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カテゴリ:本・雑誌
シアタートラムで上演中の「現代能楽集」では、
パンフレットのようなものはなく、 見開きの、ほとんどフライヤー的代物が ほんとのフライヤーと一緒に席に置いてある。 けれど別売りの「SPT07」(=Setagaya Public Theatre・最新号)は、 「古典のアップデート」という特集を組んでいて、 今回の公演の演出をした倉持裕、監修をした野村萬斎をはじめ、 多くの演劇人の「古典」あるいは「現代における古典」について 意義深い話が満載である。 特に美輪明宏の語る三島作品の演出プランは、 その意図の明確さと教養の深さにノックアウトである。 また、倉持裕の言葉も非常にフランクで、 「ストーリーはシンプルのほうがいい」「演劇は自由」という二つの言葉は、 「古典」に身構えてしまいがちな現代人へのよき提言であるとともに 自身の戯曲の可能性の再認識であり、 さらに現代日本の演劇への警鐘にもなっていている。 ほかにもいろいろ。 1000円は安すぎる。 聞けば1年に1度出しているという。 バックナンバーもロビーで売っていたが、手に取るとどれも面白そうで、 とうとう5冊も買ってしまった。 おかげでただでさえ重い荷物がさらに重くなり、 「もうあと藁の1本も増えたら倒れそう」と思いつつ帰途についた。 紙って、重い。 でも、紙で見られるって、素晴らしい。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2010.11.18 08:01:58
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