2.飽和水蒸気量(2)

突然,質問。「『湿度』とは何か?」と聞かれて,答えられるかなぁ?

湿り気の合い」,つまり,「空気の湿りぐあい」を表したものだ。日常の生活で,私たちは「湿度」を肌で感じるだけだけど,気温と同様に,「数字」でわかった方が便利。そこで考え出されたのが,湿度を求める公式なんだ。

        今含んでいる水蒸気量(g)
湿度(%) = ―――――――――――― × 100
        そのときの飽和水蒸気量(g)

これは,

満腹の食事量(飽和水蒸気量)に対する,その時点で食った量(今含んでいる水蒸気量)の割合をいったん「分数」で表し,それに100を掛けて,百分率にしたものだ。

この数字が100に近いほど,「今日はジメジメしてるな~」ってことになる。

では,下のグラフと表を使って,問題を解いてみよう(数値は表からひろうこと)

飽和1 飽和2

【練習2】次の問いに答えなさい。

(1)1立方m中に,6.4gの水蒸気を含む,15℃の空気の湿度を求めなさい。

(2)1立方m中に14.0gの水蒸気を含む,25℃の空気の湿度を求めなさい。ただし,四捨五入して整数で答えること。

(3)温度が15℃で,湿度75%の空気が1立方mある。この空気は何gの水蒸気を含んでいるか。


【解説】湿度を求めるとき,その空気の温度が何℃かを,最初にチェックする必要がある。飽和水蒸気量(1)でも書いたが,空気ってやつは,「気温が高いほどたくさんメシが食える,逆に,気温が低いと小食になる」という変なヤツだから。気温によって,飽和水蒸気量は異なるということをお忘れなく。

(1)表から,15℃の飽和水蒸気量は12.8g。今含んでいる水蒸気量は6.4gだから,

     6.4
    ―――×100=0.5×100=50(%)
    12.8


(2)(1)と同じように。ただし,「四捨五入して整数で答える」ということは,小数第3位まで計算し,それを四捨五入するということ。14.0÷23.0の計算をミスらないように。

     14.0
    ―――×100=0.608…×100=(約)61(%)
     23.0


(3)今,χgの水蒸気を含んでいるとして,方程式を作る。

      χ
    ―――×100=75   両辺を100で割って,
    12.8
          χ     75
        ―――=――  右辺を小数にして,
         12.8  100
          χ
        ―――=0.75  両辺に12.8を掛けて,
         12.8
            χ=9.6(g)



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