んじゃってるようですが、飲み続けたら問題ありってことだな。 ↓参考記事 ■東日本大震災:足柄茶のセシウム、新たに2町で検出 規制値超は6市町村に /神奈川(毎日新聞) ■ 福島第1原発:茶葉から放射性物質 「なぜ神奈川で…」(毎日新聞) ■「放射能が300キロも飛んで来るとは」足柄茶刈り捨て (朝日新聞) ↓この記事はワイドショー目線でわかりやすい。 ■神奈川「足柄茶」から放射性セシウム-300キロ離れてなぜここだけ?(J-CASTテレビウォッチ) ↓静岡のお茶は基準値を下回ったみたいです。 ■東日本大震災:「足柄茶」から放射性物質 県茶葉の放射能、規制値を下回る /静岡(毎日新聞) 近隣すべてのお茶から基準値以上のものが検出されているわけではないようです。逆に、きちんと調べて基準値以下のものが出荷されているはずですので、流通しているものは安心して飲めると思います。せっかく全国に名前が知れ渡ったので、これを機に「足柄茶」を全国の皆さんに飲んでもらいたい! お茶は静岡だけじゃないですよん。 ちなみに、位置関係としては、福島→東京→横浜→南足柄(小田原・箱根)→熱海・伊豆→静岡、という感じです。横浜・南足柄は神奈川県、熱海から先が静岡県。よく、箱根は静岡でしょ、と言われますが、箱根も神奈川県です(きっぱり)。 小田原周辺は温暖な気候で、東京で雪が降ってもこちらではめったに降りません(箱根などの山間部では降りますが)。で、湿気がすごい。地方に住んでいて帰省した友人などに聞いても湿度が高いといいます。 おそらく、足柄平野を流れた空気が箱根の山々に当たって溜まるからではないかと前々から思っていたんですが、まさか放射性物質まで溜まってしまうとは。…ほんとにそういう理由かはわかりませんが、約300kmも離れた場所での基準値以上の放射性物質の検出ということの理由として、なんとなくその予測は当たってる気がします。 ↓そんなわけで、神奈川県西部にもモニタリングポストの設置を要望する声が高まって、簡易データが一日二回、公表されることになったようです。 ■神奈川県内の放射線等の情報(大気、水道水、食品など)(神奈川県防災/災害情報) しかし本格的なモニタリングポストの設置って、すごくお金がかかるんですね。「観測装置に約2千万円、毎年の運用や分析、メンテナンスに数億円かかるようで、県内1か所の原則と合わせ、設置は容易でないようです」と、小田原市の加藤市長のブログにかかれていました。 ■モニタリングポスト設置要望(加藤けんいち日記) ↓その他の地域のモニタリングポストのデータへのリンク ■放射線漏れを感知する、東日本のモニタリングポスト一覧 公表されたデータを見てみると、5/12~13日では厚木、開成町、小田原で0.04~0.05マイクロシーベルト/h。都心あたりでは0.05~0.07マイクロシーベルト/hとなっていますし、神奈川県のサイトでも「仮に0.1マイクロシーベルト毎時の状況で 1年の間ずっと屋外にいたとしても、合計の放射線量の876マイクロシーベルト(1人あたりの年間自然放射線量2,400マイクロシーベルト(世界平均)の1/3程度)で、健康に影響のないレベルです」と書かれていますので、普通に生活するには問題なさそうです。 ■都内の環境放射線測定結果(東京都健康安全研究センター) そう考えると、なんでお茶だけから基準値以上の数値が…と思いますが、お茶の木の性質(放射性物質をよく吸収するとか)や放射性物質の飛散がたまたま成長期にあたってしまったとか、なにか理由があるのかもしれません。いずれにせよ、原発事故の影響であることは明かですので、東電には補償してもらわないといけませんが、農家の方々の落胆を考えると、やるせない思いです。
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最終更新日
May 16, 2011 06:27:38 AM
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