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酔いどれ日記 [全215件]
忘年会、新年会の、ついついお酒を飲みすぎになってしまうシーズンも ようやく終わり、ようやく、普通のペースでお酒を飲めるようになって きましたね。 この季節は、ニュースなどで深酒による醜態ばかりが取り上げられがち。 そこで今回は、室町時代の狂言『餅酒』に登場する『酒の十徳』と、 『百家説林』で述べられている『飲酒の十徳』から、本来のお酒の効用 をご紹介します。今後、飲酒生活を送る際の心構えとして、ぜひ、お役 立てください。 ●『餅酒』より酒の十徳 1.独居の友 2.万人和合す 3.位なくして貴人に交わる 4.推参に便あり 5.旅行に慈悲あり 6.延命の効あり 7.百薬の長 8.愁いを払う 9.労を助く 10.寒気に衣となる ●『百家説林』より飲酒の十徳 1.礼を正し 2.労をいとい 3.憂をわすれ 4.鬱をひらき 5.気をめぐらし 6.病をさけ 7.毒を消し 8.人と親しみ 9.縁を結び 10.人寿を結ぶ 上記の2つの文書に見られるお酒の効用は、疲労の回復やストレスの解消、 コミュニケーションの活性化や健康維持など、現代において科学的に証明 されているお酒の効能にピッタリあてはまっています。 医学が発達していない時代に、先人の残してくれたすばらしい教えを教訓 に、美味しく楽しくお酒を味わいましょう。 もちろん、お酒は飲みすぎれば体に害になることもあります。 徳となる範囲で、楽しく飲むようにしたいですね。
お茶なら茶道、花なら華道があるように、酒の世界にも足利末期の頃には 『酒道』なるものが存在していました。 酒道には2、3の流儀がありましたが、どれも酒を通して精神統一を図る というのがその神髄。 酒のつぎ方、飲み方、酒膳の配り方に至るまで、細かくて厳しい作法が決 められていました。 しかし、この『酒道』は、わずかな間に途絶えてしまいました。 それは、酒が酔いをさそう催酔飲料だからだったと思われます。 昔、庶民は自由に酒を飲めませんでした。祭りのあと直会(なおらい)に 振舞われた酒をこの時とばかりあおって泥酔してしまったので、酒は人を 駄目にする飲みもののように思われてきました。酒を通して精神統一を図 るということに説得力がなかったんでしょう。 また、武士もハメをはずして飲むことも多かったようで『武士の酒飲み法』 という本までもが刊行されていました。 ここで書かれている『2日酔いにならない方法』がなかなかユニークです から、いくつかご紹介します。 ・必ず背筋を伸ばし正しい姿勢で(酒を)飲むべし。 ・余酔を醒ますときには力抜きて正座し、心を平静にして長唄2曲を 歌うべし。 ・(2日酔いには)汁粉…甘酒、飴の類の如き甘味の料を宴前、宴中、 及び宴後に摂るべし。 ほんまかいな?という感じの2日酔い対策ですが、これらは、実は現代医 学で説明がつくものばかりなんですね。 背筋を伸ばして酒を飲んだり、酔った後に長唄を歌ったりするのは、体内 に送り込まれる酸素の供給量を多くして、酒精の体内酸素分解を促進させ るためですし、甘いものを摂ることは、アルコールにより低下した血糖値 を回復させるための効果があります。 今では『幻の酒道』となってしまいましたが、500年以上も前に、この ような理に適った2日酔い対策があっただなんて驚きですね。
今日も寒い一日でしたね。 東京では、今夜は雪が降るそうです。 こういう日には、暖かいお風呂に入って、体をゆっくりと休めたいですね。 お風呂といえば、日本酒風呂?! 疲労回復に欠かせないお風呂ですが、日本酒を混ぜて入浴すると、いろいろ な効果があるんですよ。 そこで、今日はお酒とお風呂の関係についてお話しましょう。 ●日本酒風呂 寒い冬はシャワーよりお風呂につかりたいもの。中でも身体はポカポカ、肌 はしっとりになる酒風呂は、昔から身体に大変良いとされてきました。 その効果には次のようなものがあります。 ・保温、保湿効果 ・新陳代謝を促進(疲労回復や風邪予防に効果的) ・シミの改善、美白効果 ・血管を広げ、血行を促進 ・体内の老廃物を排除 ・肩こりや腰痛を和らげる 健康な男性に、淡水のお風呂と日本酒を入れたお風呂に入ってもらい、入浴 後の体内温度の変化を調べた実験があります。 