児の病気についてわが子の先天性心疾患は、下半身に血液をおくる動脈の一部がくびれている「大動脈縮窄(しゅくさく)症」でした。 母体内では胎盤が酸素を送るので問題ありませんが、 生後、肺呼吸をはじめると 「くびれ」から下半身への血流が保てず、腸の動きなどがにぶくなり死に至るのだということでした。 心肺停止後に救急搬送されるケースが多い中、児は胎児期に診断されたおかげで、 生後すぐに「くびれ」を広げる薬(プロスタグランディン)の点滴を開始してくださいました。 やがて呼吸が安定しなくなると、リスクが高いことを承知で体重増加を待たずに、 生後10日の日曜朝、「くびれ」を切除する緊急手術に踏み切ってくださいました。 体重わずか1.9キロでの開胸に、手術後も院内待機が解除されるまで祈る思いでしたが、 おかげさまで無事成功しました。 生後の3カ月間、ジェットコースターに乗って一喜一憂するような日々でしたが、おかげさまでやっと落ち着きました。 有り難いこととしみじみ思いながら毎日抱きしめています。 昭和40年代まで、原因不明のまま亡くなった赤ちゃんの多くが こうした心疾患だったと推測されるそうです。 術後の定期検診はつづき、再縮窄の心配は尽きませんが、 「いま」があることに感謝しつつ日々を送ろうと願っています。 6月 9日 切迫早産で入院。妊娠8ヶ月(33週、子宮内胎児発育遅延)。 6月21日 胎児心エコーで、先天性心疾患みつかる。 「大動脈縮窄(しゅくさく)症」の疑い。 7月8日 誕生。2164グラム。児はそのままNICU入院。 7月10日 小児科と心臓外科が初のカンファレンス。 手術の方針。 7月13日 呼吸状態悪化。心不全を防ぐため強心剤投与開始。 尿の出が悪くなり、利尿剤投与開始。 7月15日 心臓外科医による家族説明。小児科立ち会い。 7月17日 手術準備。 7月18日 緊急手術。日齢10日。 ジャンル別一覧
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