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ガムザッティの感動おすそわけブログ
映画・舞台・バレエ・TV・音楽・本・・・
私の大好きなもの、紹介します!

2006年12月24日から始めたこのブログ。
「1日1映画評、舞台評、あるいは書評」を目標に
毎日更新を続けてまいりました。
開設して2年9か月の2009年9月18日、
最初の目標としていた連続1000日完走を達成、
そして2009年12月24日、とうとう連続三年更新も成りました。
その後2010年7月15日に連続1300日に到達。
その時点で通算アクセスも41万を越えていたのですが、
このたび2011年8月1日、
ありがたいことに、60万アクセスを突破いたしました。

1300日をひと区切りにデザインをリニューアル、
「毎日更新」ではなくなりましたが、
劇評、映画評、続けていましたところ、
2011年12月31日までに、65万アクセスを達成することができました。
ありがとうございます。
お立ち寄りくださる皆様に感謝いたします。

2011年3月11日の東日本大震災後は、
「観劇する」とは、「創作する」とは、を深く考えさせられました。
ものかきとして、自分の意見を述べることの重要さ、そして覚悟も痛感。
一個の人間として、
ぶれずに前を進んでいきたいと心に期すものもありました。

このたび楽天ブログが、
2012年1月12日をもって各種機能の縮小をするということで、
このブログも今後どうするか、本格的に考えようと思っております。
が、
このページを愛してくださった方々と創り上げた「かたち」から去りがたく、
なかなか他のブログに移る決断ができないでいます。

いたらないことだらけのブログですが、
とりあえずは私なりのトーンを維持しつつ、
しばらくはこのまま続けていく所存です。
どうぞよろしくお願いいたします。

今後とも、ご来訪・コメント・メッセージをお待ち申しております。

*フリーページでIndexを作成しました。
 今までもカテゴリーで分類してあるので、そちらである程度はわかったと思いますが、
 ピンポイントで見たい映画や舞台、本のレビューにたどり着けるようにしたいと思って。
 現在、「本・雑誌」のページ以外は、何とか完成しております。
 五十音順に並べましたので、好きな作品のタイトルをクリックしてみてください。

インデックスづくり、停滞しっぱなしですみません(汗)。

 また、ライターとしてのお仕事先についても、雑誌別に記事の一覧を作成中。
 ブックマークの「仲野マリのお仕事」は、単発ものの参照先だけ残してあります。

ブログより半年早く始めたミクシィ(http://mixi.jp/)も
今もブログと並行して継続中。
「評」にこだわって書いている当ブログに比べると、
取材こぼれ話とか、日々のちょっとした疑問とかニュース雑感など、
少し短く、気楽に。
よろしければ、そちらものぞいてみてください。

ハンドルネームはもちろん「ガムザッティ」。
「ガムザッティ」って何?・・・と思った人は、
2007年1月31日のDiaryに、GO!

gamzattiの日記 [全1621件]

2012.01.27楽天プロフィール Add to Google XML

吉報!ラジ兄のヒット映画「ロボット」5月12日公開!  (2)
[ インド映画 ]  

ここのところ体調思わしくなく、
更新滞ってます。

体調だけでなく、気持ちもちょっとオチ気味で、
もろもろ滞ったまま生きております。

さて、そんな私に届いた吉報。
インド映画のスーパースター、
ラジニカーントの主演映画が久々に公開されます!

昨年の東京国際映画祭のプレス試写で観ましたが、
とーーーーってもいい出来なので、
「スター」ラジ兄のファンはもちろん、
みなさん、楽しみにしていてください。

どのくらい面白いかっていうと、
ターミネーターとトランスフォーマーとインディージョーンズと、
鉄腕アトムと鉄人28号とオペラ座の怪人とバーレスクを一緒にしたような、
痛快、爆笑、科学的で人間的で、思いっきり切ないお話であります。

しかしこの面白さは、映画館の大画面じゃなくっちゃ分かりません。
乞うご期待!

