福祉灯油
今朝のニュース番組で、北海道の奥尻島の方たちが灯油の急騰に対し、生活防衛上の緊急な措置を取ってほしいと訴えておられました。20リットルで2000円になる勢いの灯油販売価格。あるご高齢の方は、一ヶ月の収入は年金だけなのにそれが全て灯油代になってしまうと悲痛なな叫びを上げておられました。北海道では、そうした苦境を訴える住民の支援策として、福祉灯油の支給対象枠を広げる検討が各地で始められたようです。寒さが応える身なれば、早急に対応策が決められることを心から期したいわたくしです。なれど、情に厚い皆様には顰蹙を買うかもしれませんけれど----ちょっと言わせていただきたいなあと。灯油の値上げはいま分かったことではありません。なのに、年の瀬も押し詰まった今頃?という感じを抱くのはわたくしだけかしら。地球温暖化ゆえの暖冬だとは言われながらも、日中の平均気温が零下となる北海道、あるいは東北や北陸の雪国、あるいは三陸や四国や九州でも、雪が舞い散り怜悧な寒風が吹き降ろす地域は、日本の各地にあります。冬になってもジャケット姿で街を歩いていられる地域に住み暮らしていると、いかに朝夕寒くなり冷え込むといっても、その感覚では、日中の気温が冷蔵庫の中よりも冷えているその寒さや、暖房なしでは冬を越せない地域の方たちの暮らしを理解することは難しいかもしれません。そうしたことを一般人が理解できなかったとしても許されます。けれど、そんなことが許されない立場,、職務なのが、政治家というものでは。陳情や請願がなければ動こうともしない議員たちも、いかに想像力がないとはいえ、せめて自分の選挙区の自然要件、気温や降雪量、そこの住民たちの暮らしに対しての想像力くらいは働かせてもらいたいものです。情報も、取ろうと思えばいますぐにでも取れるはず。一ヶ月の一般家庭の灯油代くらい、永田町にいても計算できるはず。選挙対策で地元に帰る東京都民と化している多くの議員たちは、福祉灯油の想定もせずにいるのか、地元の秘書に状況を知らせるようにという連絡さえしていなかったのか。越年国会騒ぎで忙しそうな議員たちなれど、他事多様に忙殺される議員の数など消費税なみ。閣僚や役職にある党の幹部や党内派閥や党内グループの幹部くらいなもの。いくら忙しい振りをしてみせても無効ですよ。多くの陣笠議員は選挙の心配はしても、天下国家を憂慮して不眠不休というわけでもないので、実は忙しくなどないのです。そんな彼らを使わないでどうするの?陳情請願も先月の内に回答の期限を切り、対応策を求め、それがなされないときはその議員を次の選挙で「何もできなかった、何もしなかった議員」として落選させると言っていれば、年の瀬も押し詰まった時期に自治体にどうしてくれるのかと訴えることもなかったでしょうに。今日明日の暮らしに窮している国民がいかに多かろうとも、税金を支払ってきた国民が、石油の価格が急騰したことでモノの値段が軒並み値上げされるこのさなかに、灯油代が払えずに凍え死んだり、暖を十分に取れないために健康を害したりなどということがあってはならないはず。地元代表と常々口にしておられるのだから、そうなっては面子丸つぶれでしょ。いかに厚顔な議員でも、そんなことになったら恥ずかしいというものです。それ以上に、次の選挙で落とされたらたまらないでしょ?自治体で福祉灯油を検討しても、これは、今後数ヶ月間は続く問題。一自治体の努力でどうにかなる問題ではありません。どうしてこの国は、こうなるとわかっていたはずのことでも、対応が後手後手になるのか。それは、議員ばかりではなく国民の側も同じ。国民有権者の側も、自分のことなのにあまりに対応行動が遅すぎる!と申し上げたら、顰蹙を買うかしら。でも、事実です。冬が来ることは分かっていたはず。冬になってからどうにかしてくれでは間に合わないかもしれないと思わない?何とかなると楽観していただけなのでしょうか。間に合わないかもしれないと想像すらしなかったのか----その危機感のなさは、信じられないほど。危機管理意識ゼロだと言われても、否定できないでしょう。国全体の安全保障の問題から一般の国民の暮らし向きのことに至るまで、シュミレーションすらしていない。想像力の欠如と思いやりのなさと怠慢、それは、議員も国民も変わらない。自分では何もしないのに、国や自治体から何かをしてもらえると思っているとしたら、この先、どうなることか-----水戸黄門などいないのですから、そんな「おねげえしますだ、代官様」的精神や根性では、守るべきものも守れず自衛さえ難しい。福祉灯油という呼び名も、どうにかならないものか。←もうじき終わるブログですけれど、ご支援ありがとうございます。m(__)m