名古屋の秘密

な・ご・や





 東京・大阪に次ぐ日本第三の都市でありながらどうもぱっとしない、もの作りだけで文化がない、同じ地方中核都市ならば福岡や札幌のほうがいい、観光名所がない、などなどどうも「ナゴヤ」に対するイメージが低い意見ばかりが目立っているようにナゴヤについてのお話をしていきたいと思います。どうぞよろしく。






な・ご・や 五十音辞典


《あ行》
愛工大名電(あいこうだいめいでん)

高校野球ファンには有名な学校。イチロー選手がここの出身なのは有名だが、巨人に行ってしまった、工藤投手もここの出身である。名古屋では、名古屋人のくせに巨人に入ったという選手は目の敵にされる(2001年で引退した槙原選手もそうした扱いでした)。2001年、工藤投手は二軍生活。FAしてその後更に活躍しないというジンクスにはまってしまったのでしょうか?


愛知万博(あいちばんぱく)

2005年に愛知県瀬戸市で開催が決定した、21世紀最初の万国博覧会。別項で取り上げている「中部新空港」ともども21世紀の愛知県の発展の契機となることを期待されているビッグイベントのひとつ。とはいえ、地元でもまだ先の話という感じで捉えている人も多いらしく、盛り上がりには欠けている観もある。 そのためか、メインアクセスとなる地下鉄東山線、藤が丘からの鉄道線は着工されていない状況で、「本当に開催されるのかな?」 と、名古屋人ならずとも不安になってしまう。そして2000年、この不安をますます高める、計画の大変更と、開催には赤信号灯りっぱなしの状況が広がっている。


熱田神宮(あつたじんぐう) 

名古屋を代表する神社。東京の明治神宮、大阪の住吉大社ともども、初詣のメッカである。三種の神器の一つ、草薙の剣が安置されており、また、織田信長が桶狭間の合戦の戦勝を感謝して寄贈した信長塀があることも比較的有名。また、ここの最寄駅である名鉄神宮前駅は名鉄では新名古屋とともに名鉄を代表する駅のひとつである。


あんかけスパゲッティ(あんかけすぱげってぃ)

スパゲッティにあんかけをかけてしまうという、名古屋以外の地域では決してみることの出来ない(だろう)変り種の料理。家庭用に「ヨコイのソース」としても商品化されており、名古屋での支持は高い。見た目とは裏腹に、これがまたおいしいんだ。ちなみに同商品、我が家にもあります。


いかん(いかん)

「だめ」を表す名古屋弁だが、その意味は広く、また使用方法も複雑で、これを使いこなせることは、名古屋度がかなり高いともいえる。その意味で、名古屋弁習得におけるキー・タームのひとつ。意味的には「困る」「結構です」などと広い意味も併せ持つ。さらに、文中においては語頭の「い」が落ちてしまい、「かん」だけでもそれが「いかん」と同じことであるということが分からなければならない。実際、「いかんでかんわ」という文章(もっと困ったことに「かんでかんわ」ともなります)を「翻訳」出来る人は、名古屋弁の素養がある人である(筆者はなんとかこの意味が分かりましたが)。「みえる」ともども、名古屋弁を本当に代表する単語である。


一宮市(いちのみやし)

名古屋と岐阜の中間にある都市。JRは「尾張一宮」、名鉄は「新一宮」と異なった駅名を名乗るが、実は隣接している。繊維産業が中心産業だったが、現在は名古屋への一大ベッドタウンとしても発展している、尾張地区の中心都市。そのためか周辺都市への対抗意識が強いのか、小牧ナンバーの予定を尾張小牧に変更させている。一方、名神高速には一宮インターがあり、名古屋以西からの名古屋への玄関口だが、おびただしいまでのラブホテル街が広がり、ここを通ると「ああ名古屋だなあ」と思う人も多いとか。


イチロー(いちろー)

