パティシエ イナムラ ショウゾウといえば、必ず話題に上がるのが
苺ロールと、
上野の山のモンブラン。
今回、
モンブランに関しては、何の予備知識もなく、いただいてみました。
<2>
上野の山のモンブラン 472円
一目見て、まず独創的な形に驚かされます。
う~む、これは!
『
モンブラン』という名前を耳にした時のイメージと、口にした物との違いが私を混乱させました。
こちらのお店の
モンブランは、じつに
優しいお味。
下から順に、薄く柔らかいスポンジ生地の上に
クレーム・パティシエールと生クリームをあわせたクリーム、その周りに高脂肪の
クレーム・シャンティイ。そして
栗のペーストは、周りに平たく幅広口金で絞り出されて…。
モンブラン半割
正直、このお菓子自体はとてもとても美味しかったです。
全体のふわっとした口当たり、濃厚な生クリームの口溶けのよさ、非常に上品で、全体のバランスがよい。。。受ける印象は「
ふんわり」。
ただ、私が『
モンブラン』という名前を聞いた時に想像するものは、例えば
デフェールの
モンブランレジェールのような、
マロンクリームをシュルシュルと絞り出した間の“空気”を感じる食感、さっくり
ムラングと濃厚
クレーム・シャンティイの間(センター)に置かれ栗の味を強調するバター入り
マロンペースト。
…こういった強い
「栗」を感じるモンブラン…を考えてしまいましたので、ちょっと感覚に違いがあったのかも。
デフェール モンブランレジェール半割
モンブランといえば、ヨーロッパアルプスの最高峰。
何故栗を使うのかは謎ですが、登山の厳しさを感じさせるような強い(栗の)味を期待してしまいます。
…と、ここまで考えた後、そういえば、イナムラショウゾウの
モンブランって、
ヨーロッパアルプスのモンブランではなく、「
上野のお山」という名前?と思い至りました。
あ~、上野の山なら吹雪で遭難するような緊張感のある登山用の山ではなく、お散歩を楽しむお山。。。桜が美しく、近くに不忍池があり、今は上野動物園もあり。。。
そう考えると、地元を愛する稲村シェフが愛情をこめて作り上げた「
上野の山のモンブラン」→これは、優しい味でいいのかも。
う~ん。シェフに取材をお願いして、どういう意図でこのモンブランを創り出されたのか、お聞きしてみたくなりました。
ヨーロッパのホテルで修行してフランス菓子を極めた一流パティシエで、コンクール受賞の実績もあるすごい方ですのに、ケーキにつける名前も、「
苺ロール」とか「
くるみマロン」とか、誰でにでもわかりやすい、言葉に出して言い易いものが多いですよね。お客さんに優しい。
稲村シェフにお目にかかったことはないのですが、初めてお店にお伺いした印象としては、「優しさ」がキーワードでしょうか。
一日中雨が降り続くこの日に、このお店を訪れてよかった~、と思いました☆
東京お菓子ツアー[4] マンゴー抹茶、利休 に続きます
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