公式HPはこちら


Last updated 2012.01.27 22:25:54
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2012.01.19

「カーネーション」を見ながら「ヴィヨンの妻」を思い出す
[ TV・ドラマ ]  

一流旅館の1人娘にして女将となった奈津が、
戦時中に大きくなった借金を返せず
病気の母親を抱えて夜逃げをし、姿を消す。
その後空襲の日に出会った男と一緒になって
戦後はいわゆるパンパンとなっていたところを、
闇市に出掛けた岸和田商店街の男達が見かける。
それを知った糸子はなんとしてでも救いたいと思い、
最終的に奈津は堅気に戻る。
奈津が大好きだった大工の泰蔵兄ちゃんの家の
美容室を手伝うことになったのだ。

泰蔵と勘助、2人の息子に逝かれた安岡のおばちゃんも、
長いトンネルからようやく抜け出し心機一転、
「髪結い」から「安岡美容室」へと看板を掛け替える日。
その看板の前で、一同は写真を撮る。
安岡の家の者3人だけでなく、奈津も入るようにと手招きされる。
看板の架け替えを手伝いに来た商店街の男達も、
そうだそうだと笑顔で送り出す。
美容室への改装に資金を出した糸子もその中に入る。

「パンパン」だった女が過去を捨て、有名になってからその過去がばれ、
それが殺人事件に発展するような推理小説はごまんとあり、
映画になったり二時間ドラマになったりしている。

だから
客商売である美容室を手伝うっていうのも、
それも自分をよく知る地元商店街で働くというのも、
そのハレの日の写真に写り込むというのも、
随分思い切ったことだ、と私はドキドキしてしまう。

それと同時に
パンパンだった奈津を闇市で最初にみつけた電気屋と履物屋が
そんな奈津と、なごやかに微笑みながら一緒にいることに
ものすごく違和感があった。

安岡のおばちゃんが「もう言いな。忘れ!」と言うのは分かる。
雇ってあげようというのも分かる。
糸子が親身なのも、分かる。
でも、単なる商店街のおっちゃんたちまで「忘れられる」ものなのか?
あの、今はデモ先導役の元「軍国おばちゃん」の耳に入らないだろうか?
美容室に来た人が、奈津の「過去」を知っていたら、どうなるのか?
私の胸は黒い雲でどんどんかきむしられていく。

とっさに
太宰治の「ヴィヨンの妻」の一説が頭に浮かんだ。

「椿屋にお酒を飲みに来ているお客さんが
 ひとり残らず犯罪人ばかりだということに、気がついてまいりました。
 夫などはまだまだ、優しいほうだと思うようになりました。
 路を歩いている人みなが、
 何か必ずうしろ暗い罪をかくしているように思われて来ました。
 …(中略)…あんな上品そうな奥さんでさえ、
 こんな事をたくらまなければならなくなっている世の中で、 
 我が身にうしろ暗いところが一つも無くて生きて行く事は、
 この世の道徳には起こりえない事でしょうか」


そして、ラストのこの言葉

大谷「ここに僕のことを、人非人なんて書いていますよ」
サチ「人非人でもいいじゃないの。私たちは、生きていさえすればいいのよ」


「一つの罪も犯したことのない者だけがこの女を石もて打て」
と、キリストは言った。

戦後、多くの女が、やむにやまれず春を鬻いて生き延びる。
その女たちが稼いだ金で食べ物にありついた者たちも含めたら、
一体どれだけの日本人が彼女たちのおかげで死なずに済んだろう。

そういう時代であったのかもしれない。
だから、
みな優しいのかもしれない。

奈津に、この先幸あれ、と祈る。

「ヴィヨンの妻」に関しては、映画も含めレビューを書いています。


Last updated 2012.01.19 09:25:49
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2012.01.10

大河ドラマ「平清盛」第1回
[ TV・ドラマ ]  

1時間15分という超拡大版だった初回の大河ドラマ。
清盛の父親・忠盛役の中井貴一が大活躍で、
途中、パイレーツ・オブ・カリビアンかという場面もあった。
それにしても、
映画にドラマに引っ張りだこの中井さん、
最近は渋い役が多かったが、はつらつとした若武者姿がカッコよかった!

