商魂逞しい広州動物園
広州市には動物園は二箇所存在します。一箇所は昔から存在する政府系の広州動物園と私設の長隆野生動物園です。内容的には長隆グループの広州香江野生動物世界の方がよろしいのですが何分入場料金が200元と高いのが難点で、余程でないと行く気にはなれません。やはり、価格面では一般の広州動物園の方がリーズナブルなのですが、展示方法が今までは檻の中や柵で仕切られ遠くから眺めるだけであまり面白くないのですが、最近徐々に改修しているようで、金網の檻からガラス張りに換え、動物がすぐ傍で見られるように改造も行われています。 このほうが迫力がありますね。 また、キリンのいる場所では直接キリンに触れることもでき、餌をあげながら触れます。でも、改造でお客には楽しさが出来ましたが、どれも別料金が設定され、折角安価な入場料金も全て別料金を払うと結構な金額になってしまうのです。 因みに入園料は20元(身長150cm以上)で動物広場セットで10元,鳩のエサヤリ5元、魚類の展示施設セットで10元、キリンのエサヤリ10元、海洋公園たしか120元、その他園内の子供用遊戯施設、など全て入れると200元ほどになってしまい、長隆と同じになってしまいます。 単純に園内を散歩がてらに散策する場合は20元のみですが、子連れなどではとてもすまないですね。 散歩といっても動物嫌いには臭いもしますから耐えられないかもしれませんが。 この動物園、市内中心部に位置し、地下鉄五号線開通で南門が駅と接続しています。 周囲は商業ビルや民間住居と接しており、場所によっては臭いや鳴き声騒音に悩まされそうです。 でも木々があり、コンクリートジャングルでは無いので癒される面もあり、アパートから動物が眺められます。 一時期、手狭で改修も大変なため郊外へ移転の話もでましたが、郊外までの交通網が未発達で子連れで郊外まで移動が大変なこともあり中止になったようです。 この動物園ボランティアも結構いて、猿山、象のエリアにはプラカードでエサヤリ禁止と書かれた物を掲げていました。 中国では動物に餌を上げる人が多く、病気等の原因にもなります。 動物広場では入場料を別に取りつつも、内部では更に鳩の餌やりで5元、乗馬で20元、動物と一緒に記念撮影で20元など商魂逞しいですね。 動物との記念撮影ではオウム、何故か犬もいますし、錦蛇もいます。蛇、犬にに触るのはただです。 過去広州にはシンセンのミニ世界に似せた世界大観がありましたが、やはり閉園となっています。過去10年程前に一度行きましたが、中は寂れていて、シンセンの施設とは大違い、閉園は眼に見えていました。 ただ作ればよいでは済まされないですね。長隆も当初は夜間動物園として開園しましたが、客足が少なく、交通の便も悪かった事から自家用車でも無いと安易に行けませんでした。 その後、改修し、遊園地、野生動物園、プール施設、サーカス場、ワニ公園、宿泊施設、ゴルフ練習場などが一円にあり、今では休日ではすごい人で賑わっています。 入場料は200元程するのに、満員御礼です。 これは地下鉄の開通接続も幸していますし、やはり内容が充実しているからでしょう。広州の人気行楽施設でもあります。