カテゴリ:サー・カズオ・イシグロ作品の翻訳
おはようございます、ひなこです。
8月14日 昨日の夜ママは、「あんたなんか大嫌い!大嫌い!大嫌い!」って叫んでた。 僕が同じ家にいることなんて忘れちゃったみたいで、僕にも聞こえた。 それからもっとすごいでかい声で叫び出して、「笑うの止めなさいよ、このろくでなしクソ野郎、笑うな!」ってさ。 それから、どれだけママがそいつを嫌いかっていうことについて叫び出した。 でも、今朝ママと顔を合わせたら、前みたいにすごく静かで穏やかで、僕に空いてる部屋を片付けろって言った。要らない物は全部物置に片づけろって。 なんでって聞いたら、ジョンが引っ越してくるって。 でも、その部屋はジョンの娘のキャロルが使うって。彼女も一緒に引っ越してくるんだ。 6時までには、ちゃんと片づけておいてとママは言って、そして出かけた。 思うにジョンは、ママと同じ部屋で寝るんだろう。で、2人はそこでやるんだ。 ・・・午後1時。 僕は物置に全部片づけ終わった。部屋の準備は完璧だ。 そんなに大仕事じゃなかった。 ママが言うには、キャロルは16歳。 僕には年上過ぎる。 物置でもっと雑誌がないか探した。 だって、古いのはもう30回くらい読み返したから。でも見つけられなかった。 でも、古い雑草除去剤の缶を見つけた。 だから試験管を取りに家に戻った。前に学校からかすめてきたやつ。 そして、試験管にそれを入れた。 よくわかんないけど、多分毒だと思う。 だから物置はいつも鍵がかけられてたんだ。 だって、毒が中に置いてあるから。 まだ1時だ。 又、雑誌でも読むか。 昨日のことがあるから、ナオミとはゲームをして遊びたくない。 続く。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2020年06月26日 07時00分08秒
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