その中井パパが、まえだまえだのジュニア清盛に言う。
「生きたかったら、強くなれ!」

この場面を見て、
私は「踊る大走査線」を連想しました。

長さんが織田裕二に向かって言うではないか、。
「青島、お前は偉くなれ」と。

世の中に、ストーリーは23しかない、という話があるけれど、
今回の清盛物語の軸は、これかな、と。

「地回りデカ(北面の武士)は、本店(貴族)の尻拭いをするところじゃない」
「本店がでかい面できるのも、オレたちが地べた這いつくばって捜査しているから」
「清盛、正義を貫きたければ、偉くなれ」
「偉くなって本店に行け(殿上人になれ)」

…ということでしょうか。

小学生のころ、初めて読んだ子ども向け「平家物語」。
最初のシーンは、
清盛が武士として初めて殿上人となり、御殿に上がるところでした。
そのときの、清盛の高揚感、晴れがましさは、
今でも私の心の中に焼きついています。

武士が武士として政権を取ったのは、鎌倉幕府からと言えるでしょう。
清盛は、「本店」の警察庁長官になって閨閥をつくり、
今で言えば首相の舅にもなったいうことで、
組織をぶっつぶした人ではない、ということですね。

序盤で役目を終える人々総出演の初回は、
役どころにも重鎮をちりばめ、見ごたえ十分。しかし、
この先、大河ドラマがどのように展開していくのか、
主役の松山ケンイチがいまだ登場していませんので、評価はできません。
いずれにしても、私は脚本がすべてを握ると思っています。

というのも、初回にして気になる点がいくつか。
そのうちの2つを書きます。

武士は王家の犬、は本当かもしれませんが、
源氏も平氏も、もとはといえば、その血筋は天皇家から。
あまりに子孫が多いので、宮家を整理して、
天皇家は継げない人々を家臣としたのが始まりです。
だからこそ、
源氏も平氏も必死で王家に仕えるわけだし、
「もとはといえば」が彼らの誇りであり、矜持なわけです。
そのあたりが、伝わってこなかったな~。

もう一つが、ファーストシーン。
壇ノ浦で平家が滅したことを知って勝鬨を挙げる家来たちに頼朝が、
「自分でもどうしてそんなことを言ってしまったのかわからない」けれど、
清盛を擁護してたしなめるところから始まった。

これって、どうよ?

父親は殺されるし、自分もすんでのところで殺されそうだったし、
なんとか命は助かって今は源氏の頭領としてまつりあげられているけど、
でも妻・政子の外戚あっての自分の地位だし、
様々な危機をどうにかこうにかくぐりぬけて今ある頼朝が、
この後、腹違いとはいえ弟にあたる義経を、脅威とみなして陥れる頼朝が、
いまだ「すべてを掌握した」とは言えぬ頼朝が、
命を賭けて戦い、これからも自分のために一所懸命に働いてくれようという
その家来たちに、
あの叱咤はあるかいな???

…と思ってしまいました。

あるいは「すんでのところで殺されそう」ではなく、
「すんでのところを救われた」から、あのセリフにつながったのか?

この先、頼朝(岡田将生)はナレーションとして毎回出ます。
どういうふうに清盛と頼朝の関わりを描いていくつもりなのか、
そこに答えが待っている、と期待しましょう。


Last updated 2012.01.10 09:05:58
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2012.01.05

壱岐・対馬の旅  (1)
[ 歴史・散歩 ]  

年末年始は3泊4日で壱岐・対馬に行っていました。

壱岐からは、快晴なら昨年仕事で訪れた唐津呼子の対岸が望めるとのこと。
私たちが行った大晦日は、曇り空。うっすらと夕日が射す程度だったので
見られませんでした。
展望台の上でガイドさんが「今話題の玄海原発から20数キロです」と説明が。
印象的でした。

