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カテゴリ:ウイリアムス症候群
長女がこの病名の診断を受けたのが2歳の時。
最初は「知的障害児」の言葉に非常に抵抗がありました。 自分に障害児に対して差別的感覚を持っていたのは事実です。「ウチはそうじゃない」と。 しかし、現実はそうではありません。明らかに言葉が遅く、大きな音には異常に反応し 大パニック。歩くのもかなり遅く、事実を認めなければならない状況でした。 こども発達センターの医師からは、療育手帳の取得を薦められました。 しかし、この手帳をもらうと公に「知的障害児(者)」であるということになり、今後の 進学や社会に出るときに困らないかと思っていました。 今から思うと、何とアホらしいことを考えていたかと思います。 この手帳をもらうと、経済的支援が多大で、大変助かる事がよくわかりました 名古屋市の水族館・科学館・動物園・名古屋城などの入場料は付添い人1人含め無料。 その他の入場料が必要な施設は殆ど割引があります(映画館、TDR、USJなど) 市からは障害児童手当が3ヶ月ごとに3万円支給があります。 市営バスは無料です。私営バスも半額です。 名古屋市営駐車場は半額です。(繁華街に家族で車で出かけたときには大変助かります) 飛行機・JRも割引が有ります(使った事無いですが) つまり家族で出かけるときは、いつも療育手帳を持参しています。 ちなみにウチはC判定(IQは56なので比較的軽度との判断)重度の方はA、中度(IQ50くらい)はBです 養護学校高等部に今通っていますが、学校からも就職には必要ということで、もっていない 生徒・親御さんには必ず取得するよう指示があります (親御さんの中には、以前私が思っていたように、障害者手帳を持つことに抵抗のある方が いらっしゃるのでしょう) 日本の企業は、雇用している従業員の数%を障害者雇用に当てなければならないという法律が あります。(身体障害者や精神障害者を含めて) その雇用率を守れない企業は、ペナルティとしてお金を払わなければなりません。 企業経営者は、ペナルティ料を払って企業イメージを落とすよりも、どうせお金を払うなら 障害者を雇って働いてもらうほうが業務上もメリットがあります。 なおかつ積極的に雇用をアピールすれば、公共の福祉に前向きな企業という宣伝もできますので、経営センスの豊かなカイシャは、障害者雇用に積極的です。(サイゼリヤさん等) 更に、判定Bの人をひとり雇うと、C判定者を二人雇ったと同じと見做されます。 就職希望者で、ぎりぎりB判定の人はぎりぎりC判定の人とほぼ同じ就労能力レベルと考えると、企業側は就職の際はB判定の人を採用する傾向にあるので、就職時にはよく考えるべきです。 (なお、判定は3年に1度、県の児童相談所に行って判定してもらうことになってます) また、特例子会社といって、障害者従業員が殆どを占める100%子会社を設立する会社が増えています。 障害者に適した職場・業務をまとめて取り扱う特例子会社は、親会社の障害者雇用率にカウントするという法律があり、それは一般の職場になかなか適応できない障害者に働きやすい職場を提供できるということで、近年増えてきています。 (愛知県ではトヨタ、デンソー、中部電力、JR東海など大手が多いです) 一般の職場では障害者を面倒見る人が必要になったりして、本人も職場も負担が大きいから こういった制度は双方にメリットあります。 また、特例子会社は社内印刷や社内メールなど、比較的障害者でもやりやすい業務を集めていて、一般の従業員では給与水準のワリには付加価値が低いような仕事を、障害者で別会社ということで賃金水準を抑えるという、労務費圧縮のコストダウン策としても親会社にとっては有効なのです とにかく、療育手帳を持っていれば本人の為にも保護者の為にも有効なので、必ず取得するようにしてください。 来年養護学校高等部を卒業するうちにとっては、就職か就労支援に行くかまだ迷っています。 色々実習を積んでいく中で、本人の意向を汲んで決めていきます。 また、私は愛知県の障害者年金基金というものに加入しており、それは月々6900円支払うと 保護者が死亡した後、障害者に毎月2万円永年で支給があるという基金です。 親の死亡後の生活面での自立が難しいので、少なくとも経済的に補助になることはやっておいたほうがいいです。 給与で5万円くらい、基金から2万円支給あり、B判定ならば年金が月に7万円もらえるそうで これくらいあれば、ひとりで生活できます。 15年くらい前から続けていて、最初は月4000円の掛け金でしたが、値上がりして今は6900円です。親の年齢に応じて掛け金が変わるはずなので、各自治体の福祉課に確認してください 色々書きましたが、次回は幼稚園から養護学校高等部までの進学について、いろいろ大変だった事を書きたいと思います。 若い親御さんの少しでも参考になればと思います お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2012.02.10 15:08:48
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