すると、40度の高温のお湯では、淡水風呂でも日本酒風呂でも差が見られな かったものの、37度のぬるめのお湯では、日本酒風呂の方が、体がしっかり 温まっていることが分かりました。 また、日本酒風呂に入ると、日本酒の働きによって高血圧が改善されます。 普通、入浴後約20分経つと、血圧は安静時の状態に戻るとされています。 しかし、日本酒風呂に入ると、湯上り直後から最小血圧が下がり始め、上が ってから20分経過した後も、安静時より血圧の低い状態が保たれるようです。 下がりにくいといわれる最小血圧に効果があるのですから、高血圧に悩む人 は、ぜひ試してみてはいかがでしょうか! ちなみに、お湯の量を肩が少し出るくらいの水位にしておくと、心臓への負 担を軽減することができます。 日本酒の量の目安は、約4合(720ml)。よくかき混ぜてくださいね。 お酒の種類は、日本酒なら何でも大丈夫。特別美味しいものだから効果が高 いとか、安いお酒だから効果が低いとかはないのでご安心下さい。 でも、『飲むならともかく、お風呂に入るだけでお酒の成分が吸収できるの?』 と思ってしまいますね。 しかし、この毛穴から吸収するお酒を軽く見てはいけません。なんと、お酒 が弱い方だとそれだけで酔っぱらってしまうほどで、下戸の方には、入れる 日本酒の量を少なめにすることをオススメします。 ちなみに日本酒は湿布薬や痛み止めなど医療分野でも活用され、こちらの方 も効果てきめんです。元中日ドラゴンズの谷沢選手が、引退を覚悟するほど のアキレス腱の故障を、日本酒を毎日患部に塗り続けることで回復させ、翌 年に首位打者を獲得したのは野球ファンならおなじみの話ですね。 このように、日本酒とお風呂にはいい関係がありますが、飲酒とお風呂とな るとまた別の話になりますから、ご注意ください。 ●飲酒と入浴 最近の研究により、入浴中の睡眠、特に飲酒後の場合は、たいへん危険であ ることが分かっています。入浴中に起こる眠気は、実は睡眠ではなく、血圧 の急激な変化に伴う一種の意識喪失によるもの、つまり『失神に近い状態』 (お風呂での立ちくらみも同じ)なんです。 『血圧の変化』といっても感じにくいと思いますが、入浴時の体内では、 『血圧が急激に上昇し、続いて体温が上がり過ぎないよう血管が拡張し、 血圧が急降下する』というメカニズムが起こっており、体への負担は、水圧 でウエストが3~5センチも縮んでしまうほど大きいのだそうです。 意識喪失はそれらに伴って起こるもので、あるデータによると入浴中に亡く なる人は、交通事故で亡くなられる方を上回っているとか・・・ 飲酒後が特に危ないと言われるのは、アルコールの効果により血管が拡張し、 血圧が降下しやすくなっているうえ、判断力や感覚も鈍っているためです。 お風呂に入るときは、 1. 38度~41度のぬるま湯に 2. 15分程度 3. 高血圧の方は半身浴で 4. 深夜(特に午前2時~起床時)は入らない 5. 入浴前後にはコップ1杯分の水を補給する などに十分気を付け、飲み過ぎた日は、少々お酒臭くても気にせず、入浴し ないように心がけましょう。
東京は、今日は寒かったですね。 今年は多くの地域で、積雪が例年に比べて非常に多く、雪崩など の事故が各地で起きているようです。 雪は凶器にもなりますが、季節情緒にあふれた雪。 せっかくですから、雪を楽しみたいですね。 東京では、なかなか難しいですが、今年は雪を眺めながら日本酒 を楽しんでみましょう。 ●雪見酒 美しい四季折々の変化が楽しめる日本で、酒飲みにとっての冬の 醍醐味は、何といっても雪見酒でしょう。一昔前の高級な和風建 築では、居間に『雪見障子』というオツな物がありました。 私の札幌の実家でも、昔は雪見障子がありましたよ。 この雪見障子というのは、庭に向いた障子を横に三分割して、中 央部分にガラスを入れ、上下する障子をずらすと、外の景色が楽 しめるようになっているというものです。畳に座った高さから、 何気なく外を眺めると、ちょうど庭の木々から塀の上ぐらいまで が視界に入ります。