壱岐にある博物館一支国博物館はすごい!
建物は丹下健三の最後の作品。
展示も手がこんでいる。
弥生時代の遺跡のジオラマのフィギュアは、島民の顔に似せて作ってある。
出土した土器に触ることができる。
見学後、埋め戻したところの上に立てられた復元遺跡を訪れると、
イメージ湧きまくりです。
復元遺跡は、吉野ヶ里遺跡のほうが規模が大きいんですけどね。
でもまだ遺跡の発掘が1割しか済んでないので、
これからです。

弥生時代の遺跡は、静岡登呂遺跡、佐賀の吉野ヶ里遺跡と
ここ原の辻遺跡の3つだけだそうです。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

壱岐・対馬の旅は神話の旅でした。
神社多し! どちらの島にも数百の神社が。
それも、式内社といって、古くからある神社がたくさんある。
住吉神社とか月読神社とかその他、こちらが本家本元らしいものがいろいろ。
亀卜(きぼく)という占いをする人たちも壱岐・対馬が本場らしい。

とにかく、古事記・日本書紀の世界がそこここに! 
特に対馬はその地形から
国生みっていう、あの「こおろこおろとまわしてぽたっぽたっ」っていうふうに
この国ができた、と素直に思えるような島々あり。
日本の最初はここだな、と、すっと納得できちゃう感じ。

和多都美神社

これは対馬の和多都美神社。社殿のほうから海の中まで続く鳥居の列を写しました。

和多都美神社2

ほら、海の中まで続いてるでしょ?

豊玉姫パワースポット

境内のなかのパワースポット。

和多都美神社内ご神木

巨木信仰もあります。

対馬の巨木

こちらも迫力。

烏帽子岳から2

対馬の烏帽子岳からの眺め。
山そのものが信仰の対象だったために、原生林が多く残っている。

烏帽子岳から

同じく烏帽子岳から。「こおろこおろと…ぽたっぽたっと……」

なぜ対馬「つしま」というかは
朝鮮半島のほうからみると、親馬と仔馬が連れ立っているように見える、とか
「津」の多い「島」だから「津島」からきた、とか
いろいろあるらしい。

それとは別に、私が思ったこと。
対馬は北から上対馬、中対馬、下対馬というんだけど、
「かみつしま」「なかつしま」「しもつしま」という音だけ聞くと
「かみつくに」「なかつくに」「しもつくに」と神話の世界を連想するとともに、
「つしま」の「つ」は、「の」の意味の「つ」なのかも、と思った。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

対馬は国境の町。
快晴なるも朝は釜山が見えず。
夜、夜景を観にいく。かすかな光あり。
見えるときは、ヘヨンデの港にかかる大きな橋のライトアップが見えるそう。
展望台近くにライブカメラがあります。ベストショットの数々も公開してます。
携帯、海外課金アラートがなりまくった。
釜山まで40数キロ。九州本土までは68キロだそうですから、仕方ないか。

もうひとつ、
対馬で知ったことは、
日露戦争で日本を勝利に導いたバルチック艦隊との日本海海戦が、
対馬から見えていた、ということ。
(外国では日本海海戦でなく、TSUSIMA WARというそうです)
戦争のこと、うといからな~。
倭寇のこと、蒙古襲来のこと、朝鮮出兵のこと、対馬事件のこと、日露戦争のこと、
いろいろ教えてもらいました。

また、対馬の真ん中へんの細いところ(リボンの結び目みたい)には、
島の周囲をぐるっと回らずに逆側に行くために、
小船越(こふなこし)、大船越(おおふなこし)という地名にあるように、
いにしえから船を陸に上げ、数百メートルを移動させて通し、
ていたところがありました。
多くの海岸が埋め立てられていますが、
小船越の入り江には、昔の雰囲気が漂っています。

小船越の入り江

小船越「西の漕手(こいで)」。
現地に行ったとき、「ロード・オブ・ザ・リング」の最後の船出を思い出した。
対馬には穏やかな舟だまりに適した入り江が無数にある。
だからこそ交通の要衝となり、朝鮮も中国もロシアも対馬を欲した。

小船越

奥の坂から舟を引き上げていく。200メートル足らずで向こう側へ。
ただし、小さい舟しかムリ。
大船越は300メートル以上船を引いて陸地を行かねばならないが、大きな船OK。
しかし軍艦を通すには、その先の水路が曲がりくねっていた。