ご存知、現在の日本人野球選手としては最高のバッター。オリックス時代、マスコミの前では神戸のカラーで応対していたが、彼は西春日井郡豊山町(名古屋空港があるところ)出身の生粋の名古屋人である。そのため、オリックスも年間数試合をナゴヤドームで主催ゲームとしていた。一般に、名古屋人は名古屋以外では決して名古屋色を出さないといわれているが、彼の言動はこの説を見事に証明している。メジャーでの活躍が圧巻なのは周知のとおりですね。


ういろう(ういろう)

名古屋といえばこのおみやげ、という観のある一品。漢字では「外郎」と。代表的なメーカーには大須ういろと青柳ういろうの2つがあり、前者では「ういろ」と、後者では「ういろう」となる。ようかん風の大きさで、独特の口触りが特徴。また、大須ういろの3時ちょうどのラジオコマーシャル(なんとFM局でも流れる)、「わーい、3時だ、大須ういろの時間だ」のCMは独特の味のある名物CMの一つである。


内海(うっつん)

俗にうっつんと呼ばれるキモ系の男である。もともと興奮しやすい体質でMAX状態まで興奮すると顔が話している人に5センチっまで近づく!好きなプレイはI野君にハンガーでこすられるプレイです。本人いわく夢精状態らしい。


大いなる田舎(おおいなるいなか)

名古屋人がみずからの街をさげすむようにして使う言い方。といっても、名古屋以外の人間にこう言われると不快感をあらわにするので、名古屋人の前では使わない方が明らかにベター。


大須(おおす)

中区にあり、大須観音があることで有名。毎月18日は観音様の日で、この界隈は「おばあちゃんの原宿」と化す。あと、電気屋が並ぶことでも有名。ここにある「コメ兵(こめひょー)」はディスカウントショップだが、もとは大手質屋でもあり、「いらんものはコメ兵に売ろう」のCMも有名。


小倉トースト(おぐらとーすと)

普通のトーストに、小倉あんを塗るだけの単純なもの。見た目には強烈なインパクトがあるが、食べてみるとなかなかの美味で、病み付きになるかも。少なくとも私ははまってしまい、こしあんを買ってきて自宅でこれをやったことがあります。


おまけ(おまけ)

名古屋人はこのおまけが好きで、買い物をするにしても「同じ値段ならおまけをつけてちょ」といった値段交渉が得意だそうである。また、喫茶店でコーヒーにピーナッツがついてくるというのもこの発想の延長か。そういう訳かどうか、セルフ式の低価格の喫茶店が進出にもっともてこずった大都市がこの名古屋だったのは、「おまけがなゃあなんてけちくせゃあてかんわ」(訳:おまけがないなんてけちくさくてだめだ)と敬遠されたからだというまことしやかな噂がある。


オリンピック(おりんぴっく)

1988年のオリンピック招致を目差し、開催確実とも言われていたが、結果はソウルでの開催に。これ以降、名古屋オリンピックの話題はタブーとなる。当時の逸話に「名古屋オリンピックはソウルでの開催が決定しました」と放送したというローカルニュースがある。


お笑いマンが道場(おわらいまんがどうじょう)

中京テレビ(35ch、日本テレビ系列)が製作し、放送されていたお笑い番組。体の中にワインが流れている川島なお美が出演していたという、今考えるとすごい番組(当時の彼女はブレイクしていなかったが)。


尾張小牧(おわりこまき)

名古屋・三河に次ぐ愛知県第三のナンバープレート名。当初は「小牧」にする予定だったが、小牧より人口の多い一宮市が猛反発。そこで、折衷案として一宮の旧称である「尾張一宮」(JRの駅名は現在もこう呼ばれる)から「尾張」をもってきた、といういきさつがある。それでも、この結果の4文字ナンバーは日本一長いものなのだから、日本一好きにはこれで良かったのかも。


《か行》
菓子まき(かしまき)

名古屋の結婚式が派手なのは有名だが、この行事もその派手さを示すものの一つ。具体的には、結婚式当日の朝、新婦の家が菓子をまくというものであり、最低でも10万円はかかるといわれている。近年では、ばらまくのをさけ、前日までに菓子を配って歩くという方式も増えているそうである。私のいとこ(三重県在住)が愛知県西部へ嫁いだが、その時もこの行事は行ったとのことでした。


