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テーマ:ささやかな幸せ(6729)
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作家の安部譲二さんは大のネコ好きらしい。 過日の読売新聞夕刊記事に連載中のコラム「交遊録」の最終回。
タイトル“女房殿一筋の若猫”から抜粋。
生後10ヶ月のウニ(猫の名)は立派な若猫になりましたが、甘えん坊で女房殿がリビングを出ると、ドアのところにうずくまって、「ママ、何処へ行っちゃたの。早く帰って来て、、、」 と、声を張り上げて啼きます。 そして女房殿が帰って来ると、オデコを擦り付け、膝に飛び乗って喉を鳴らして、身も世もないウットリした顔をするのです。
なぜだか分かりませんが、ウニの心は完全に女房殿ひと筋です。 そして女房殿も、象牙色した尻尾の長い猫にメロメロなのです。 僕(安部譲二)は面白くありません。 仕事部屋でひとり孤独を噛み締めているのです。
この気持、痛いほど分かります。 わが家も同じような状況が起きます。 わが家には、ワンコロおてんば娘のトイプー「チェリー」がいます。 チェリーの身の回りのことはほとんどわたしが担当している。 忙しい嫁殿は全然チェリーのことは構っていない。 なのに、わが家でチェリーが一番好きな人は女房殿であるらしい。 女房殿が帰宅するとわが家のチェリーは、安部さんちの“ウニ”とそっくり状態になる。 そんなとき、私は形無しなのだ。
悔しいが、犬も猫も一番やさしい人を見分ける能力があるのだろう。
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