日露戦争のときに軍艦を通すため開削した運河とかも含め、
いろんなものを見てきました。

軍艦通すために

万関橋の真下を通る船。500メートルにわたり、陸地を開削した運河。

船はゆく

運河の先には深く入りくんだ海岸が続く。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

この時期、玄界灘は時化が多く、船の出ないことも多いとのこと。
大晦日に出航したのは数年ぶりと聞きました。
帰省のために福岡からフェリーに乗ろうと帰ってきたのに、
3日間足止めをくってそのまま福岡から戻らなくてはならないこともあるらしい。
飛行機も、
長崎からは着陸しやすいらしいのだけれど、
福岡からだとタッチダウン寸前にまた機首を上げて戻ることもしばしばとか。

船も飛行機もちゃんと運航してくれて、ほんとにありがとう!
素晴らしい旅でした。

壱岐の海

壱岐の荒波…ていうか、こんな波は穏やかなほうだそうです。



Last updated 2012.01.05 15:37:11
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2012.01.03

新年のごあいさつ
[ ものかきの呟き ]  

明けましておめでとうございます。

昨年は大変なことがあって、
「おめでたい」とは言えない方が多いとは思いますが、
悲しいこと、苦しいことだけでは人は生きてはいけない。
そういう方であっても、
心の中に少しずつ、
ほっこり微笑むことのできるゆとりができることを
心からお祈りしています。

私の今年の目標は、
「落ち着いて生きる」です。
ここ5年ほど、毎日走りまくっていました。
そのことを後悔はしていません。
走りまくったおかげで見えてきたものを
じっくり考えていきたいと思います。

まずは体力づくりから。
健康に過ごしたいものです。

今年初の観劇予定は1月12日の「ボニー&クライド」。
「下谷万年物語」も楽しみ。
藤原竜也と宮沢りえの共演は、「ロープ」以来でしょうか。
1月は歌舞伎公演が花盛り。
ものすごく多いので、全部はとても見られません。

今年も、常にカンゲキできる心を持ち、
そのカンゲキをコトバにして伝えられる筆を磨きたいと思います。
どうぞよろしく。


Last updated 2012.01.05 12:39:02
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2011.12.30

2011年を振り返って  (2)
[ 月別・カンゲキのまとめ ]  

今年は、3月11日に東日本大震災が発生しました。
地震や津波による被害にとどまらず、
直後から福島第一原発でのメルトダウン事故もあり、
現在も放射能が放出していて、収束の目途がつきません。

日本人にとって、東日本に暮らしている人間にとっては特に、
自分の生き方、暮らし方、考え方を大きく揺さぶられた年でした。

計画停電や節電、宴会自粛など
なくもがなの政策や行動心理も重なって、
「観劇」あるいは「演劇をやる」ということ自体も
その意義が問われるような部分がありました。

多くのアーティスト・クリエーターが、考え、迷い、そして思い至ったこと。

芸術は、コメも電気も生み出さない。
芸術は、道路も船も作れない。
芸術は、ガレキを片付けることはできない。

でも、生きていくのに必要だ。
それができる環境にあることが、幸せということだ。

人の心は、楽しみなしには生きていけない。
だからこそ、
娯楽を生み出す自分をもっと大事にしよう。
美しい、面白い、素晴らしいと思うものを生み出そう。
真剣に、芸術に向き合おう。
本当に生み出したい芸術と、取り組もう。

今年、私は
歌舞伎を31本、演劇を32本、ミュージカルを21本、バレエを5本、
落語の1本を含め、90本の舞台を観ました。
映画は試写19本、映画15本で35本です。
ミュージカルの21本のうち、11本はブロードウェイで見ました。
試写の19本のうち、10本は10月の東京国際映画祭です。

3月~5月、日本での観劇は3ヶ月で10本にしかなりません。
3月中にチケットを買っていた舞台が取りやめとなったとき、
惜しいと思うより、ほっとしたことを覚えています。
とても観劇するような気持ちにはなれなかったのです。
でも、自分から「観にいくのをやめる」という決断ができるか、
そこは難しかった。
だから、中止してくれて、助かったというのが本心だったと思います。

