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February 14, 2012 楽天プロフィール Add to Google XML

だんだん hana*さんへ
[ 癌ぽちの気持ち ]    

なんとかこの2日間を凌ぎます。
とにかく早く寝る。沢山寝る。
練習もしないし、テレビも見ないし、ブログも書かず
ご飯食べたら、お風呂に入って、(パンをセットし、クッキーを作って)
出来るだけ早く寝ます。
これが結構効いて
少しずつ、本当の生きる力が涌くところが、回復している感じがします。

熱が下がって喜んで
「さあ、やろう」
と練習したり、テレビを見たりしたのが
大きな間違いだったような気がします。
多分、熱が出ていたのと同じ時間だけ
休まなくちゃいけないんじゃないかな。
つまり、私の場合は5日間。
よく、太った時間だけかけて痩せなくちゃいけないとか
言うではありませんか?
人間の意識は
「だんだん」
と言うのが難しくて
「すぱっと切り替える」
というのが正しいし、いいことのように思い込んでいるけれど
自然界には
「すぱっと」
いう変化って雷とか地震ぐらいしかないから
体の変化も
「だんだん」
が基本なのかもしれません。

などと考える癌ポチ。


食事療法も
「すぱっと」
は、なかなかいきません。

前にも申し上げましたが
道具とか材料とか
その購入ルートとか
道筋をつけるのに結構時間がかかるし
味や料理に慣れるのにも
時間がかかります。

私は料理が好きなので
よくお客様にお料理を作りました。
それが本当に好きなんです。
でもそれは、
一種のポーカーというか、
お口に合って、美味しいと言っていただけるか
ちょっとしたギャンブルみたいなものです。

なぜなら、みなさん、大抵、好き嫌いがありますし、
それ以上にその方の嗜好、生活習慣そのものを
相手にしなければならないからです。

だからもちろん前もってリサーチしますし
一度いらした方のお好みは覚えておいて、
次にお出しする時には反映させるようにしました。

でも、ときどき
やっぱり「自分は美味しいと思っている」のに
(私は好き嫌いがありません)
ヒットしないこともあって、
その時は「好き嫌いってどういうことだろう」
とか「好き嫌いの系列」や「法則性」についてかなり考えます。

一番悲しいのは、
子どもたちを相手に食事を作るときですが
色んな子どもたちの好き嫌いを聞いて
ニュートラルなラインを探ると
「ファミリーレストランメニュー」
になってしまうことでした。

今は「好き嫌い」って、
成育歴における(フロイト的な)「固着」なんじゃないか
と思っています。
だから「たべなさい」とか言って簡単に変わるものでもなく
根が深いと思います。

ただ、好き嫌いの多い方でも
「好き」なメニューの中での味の変動には
許容性があるので
たとえば
ハンバーグがお好きだったら
ソースや具材を変えてみるとかは「あり」なので
そういう「揺らし方」をして、
嗜好を刺激する、ということは可能です。
料理人としては
「今まで食べたことがない」
とか
「今まで食べられなかった」
とかいう料理を作って食べて頂くのも
かなりグレードの高い喜びなので
常に大なり小なりの勝負はかけていく感じです。

さて、
主人も息子も、特に主人は
かなり好き嫌いがあって
癌紀元前は
野菜を「草」と蔑視していましたし
塩辛さについても「ぼくたち、全全平気だよー」などと威張っていましたし
隠れて嫌がらせにインスタントラーメンを食べて喜んでいました。
肉を「タンパク質」と呼び、
肉がないと「タンパク質が足りない」と文句言って
ソーセージや肉を盗みあう日々でした。
果物が嫌いで決して食べようとしなかったし、
甘いものは大好きでした。
そしてお腹いっぱい食べて
ふたりでお腹を出して叩いて満足するのでした。

それが今は
以前の半分以下の食事量で
野菜ばかりの薄味で、嫌いな果物も食べるし、
本当に信じられません。
ありがたいことだと思います。

癌というショックもありましたが
ひとつずつの食事がやはりポーカーのようなもので
許容範囲と食材と調理法を
探りつつ
「美味しいね」とか「・・・・」とかの
少しずつの変化の積み重ねだったように思います。

よく食事療法のブログに
絶対これでなくちゃダメとか
全部変えなくちゃダメとか
かなりはっきりときっぱりと
そしてなぜかそういう方は自信満々で
(だからとても励まされる面もありますが)
圧倒されてしまうのですけれど
うちはわりと「だんだん」だったように思います。
ひとつの料理を作るだけでも、大変でしたし。

まだこの癌食を
非癌食人にお出しして
「美味しい」
と言っていただけるところにまでは到達していませんし
その自信がありません。
でもいつかそうなったらいいな、
と思っています。
というか、
そうなる可能性を信じています。
今は
癌食と非癌食がはっきり分かれてしまっていますが
きっと何かふたつをつなぐレシピができるはずです。
そう思って頑張っています。料理が好きなので・・・。

だってだれでも
赤ちゃんのときから
お肉や塩辛いものを食べていたわけではありませんものね。
もし味覚の偏りが、成育歴におけるある種の固着なのだとしたら
一番初めの味覚、赤ちゃんでも食べられる素材や味付けというのにも
何か訴えるものがあるはずなんです。

これはこじつけかもしれませんが・・・。


Last updated  February 14, 2012 20:55:27
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