盆踊りの由来昔印度では、仏様や仏塔を供養するのに、そのまわりを読経しながらぐるぐる回りました。平安時代、空也上人によって始められた念仏踊りが、盂蘭盆の行事と結びつき、精霊を迎える、死者を供養するためのものという意識になっていきました。そして、鉦や太鼓を叩いて、輪になって経文を唱え踊ることが盛んになりました。 後にはこれに、民族舞踊や民謡などが入って、お寺の境内にヤグラをつくって精霊を祭り、お盆の間みんなで踊りながら先祖のみ魂を供養するようになりました。有名な「阿波踊り」もこの盆踊りです。 時代とともに、宗教的意識は薄くなり、民衆の娯楽として発展してきました。地方によっては男女の出会いの場、求婚の場として、重要な行事となっていました。 現代では、すっかり“踊りを楽しむお祭”として各地で催されるようになっています。 |