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カテゴリ: 視聴レポート
夜、NHK教育の「芸術劇場」を観ていたら、ピアニストであるイーヴォ・ポゴレリチ氏のインタビューが放映されていた。スキンヘッドになっていて、あらまぁビックリ。えっ、知らなかったのは私だけ?2005年10月の日本公演については、ネット上を徘徊していても賛否両論ぶりが伺えるが、インタビューを受けるポゴレリチ氏のお顔は、艶も良くどことなく神がかった表情すら感じられたりもした。最愛の妻の死によって演奏活動を停止してしまったポゴレリチ氏だが、新たな師の存在によって、今後は意欲的に活動されそうである。
彼は、インタビューのなかで最愛の妻であり師であったアリスさんのことを「音楽院ではひとつひとつの音について追求することもなく、彼女は譜面のたった1段に4時間の時間と熱意をかけて、そして生徒にも作曲家にも敬意を払う先生は初めてでした」と語る時、表情は愛情に満ちあふれていた。 そして最も印象に残ったのは 「次第に自分を強く表現できるようになり、常に同じ理念のもとで演奏が出来るようになった」 という一言だったりする。常に同じ理念どころか、土台もできあがっていない自分は演奏する精神状態と未熟な技巧によって、どうしてもふらつきが出てしまう。もっともっと精進せねば。。。 ポゴレリチ氏といえばどうしても思い出してしまうのが、第10回ショパンコンクールに関するあの事件。第3次予選で落ちてしまったポゴレリチ氏の評価に不服とし、あのマルタ・アルゲリッチさんが「彼は天才よ」と怒って審査員を降りてしまったという話はあまりに有名なはず。確かにポゴレリチ氏、演奏中にガムはかむわ、独特の衣装だったりと異端児ぶりを思いっきり発揮していたようであるが、あれからすっかり話題の人となってしまった。ファンも多いようである。それにしても、マルゲリッチさんが言い放った「彼は天才よ」、ふと、シューマンがショパンのことを「諸君、帽子をとりたまえ 天才だ」と絶賛したのを思い出してしまった。 (インタビュー放映中に流れたボゴレリチ氏の演奏) ・バッハ イギリス組曲 第2番 ・ショパン ノクターン第16番 Op.55-2/他 そういえば、その日の芸術劇場のゲストであったジャズピアニストの小曽根真さん、最近はクラシックの演奏活動もされているとか。こちらにもビックリなのであった。様々な演奏家がジャンルの垣根をとっぱらって音楽を広める、とても素晴らしいことだと感じている。 また、小曽根さんの「自分の音のパレットが、ポゴレリチさんのリサイタルを聴いた後で1つか2つ増えたような気がする」という言葉を聞いて、やはり生演奏はもっともっと聴く機会を得たいものだ、と思ってしまった。 ---------------------------------------------------- 【本日のピアノ練習メモ】 本日のメイン練習 ●ブラームス51練習曲 #07~#10,#15 #07:3度を4-1,5-1指で弾く運動。 #08:アルペジオ練習。 #09:各指を広げる運動 #10:5指押さえながら他指の均一運動。 #15:3指押さえながら他指の均一運動。 ●全24調4オクターブスケール ●クラーマー=ビューロー60練習曲 #22 #22:左手のための練習。まずはゆっくりテンポで譜面どおりに。2小節をはじめとする右のトリルがいまひとつ綺麗に入らない。27小節の2音目の指使いに気を付けて。17小節から20小節にかけての流れがスムーズにいくように要部分練習。 ●バッハ シンフォニア #10~#14 #10~13:おさらい #14:弾きこみ段階。あと数日安定して弾ければ次へ。 ●ショパン 24の前奏曲 Op.28 #05,#16 #05:弾きこみ段階。更に少しテンポ上げて八分音符170で。だいたい中程度のテンポだろうか。これである程度は弾けているが、更に余裕ある凛々しい音を目指して繰り返し練習だ。 #16:今日もテンポ四分音符116で繰り返し練習。 ●ショパン ノクターン第13番 Op.48-1 残念ながら進展は無し。70小節や54小節の和音進行はまだまだ改善の余地あり。 ---------------------------------------------------- 本日のおさらい ●クラーマー=ビューロー60練習曲 #10(両手),#8(左手),#16(3-4-5指強化),#19(右分散音型),#20(左分散音型) ●ショパン 24の前奏曲 Op.28-1,4,7 ---------------------------------------------------- 本日のおためし~ライフワーク的取り組み ---------------------------------------------------- 本日の語呂合わせ復習 ●ショパン 即興曲 Op.29 ピアノを再開してから数回練習したものの、学生時代に弾いた頃のようにはいかないのが辛い。が、無理して速く弾こうとせず、穏やかに中テンポで弾くことで徐々に慣らしていこう。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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