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テーマ:おすすめ映画(4015)
カテゴリ:日本映画
「今日から父さんは、父さんをやめようと思う」の一言から始まる、
「幸福な食卓」は、静かな、しかし思いのたくさん詰まった映画です。 昨年末から、週に2本以上試写を見続けていて、もっとも感動した作品。 絶対見て! というくらい、オススメです。 なんといっても、「ティーンの恋」が初々しい。 その爽やかさ、甘酸っぱさと、心の中に押し込めた大きな不安とのコントラストが、 自然に、そして確実に描かれています。 主演は北乃きいと勝地涼のフレッシュコンビ。 脇を石田ゆり子、羽場裕一がかためます。 佐和子の兄に平岡佑太、その恋人にさくら。 「恋するハニカミ」で全国区となったさくらが、 静かな水面に投げ込まれた小石のようなスパイスとなっています。 説明を排したとつとつとした流れの中から、 ヘンなパスタ料理を作る無責任ママが、どんな決意で家を離れたか、 子どもほったらかしでマイペースな父親が、どんな地獄から生還したか、 次第に明らかになっていきます。 家族って何だろう、というより、 生きるって何だろう、と自分に聞いてみたくなる話。 最後、川沿いの土手を歩く主人公・佐和子の長い歩みとともに、 心が元気になっていく、素晴らしい2時間です。 そこに流れるのはミスチルの「くるみ」。 音楽担当の小林武史は、この映画の原作本に感銘を受け、 快く引き受けたとのことです。 (この曲はMr.Children/しるし(CD)に収録されています) 私が雑誌『Wife』で連載している映画コラム「気ままにシネマナビ」でも、 今月号ではこの「幸せな食卓」をメインで紹介しています。 こちらでは「食卓」に焦点をあてて書いています。 (「家族」関連で洋画DVD「うちへ帰ろう」もサブで紹介) 瀬尾まい子・著の原作本幸福な食卓 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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