山頭火、1月(睦月)の句
秋山巌の小さな美術館 ギャラリー馬美の町田珠実です。山頭火の1月の句の中から、実父で木版画家の秋山巌が、木版画「山頭火シリーズ」で発表している作品を抜粋しました。山頭火の句作年月日、句。秋山巌の作品番号・タイトル・版画のサイズの順です。見てみたい作品がございましたら、遠慮なくメールくださいませ。 山頭火 1月(睦月)の句昭和5年1月 「涸れきった川を渡る」 212 川を渡る 半切 「捨てきれない荷物のおもさまへうしろ」 230 捨てきれない 半切 昭和6年1月10日 「ヤスかヤスかサムかサムか雪雪」 安 寒 15 安か安か 太子 7年1月8日 「鉄鉢の中へも霰」 76 あられ(絶版) 半切 308 あられ 特寸 1月24日 「朝凪の島を二つおく」 267 朝凪の島 全紙 「黒髪の長さを潮風にまかし」 83 潮風にまかし 半切 8年1月22日 「雪空から最後の一つをもぐ」 22 一つをもぐ 太子 1月27日 「雪ふるひとりひとりゆく」 237 一人一人ゆく 半切 「大きな雪がふりだして一人」 829 大きな雪 太子 1月28日 「ひとり雪みる酒のこぼれる」 139 ひとり雪見る 半切 昭和10年1月11日 「おわかれの酒のんで枯草に寝ころんで」 121 枯草に寝ころんだ(絶版)半切 「時間、空間、この木ここに枯れた」 156 時間空間 半切 1月18日 「おもひでがそれからそれへ晩酌一本」 新作 晩酌一本 インチ 「ひっそり暮らせばみそさざい」 838 みそさざい 半切 1月31日 「ふるっくふうふういつまでうたふ」 783 いつまでうたう 四つ 12年1月1日 「ぼろ着て着ぶくれておめでたい顔で」 39 着ぶくれ 半切 1月25日 「月が酒がからだいっぱいのよろこび」 115 よろこびいっぱい(絶版) 半切※参考資料 春陽堂「山頭火の本」1~14巻 春陽堂 山頭火百二十句「道の空」 村上護