MACH3用ワイヤレスCNCコントローラー XHC WHB04B-4 (手パ)
ワイヤレスMPG、通称手パの紹介について。これまでフライスのコントローラーはワイヤレスのゲームパッドを使っていた。キーボード叩くよりはそれなりに便利であったが、連続送りはなかなかしんどい。なので、早いうちに手パと思い、100rprのロータリーエンコーダーまで用意はしていた。これを使おうとすると少なくともA相/B相の2点がインプットが必要となる。しかしpcのポートは、既にXYZ軸原点と非常停止の4点まで使用済みで、インプットの空きは残り一つしかなく、そのままになっていた。そして、時は過ぎ時代も進化し(中国製品も驚くほど使えるものが増えて)、ワイヤレスの手パが手頃に入手できる様になっていた。しかも、mach3専用で。現在はgrblを使ったコントロールシステムなど、CNCその物がより手頃に扱える様になり、3Dプリンター、レーザー加工機等幅広く普及しているのに驚く。mach3は古いとは言え、完成度が高く、対応のブレークアウトボード迄複数現れており、未だに現役の様だ。そんな中から出てきたのが、深センXHCのCNCコントローラー!特にUSB経由なので、ピン数の呪縛から解放される。最初に候補としたのはHB04エンコーダー50rpr、4軸制御コスパで行くなら有線のHB04その後、倍数設定のロータリーswのある此方のタイプを発見。エンコーダーも100rprと高機能。4軸用:WHB04B-4 6軸:WHB04B-6 中国製の不安は感じながら、4軸最安の現地販売メーカー扱いのものを発注。Amazonの出品者と在庫がけっこう変わるので、今ならこれかな?CNC MACH3 USB ハンドホイールコントローラー 4軸/ 6軸 MPG 手動制御パルス発生器 1000PPR CNCルーター彫刻フライス盤用 (4軸)CNC MACH3 USB ハンドホイールコントローラー 4軸/ 6軸 MPG 手動制御パルス発生器 1000PPR CNCルーター彫刻フライス盤用 (6軸)10日ほど掛けて、大陸から届きました。発注時のamazonの画像では6軸用になっているが届いたのはタイトル通り4軸。右下にあるのが、無線のUSB機器。エンコーダーのノブが無いと思ったら、バッテリーケースの中にちゃんと入っていました。画像には無かったゴム製のカバーも付属しており、嬉しい誤算。2つのロータリーswは左が軸の選定で、右が速度またはステップ移動距離。ダイヤル下の黄色いボタンで移動モードを選択切り替え出来ます。一番上の列のボタンは[Reset],[Stop],[Cycle Start],[Pause]の動作が出来ます。残りのオレンジ/青のボタンは割り付けられたファンクションキーと任意のOEMコードが割り付けられるマクロが使えます。付属CDより、プラグインとマクロをMACHのフォルダに張り付け。USB機器を登録、認識させ、電源オン。設定しなくても、エンコーダーくるくるでXYZC軸それぞれがスルスル動きました。自作の場合の最低限の目標があっという間に達成され感動。設定も簡単で、mach3のpluginでマクロを選択すると、下の画像が開きます。各ボタンにmacroが割り付けられ、プルダウンメニューの機能かmach3のOEMコードを登録します。まずはファンクションキーに割り付けられた動作と同じ物をマクロに登録しました。こうすることで、いちいち[FN]キーを押す必要がなくなります。スピンドルの回転数アップ/ダウンはプルダウンメニューに無かったので該当のOEMコードを設定しました。(回路に回転数制御は組めていませんので、近々改造したいと思います)macro10にはNOGAのミスト装置を着けているのでオンオフを登録しようと思いましたが、エア電磁弁の動作がいまいちなので、DROのリセットを登録しました。今後、追加機能が欲しいと思ったら、改めてマクロに設定します。動かして見ると、起動の機械原点から、プログラム運転中のフィードレートの変更迄、これ迄ゲームコントローラーとマウスで動かして来た動作がほぼ賄える様になりました。しかも無線環境で!とりあえず起動後はSoft Limit(オフして)→Safe Z(逃がして)→M-Home(機械原点移動して)→Soft Limit(オン)が手元で全部できる様になりました。液晶にはmach3のモニター画面の各軸の座標が反映、表示されます。その他、ステップ送りモードの場合、送り距離も表示されたり、手元の情報表示も満足です。このタイミングでmach3用としてこんな多機能なCNCコントローラーが格安で手に入る様になるとは思っていませんでした。しばし、設定変えながらガーガー、スルスル、ガーと動かして堪能。フライス自身を都合で余り使えてませんでしたが、久しぶりに少し触る事が出来ました。2020.6このページをよく見に来られるようなので、A軸加工の様子をYOUTUBEにアップ。