雪がちらつく冬の晩には、舞い落ちる白い雪 が木々に積もり始め、夜更けには塀の上にまで積もっていく、こ の様子が居ながらにして見物できるのです。 都会のマンション暮らしがごく普通になった時代には、昔のよう な情緒を期待するのは無理かもしれませんが、雪の降る晩には、 少しカーテンを開いて、鍋物に燗酒は如何でしょうか? 雪見酒といえば、基本は、やはり燗酒でしょう。白磁の徳利に酒 を注いで、湯せんで燗をつけます。やや深めの鍋に湯を沸かし、 火を止めてから徳利を入れます。湯の量は徳利の肩までつかるく らいたっぷりあると上手にできます。 電子レンジを使うばあいは、徳利の上部と下部の太さが、あまり 変わらないずんどうな形状のものがいいでしょう。酒の温度が上 と下であまり違わないからです。夜遅くしんしんと降る雪を窓越 しに眺めながらの一杯はなかなかシックです。 雪が積もった晩に月が出ていれば、粋な雪見酒になります。酒の 瓶やカラフェが入る大きな鉢かワインクーラーに雪をつめてテー ブルに置き、それで日本酒を冷やしてみましょう。これは小ぶり のグラスでいただくのがよさそうです。 東京のように、なかなか雪を見ることができないところに住んで いる方は、山の麓の温泉にでも行きましょう。和風の老舗旅館な ら、今でも大抵は雪見障子が残っています。ゆっくりと温泉でリ ラックスした後の雪見酒。これは最高の癒しのひと時です。 ただし、飲酒しながらや酩酊しての入浴は、転倒したり心臓に負 担をかけるおそれがあるので、たいへん危険です。ひと風呂浴び たあとに、ゆっくりお酒を楽しみましょうね。
今日も日本酒にまつわるイベントを紹介しましょう。 寒造りをしている蔵が、蔵の見学会を企画していますね。 【春鹿『酒蔵見学会』】 清酒『春鹿』の歴史や酒造りについて説明した後、酒蔵見学と、 きき酒ができます。 酒造り真っ最中の酒蔵を、蔵元が案内してくれます。 場所 :(株)今西清兵衛商店 奈良市福智院町24-1 日時 :毎年2月の土曜日・日曜日(8回) 13:30~ (所要時間約2時間) 連絡先:(株)今西清兵衛商店 TEL 0742-23-2255 FAX 0742-27-3585 E-mail info@harushika.com (受付時間 月曜日~土曜日 AM.8:15~PM.5:15まで) 定員 :定員40名 参加費:500円(グラスのお土産付) HP :http://www.harushika.com/topics/index.php 【開華『酒蔵見学会』】 酒造り工程を見学し、当日のしぼりたて、他開華商品の試飲が できます。 また、開華大吟醸出品酒が当たる大抽選会も開催します。 先着100名様に限り、甘酒のサービスを予定しています。 場所 :第一酒造(株) 栃木県佐野市田島町488 日時 :2月11日(土)11時~15時 連絡先:第一酒造(株) 栃木県佐野市田島町488 TEL 0283-22-0001 E-mail info@sakekaika.co.jp 予約不要・参加費無料 【男山『第28回 男山酒蔵開放』】 真っ白い雪に包まれた、酒造り真っ盛りの酒蔵の庭先で、 できたての酒を試飲し、楽しみます。 インターネットライブ中継も行う予定です。 場所 :男山(株) 北海道旭川市永山2条7丁目 日時 :2月12日(日)10時~15時 連絡先:男山(株) TEL 0166-48-3777 HP :http://www.otokoyama.com/what_a/index.html 予約不要・参加費無料
今日は、2月の日本酒イベントを2つほど紹介しましょう。 【第2回『日本酒の夕べ』】 京王プラザホテルの42階で、夜景を眺めながら蔵元自慢の お酒を飲んで、食事を楽しむ会。 全国各地の35蔵が丹精込めて造り出したこだわりの逸品を、 蔵人が『お国ことば』でご紹介します。 ちょっと贅沢な食事(10,000円相当)も付きながら、リーズナ ブルな価格です。 会場 :京王プラザホテル 42階 富士 東京都新宿区西新宿2-2-1 連絡先 :03-3344-0111(代) http://www.keioplaza.co.jp 日時 :2006年2月15日(水) 受付開始 18:30 開宴 19:00 定員 :80名 (同伴者1名までお申し込み可) 募集期間:1月末まで 申込多数の場合には、抽選 当選通知後、1週間以内に要振り込み 申し込み:http://www.nishuhan.co.jp/fukken/index.cfm 会費 :5,000円 もう既に、かなりの応募があるようです。 