金山総合駅(かなやまそうごうえき)

名鉄線、JR東海道線・中央線、地下鉄名城線の駅が集中するようにしたターミナル。ただ、駅だけが「総合」で、周辺は繁華街というにはあまりにももの寂しく、ここから栄なり名駅に移動するほうが遊ぶポイントが「間違いなく」増える。また、同様な「総合駅」を近鉄名古屋線、JR関西線、地下鉄東山線が集まる八田(はった)でも建設しているが、ここは金山以上に何も無いところである。


冠婚葬祭(かんこんそうさい)

名古屋の冠婚葬祭は著しく「派手」であり、おそらく日本一の規模で行われている。良く言われるのは結婚式の引き出物の多さであり、持ち切れないほど出るのがごく当たり前で、逆に量を押さえると「けちくさぁ」といわれるとか。いずれにせよ、三人姉妹の家庭では、家がつぶれるといわれるのもうなずける規模であることだけは確かである。


ガンダム(がんだむ)

アニメ界における、歴史的な作品。続編も多数あり、アニメおたくでもこのアニメのみを専門とする人が多数いるぐらいの作品。しかしながら、製作が「名古屋テレビ」という、名古屋でも地味な放送局によるという事実だけはなぜか避けられたように語られることがない。


きしめん(きしめん)

正に名古屋を代表する料理。最もシンプルなものは、ほうれん草とかつおぶしだけをのせ、関東風の濃い目の汁につけるものである。ざるにすると、麺のこしが楽しめ、温麺とはまた違った味わいがある。


喫茶店(きっさてん)

名古屋には飲食店は少ないといわれるが、一方で喫茶店がひしめき合っている。名古屋では、ひとときの休息も食事も喫茶店で合わせて取る人が多いので、このような店の関係になっているようである。よく言われるのが、休日の朝、喫茶店でモーニングをとり、中日新聞・中日スポーツを読みながらドラゴンズの話題に興じ、昼前になったらそのまま同じ店でランチを食べる、という名古屋人のライフスタイルがあるという、他地方の文化圏では考えられない喫茶店の利用方法の話である。で、この喫茶店であるが、そのほかにも他地域のものと比べて大きな特徴が3つある。1つは、新聞・雑誌やマンガの品揃えが充実していること。2つめは、コーヒーにピーナッツがついて出てくること。そして3つめに、モーニングセットが「異常」に充実していることが挙げられる。


錦三(きんさん)

錦(にしき)3丁目の略。中区の中心に位置し、栄・広小路とは一続きであり、名古屋を代表する繁華街である。東急ハンズANNEXはここにある。


きんさん・ぎんさん(きんさん・ぎんさん)

ご存知御高齢姉妹。お二方は名古屋の出身であり、名古屋弁での受け答えは、もはや「死語」とかしたものも多く、貴重な文化的遺産である。那智黒のイメージキャラでありおそらく世界最高齢の「タレント」さんであったが、きんさんに続き、2000年、ぎんさんも逝去されました。ご冥福をお祈りします。


金鯱(きんしゃち)

名古屋城の天守閣の上につけられている装飾物。名古屋を代表するオブジェ。ここから「ドラゴンズ」「グランパスエイト」などの名称が取られている。そういう訳かどうか分からないが、名古屋はかつて「世界デザイン博覧会」を開催し、それ以後、デザイン都市宣言を行って芸術創造に力を入れている。しかし、それはちょっと…というものも多数存在するのが現状。


クリスタル広場(くりすたるひろば)

栄を東西に走る地下街、サカエチカにある広場。名駅の待ち合わせが「ナナちゃん人形」であるように、ここが栄での待ち合わせポイントである。丸栄・三越に行くのには非常に便利なロケーションである。


ケッタ(けった)

名古屋弁で「自転車」のこと。原付を「ケッタマシン」という、という噂もあるが、これを言う人を未だに見たことがない…


五摂家(ごせっけ)

