念仏者は無碍の一道なり
秋山巌の小さな美術館 ギャラリー馬美の町田珠実です。 念仏者は無碍の一道なり 歎異抄第七条<本文> 念仏者は無碍(むげ)の一道なり。そのいはれいかんとならば、信心の行者には、天神・地祇も敬伏(きょうぶく)し、魔界外道も障碍(しょうげ)することなし。罪悪も業報を感ずることあたはず。諸善もをよぶことなきゆへに、無碍の一道なりと、云々。<意訳> 念仏に生きる者は、なにものにも妨げられぬ一筋道であります。なぜなら、はかりしれぬ光と命とを受けて生きていく人に対しては、天地の神々も敬い平伏し、真の道にはずれた悪魔というような者でも、邪魔することができません。この一筋の道には、罪や悪の結果も影響することなく、またどんなすばらしい善事も、これほどではないので、「なにものにも妨げられぬ一筋道」というのであります。 本文・意訳とも、 歎異抄入門より(昭和36年初版)短い文章なのに、他力のすごさがひしひしと・・・親鸞を勉強するきっかけが出来て良かったです。