でも、応募しないことには、当たりませんね。 私も応募してます(笑) 【埼玉全36酒蔵大試飲会】 埼玉県酒造組合の主催する日本酒イベント。 埼玉県の全蔵元が一堂に会し、各ブースで試飲会を行います。 埼玉の酒を堪能し、蔵元と大いに語り合ってください。 会場 :大宮ソニックシティ・第1展示場 (さいたま市大宮区桜木町1-7-5) 日時 :2月21日(火)15:00~19:00(当日随時受付) 会費 :500円(下記から割引券をプリントアウトすれば300円) http://www1.ocn.ne.jp/~saisake/event17kikisake.htm 対象者:一般消費者、酒類行関係者 これはずいぶん安い試飲会ですね。 ご近所なら、行ってみる価値はありそうです。 ちなみに、もう締め切りましたが、同じ会場で13時から15時までは 全国きき酒選手権 埼玉県大会をしているようです。
今日は1月16日。 実は、この1月16日は、1920年にアメリカで『禁酒法』が施行 されたことにちなむ『禁酒の日』なんです。 ●禁酒法 清教徒(ピューリタン)の影響が強かったアメリカでは、アルコール に対する強い批判があり、1851年にメーン州で最初の禁酒法が制 定されたのを皮切りとして20世紀初頭までに18の州で禁酒法が実 施されていましたが、この日を境に法律はアメリカ全土に及びました。 宗教的な理由に加え、男性が(不健全な)酒場に入り浸り家庭生活に 支障をきたすことに対する女性からの批判が大きく、女性を中心とす る禁酒運動は根強く存在していたことと、第一次世界大戦の開始にと もない、戦時の穀物不足を予防するという経済的な動機が出現し、全 国的な禁酒法制定への機運が盛り上がったわけです。 この日を境に禁酒法時代は13年にも及び、密造・密輸・密売やもぐ り酒場の反乱と、飲んべえ対取り締まる側とのイタチごっこが繰り広 げられました。 そんな時代の代名詞とも言える顔がギャングの大ボス、アル・カポネ。 1899年にニューヨークに生まれ、ギャングとしての下積みを経た アル・カポネは、殺人、脅迫、テロといったあらゆる犯罪に手を染め、 シカゴで『暗黒街の帝王』としての地位を築きながらも、禁酒法を逆 手にとった酒の密輸、密売で栄華を極めます。 1927年の個人の年間純利益は1億5千万ドル。常に35人の腕利 きの護衛を引き連れ、200人の常備員を用意していたというから、 いかに禁酒法時代が荒んでいたか、またカポネの勢力が強大だったか がお分かりでしょう。 そんなカポネも、1931年には脱税容疑で起訴され、一味とともに 刑務所に収容されることになりました。しかし、その後まもなく禁酒 法が廃止されたことといい、カポネをはじめとするギャングの横行が、 禁酒法廃止の一因になっていることといい、まさに禁酒法時代が生ん だ『最大の顔』といえるでしょう。 禁酒法では、飲料用アルコールの製造・販売・運搬等が禁止されまし たが、自宅内における飲酒は禁止されなかったので、多くの富裕層は 施行前に酒を大量に買い溜めしていました。 また、『犯罪者にはなりたくない!』という人たちは、合法的に酒を 飲む裏ワザを考え出しました。 まず、当時は、医療のために酒を買うことは認められていたので、懇 意の医者に『病気治療のために酒が必要』との診断書を書いてもらい ます。次に、これを政府に提出し、薬用ウイスキーを買ってもいいと いう処方箋をもらいます。さらに、この処方箋に医者のサインをもら って、やっとのことで薬局に買いに行けるのです。 結局、禁酒法時代は、わずか13年にして幕を閉じます。しかし、そ の裏では、酒に対する人々の涙ぐましい努力がありました。 飲んべぇの皆さんも、今日くらいは『禁酒』してみてもいいんじゃな いでしょうか(笑) |一覧| |
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