名古屋を代表する5つの企業を指してこのように呼ぶ。具体的には東海銀行・名古屋鉄道・松坂屋・中部電力・東邦ガスを指していた。不思議なことにトヨタ自動車は入れられていない。また、JR東海に関しては、「のぞみ」デビュー時に話題になった「名古屋飛ばし」が未だに恨みをかっているため、現在は全てののぞみが名古屋に止まるようになったにもかかわらず、数えられていないとか。で、肝心な東海銀行が三和銀行と合併してUFJ銀行になってしまい、これからもこの「五摂家」という言葉が生き残るのか、大いに疑問である。


御無礼する(ごぶれいする)

標準語に翻訳すると、「失礼する」の意。目上の人に対してや、電話口で使用される。金鳥「アミライト」のCMで秀吉役の役者さんが使ったことで有名になったかどうか(私はそれで知った)?名古屋弁の中でも最も上品なものの一つで、もっとメジャーになってもらいたいものである。近年聞いた使用例として、よそでお風呂をいただいた際に、「お先に御無礼しました」とお礼を言う、というものがある。


《さ行》
栄(さかえ)

文字どおり、名古屋を代表する繁華街。中でも100メートル道路(久屋大通)は、栄のシンボル。ここにテレビ塔があり、地下にはセントラルパーク・サカエチカ・栄地下街という、これまた大きな地下街が広がっている。錦三を含め、名古屋の遊びの発信源である。


札幌かに本家(さっぽろかにほんけ)

名古屋では有名なかに料理屋さん。店の名前に「かに道楽」を使っていたが、これが大阪の本家とも言える「かに道楽」さんとの間でのトラブルとなり、この名前に。私は行ったことが無いが、北海道より毎日空輸直送のカニ、というのがこの店の売りである。


三英傑(さんえいけつ)

戦国時代を終らせ、天下統一を果たした織田信長・豊臣秀吉・徳川家康の三人のこと。名城の歴史博物館でも大きく扱われている。しかし、三人とも名古屋を後にしたわけであるから、この三人はただ名古屋圏出身というだけなのに、と言う声もちらほらと聞こえる。


残間(ザンマのマは悪魔の魔)

残間とは滝澤の永遠ライバルである。しかし2年の時にある部活を引退。そのあといとこの真人がはいってくるが・・・こいつも途中退部!!完全な根性なし家計である。好きな言葉は「お餅がおいしいんです!」好きなものは弟のたっくん!二人並ぶとただのデブな兄弟でむかつきます。


シキシマパン(しきしまぱん)

もともとは名古屋が本社だが、東京進出の際に「Pasco」というロゴを使用し始める。一つ50円のはちみつロールパンや、小倉&マーガリンといった、特徴的な商品はやはり名古屋的か。あと、銘菓「なごやん」の発売元でもある。


女子大小路(じょしだいこうじ)

名古屋の歌舞伎町。名駅の河合塾のある方、太閤通の方にある。河合塾の裏になり、予備校生もお得意さんだとか。しかしまあ、博多の「親不孝通り」といい、どうして予備校と風俗店は近接するのでしょうねえ。


シャン(シャンロン)

名古屋ではひそかな有名人!!あの自己中なキレキャラは必見ですな!最近弟子ができデンデと名づけるが逃げられる。好きな言葉は「鈴木もういい!!もういい!!」で、好きなタイプは牧野や栗木である。

寿がき屋(すがきや)

うどんやラーメンのメーカー。スーパーなどの商品が有名だが、名古屋で単に寿がき屋といえばスナック形式のラーメン屋のことをさし、比較的安価なのが好評で、中高生の憩いの場となっている。名駅駅前の毎日ビル地下には女性専用の店があり、名古屋での同店のポジションの高さを物語っています。


瀬戸市(せとし)

瀬戸焼で有名な名古屋郊外の都市。愛知万博はここが会場となる。「せともの」で有名なはずなのに、どうもマイナーな感があり、ひどい人になると「瀬戸=瀬戸内海」の発想で、中国・四国地方の街?と言った人もいるぐらい。


セントラルタワーズ(せんとらるたわーず)