その後、少しずつ心が強くなって、
私はまた足しげく劇場に通うようになりました。
しかし、
多くの劇団が、
今も興業的に不遇な環境を強いられていると思います。
それでも舞台を作り続けている人々に、心から敬意を表します。

今年は、遠征の多い年でした。
歌舞伎も東京の新橋演舞場、国立劇場、浅草公会堂、平成中村座のほか、
大阪の松竹座、名古屋の御園座、京都の南座にまいりました。

旅行での発見も多かったです。

唐津の松や海、京都の緑や紅葉、奈良で聞いたウグイスの声など、
自然の素晴らしさもさることながら、
その自然と対峙して人間の作った仏像や大伽藍、神社などにも
改めて思いが至りました。
3月以降は特に、行った先々でよく拝むようになりました。
大仏の大きさや千手観音の千の手に、人々が求めたものを、実感しました。
山の上の寺にあって、ここから下界を見守っていてほしいと願いました。

3月のNYでは、
観劇ごとに「募金」が叫ばれていて、
そのなかに日本の震災のことも入っていて、
私は自分が募金されるほうなんだという初めての経験に
本当に動揺したし、励まされたし、心動かされました。
感謝の気持ちでいっぱいです。
そして、私も必ず1ドルずつ募金をしました。

震災の爪あとはあまりにも大きすぎ、
いまだに手付かずのことがたくさんあります。
お亡くなりになった方、行方不明の方、そういう家族や知人を抱えている方、
家をなくした方、仕事をなくした方、故郷を壊された方、汚された方、
みなさんにお見舞い申し上げます。
放射能汚染に関しては、
現在の汚染状況に差はいろいろありますが、
これからは日本全体が背負っていかねばならない重すぎる問題です。
地球規模での汚染なのですから。
おそらく、もう「本格的な解決」はないのではないか。
「本格的な解決」のないなかで、これからいかに生きていくか。
それが、日本人1人ひとりに問われているのだと思います。

いかに生きていくか。

私にとっては家族と舞台と書くこと、それが大切。
そして
「生きること」そのものが大切。

自分らしく生きるために、
一生懸命生きていこう、と誓う年の瀬です。


Last updated 2011.12.30 21:53:42
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2011.12.29

12月・カンゲキのまとめ
[ 月別・カンゲキのまとめ ]  

1年を振り返る時期となりました。
まずは、
12月のカンゲキのまとめを。

【舞台】
12/1 歌丸・円楽「二人会」@横浜にぎわい座
12/2 扉座「こうやたかお」@座・高円寺
12/8 顔見世興業東西合同大歌舞伎(昼の部)@京都南座
12/9 顔見世興業東西合同大歌舞伎(夜の部)@京都南座
12/22 平成中村座(昼の部)@平成中村座
12/22 「欲望という名の電車」@世田谷パブリックシアター
12/26 「元禄忠臣蔵」@国立劇場

【映画】
12/7 「オペラ座の怪人・ロンドンバージョン25周年記念」@六本木TOHOシネマズ

【試写会】
なし

【旅行など】
12/8 八坂神社、円山公園、知恩院

【その他】
12/21 宿輪ゼミ100回記念講義&祝賀会

今月は、前半、後半とも体調を崩し、ほんとに大変でした。
生活のしかたを、いろいろと反省させられました。

今月のMVP
「欲望という名の電車」の高畑淳子さんに!
最優秀音楽賞も、同作の小曾根真さんに差し上げたいと思います。
もちろん、最優秀作品賞も!

ほかにも、平成中村座も、南座も、いいものはたくさんありましたが、
「奇跡の舞台」と本人たちが自称するだけのことはあり、
青年座と文学座がコラボして、宅間さんとかゲストも読んで、
それもやるのが「欲望」っていうだけあって、
この舞台は、事件です。総なめ、お許しあれ。

明日は、1年のまとめを


Last updated 2011.12.29 17:17:50
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