2000年春、名駅に誕生した大型駅ビル。規模的には京都駅ビルに次ぐと言われ、駅ビルの高さとしては日本一である。高島屋・東急ハンズ・名古屋マリオットアソシアホテルがメインのテナントで入っており、名駅での行動パターンを明らかに変える建物。51階のパノラマハウスからは濃尾平野が一望できるスポットで、建物だけ見れば「もっとも名古屋に似合わない建物」であるが、外見的にホテルタワーが「八丁味噌の樽」に似ているという噂も聞こえる。


センパ(せんぱ)

栄の久屋大通下を走る地下街、「セントラルパーク」の略称。異様に広い道と照明の明るさが余所者を迎え撃つ。名古屋人の間では、ナンパの名所として知られている。


《た行》
武豊(たけとよ)

漢字だけを見ると、人気騎手「たけゆたか」さんと間違われるが、実際は知多半島にある町。それでも、「たけ」さんには半ば無理矢理に名誉町民になってもらっている。ところで、JRには、武豊線という路線があり、東海地方の国鉄線の建設はこの路線から始まっている。


地下街(ちかがい)

名古屋では、この地下街が異様と言えるほどの発達を遂げている。大阪も地下街が発達しているので関西人はそれほどショックを受けないが、東京の地下街と比べたら、まさにカルチャーショック的な発達の仕方である。特に、名駅の地下街はテルミナ・メイチカ・サンロード・ミヤコ・ユニモール・エスカと多数にわたり、栄も同様である。また、それらが入り組んでいるので、名古屋人以外で迷わずに利用できる人は少ないのではないだろうか。現在はどこでもあたりまえですが、地下街で携帯電話がいち早く使えたのがこの名古屋でした(東京よりも早かった!)。このことは名古屋における地下街のポジションを表しているといえるでしょう。


中スポ(ちゅうすぽ)

中日新聞社が発行しているスポーツ新聞、「中日スポーツ」のこと。『スポーツ報知』が「ジャイアンツの広報」と陰口をよくたたかれるが、その名古屋版にあたるほど内容がドラゴンズに偏向しており、大阪でのタイガースがかわいく思えるほどである。


中日(ちゅうにち)

名古屋を代表するマスコミ。その中で、「中日新聞」は、東海地方を代表する新聞で、あの読売新聞すら名古屋では足元に及ばない圧倒的な強さを誇っており(東海3県での購読率は何と80%!)、「新聞に載った」がすなわち中日新聞に載ることを意味するほど。また、メディア部門のCBC(テレビ5ch、ラジオ1053kHz)はもっとも名古屋ローカルの色の強い放送局である。あと、言わずも知れた野球チーム「ドラゴンズ」の経営会社である。筆者には若かりしころ、大相撲名古屋場所でどうして「なかび」でもないのに「中日」っていっぱい書いてあるのかが理解できなかった、というちょっとした逸話があります。


中部新空港(ちゅうぶしんくうこう)

常滑の知多半島沖に建設される、現在の名古屋空港に変わる新たな国際空港。21世紀の名古屋文化圏の発展の一翼を担う重要な施設。とはいえ、関西空港が当初の期待ほど活躍していない例があり、期待通りに機能するだろうか。


貯金(ちょきん)

名古屋人は貯金が大好きで、東京や大阪と比べても、その金額が多いそうである。この傾向はOLさんにまで及んでいるそうである。もっとも、名古屋の冠婚葬祭が「異様」な規模でおこなわれることから、いつでも多くのお金を出すことが出来るようにするためには当然ともいえる行動なのかもしれません.。


つボイノリオ(つぼいのりお)

名古屋では有名なコミック・ソング歌手。代表作「金太の大冒険」は発売わずか20日後に放送禁止になったという、まさに「迷曲」。ほかにも「お万の方」などの作品を発表。最近、これらの曲をカバーしたCDが発売された。現在、CBCラジオで「つボイノリオの聞けば聞くほど」(9:00~12:00)に出演しているが、下ねたオンパレードである。


鶴舞(つるまい、つるま)

JR中央線、地下鉄鶴舞線の接続駅としては「つるまい」と読むが、ここにある鶴舞公園は「つるま」公園である。どちらが正しいかを地元のご高齢の方に関係者が問いただしたところ、「つるみゃあ」が最も正しいそうで、どちらも正確ではないそうである。


でら(でら)

名古屋弁で「とても」の意味。キリンビールが発売している「でらうま」という地域限定ビールがあることも有名。「どえりゃあ」が短くなってこうなったと思うのですが、はたしてそれでいいのでしょうか?


テレビ塔(てれびとう)

名古屋の有名観光スポットの一つ。ここから、名古屋発のテレビ、ラジオの電波が発信され、正に名古屋の通信基地である。札幌のテレビ塔がそっくりなのだが、それもそのはず、作者が同一人だから。しかし、やはり本家は名古屋のテレビ塔だとおもうのは私だけ?(ちなみに、名古屋の久屋大通は南北、札幌の大通公園は東西に走っており、どうしても札幌でテレビ塔を見ると南北方向に勘違いしてしまう!)


天才クイズ(てんさいくいず)

名古屋が誇る放送局、CBCが土曜日の17時半から放送している、長寿ローカル番組。小学生が10問のイエスかノーかのクイズに答えて、豪華商品目指すというだけのものすごく分かりやすい番組だが、この放送が写る地域の小学生のあいだでは、この番組に出るということは一種のステータスともされるまでに厚い支持を受けている。もっとも、司会がこぶ平というのが、汚れていていい感じもするのも特徴。


豊丸産業(とよまるさんぎょう)

名古屋を代表するレジャー、パチンコのパチンコ台の最大手メーカーの一つ。新機種のなかに、「デラマイッタ」(とてもまいった、の意)シリーズがあるそうな。


ドラゴンズ(どらごんず)

ご存知、名古屋を代表する球団。しばらく優勝からは遠ざかっていたが、99年ペナントレースでは見事優勝している。名古屋ではこのチームへの偏向度が全国的なジャイアンツ、大阪のタイガースをしのいでおり、福岡のダイエーホークス、広島のカープともども最も地方色の強いチームである。優勝時の変わったトピックスとして、優勝監督の帽子がファンに盗られるというものがあるが、フェンスの高いナゴヤドームではファンがグラウンドに乱入できず、残念でした。山田新監督のもと、どのようなチームとしてセリーグに参戦してくるか見物です。


《な行》
名古屋コーチン(なごやこーちん)

名古屋では鶏肉料理が発展しているが、普通の鶏とは違う、コーチン種の肉の料理。一時その数が激減したが、現在は少しずつ回復している。そういうわけで値段はかなり高い。以前、この名古屋コーチン入りみそ煮込みうどんを食べましたが、おしかったです。


名古屋祭り(なごやまつり)

毎年、10月中頃に行われる。久屋大通での三英傑のパレードがメイン的行事で、それぞれの武将役を市民の公募で行う、アットホームな雰囲気を持つ祭り。もちろん、ローカルニュースでは大きく扱われ、それを見た主婦層のあいだで「今年の信長はいかんがや」とか「家康が一番男前だったでえ」などと話題にされる。


なごやん(なごやん)

パンメーカー、シキシマが発売している饅頭。大きさと安さが魅力。ちょっと茶菓子に、という食べ方で絶大な支持を集めている?


ナナちゃん人形(ななちゃんにんぎょう)

東京渋谷のハチ公、大阪梅田のビッグマン(大型テレビ)と同様、名古屋での代表的待ち合わせスポット。名駅の名鉄セブン前の通路にある、巨大マネキン人形のことである。「セブン」の前にあるから、7(なな)という名前、は正に名古屋的センスの象徴か?初夏から夏前にかけては水着を、バレンタイン前にはそれなりの衣装を着せてもらうが、基本的には裸体である。郵便番号7桁化の宣伝たすきをしていたこともある。しかし、人形の股下で待ち合わせとは…と嘆く人も。


日本一(にほんいち)

名古屋はとにかく日本一であることを好む傾向があり、そのことを誇りとしている。とは言っても、その中身は「どーでもいい」ものが圧倒的なのだが。


《は行》
八神(はっしん)

JR東海道線、共和駅前(大府市)にある宝石屋さん。以前、キャンペーン期間中に10万円以上お買い上げの方を「美川憲一」さんのショーに御招待、というCMを大々的にやっていたが、これもまた「おまけ」志向か、とすこしげんなり。


東山動物園(ひがしやまどうぶつえん)

名古屋を代表する、日本最大の動物園。日本でコアラが最初にやってきたことで有名。ここは動物園以外にも東山公園として市民の憩いの場となっているのだが、ここの池のボートに乗ったカップルは必ず別れるという噂があり、他地域のカップルの方、このような愚行に決して走らない様に。有名なエピソードとして、星野前ドラゴンズ監督が監督第一期中に牛島投手とここのボートを楽しんだが、そのシーズンオフ、落合選手との4対1交換トレードで牛島選手がロッテに移籍したというものがある。恐ろしや、東山公園。


美宝堂(びほうどう)

ローカルCMで有名な宝石店。会長と孫が社員と共に出演するCMは正に「…」である。99年福袋でCM出演権というものがあり、当たった方々がCMに出ていました。


星野仙一(ほしのせんいち)

まさに「ミスタードラゴンズ」と呼ぶにふさわしいドラゴンズ一筋の投手。現役時代、監督としても一貫して「打倒巨人」を合言葉にここまでの野球人生を送ったといっても決して過言ではないでしょう。猛然と審判に抗議したり、ベンチで暴れたりと、「燃える男」という修辞句もまんざらではない熱血漢。そんな男が2001年シーズンオフ、2002年度以降の阪神タイガース監督就任を発表。誰よりも名古屋を代表した男の大阪での活躍、注目です!


放課(ほうか)

名古屋の学校では休憩時間をこう呼ぶ。授業という「課」を解放させるというのは分かるが、どことなく仰々しい感じがする。この使用例として20分放課や昼放課はごく当たり前に使用される。一方、いわゆる放課後は「業後」(ぎょうご)と呼び、その使用は徹底している。同様に三重地方・浜松地区では休憩時間を「業間」(ぎょうかん)と呼ぶそうだが、この例に洩れず名古屋の学校は地方色の強いものが多数ある(参考となるのがNHKの中学生日記です)。


《ま行》
みえる(みえる)

「おられる」「いられる」といった意味の名古屋弁。「先生がみえる」は、「先生がおられる」程度の意味だが、名古屋では、標準語と思われているらしく、電話で「先生みえますか?」と尋ねられても「電話では見えませんが」などど返されるといった誤解を招くことも。「みえてみえる」という文章が普通に使える人は、充分に名古屋人だと言えるだろう。「いかん」とともに、名古屋弁らしい単語である。


三河(みかわ)

愛知県東部地方の旧国名。徳川家康は三河国岡崎(現岡崎市)から天下統一へと向かったのですが、名古屋で三河といえば、半ば冗談、しかし半ば本気で名古屋の「植民地」のように思われており、愛知県においてはこうした感情から東西対立があるといわれています。米ソ冷戦もとっくの昔に終わったのに、未だ東西対立というのがなんとなくねえ、という感じを受けます。


味噌(みそ)

名古屋で最も重要な調味料。味噌をここまで使う食生活圏は他にはないと思われる。多数のメーカーがあるが、代表的なものとしては、イチビキを挙げることが出来る。


味噌かつ(みそかつ)

味噌煮込みうどんが東の横綱だとすれば、西の横綱格の料理。味噌に白砂糖を混ぜ込んだ、特製の味噌だれをかつにかけるだけの単純な料理だが、はまると止みつきの味になる。逆に、味が特徴的であるから、受け付けないという人もいる(名古屋の味噌料理は一般にこの傾向が強い)。名古屋ではきっちりとしたとんかつ屋さんでは「味噌にしますかソースにしますか」と聞かれるが、他地域ではこんな質問されませんので、名古屋に行かれた際には御注意を。とはいえ、喫茶店で食べる料理ではない(喫茶店で昼の定食にしている店が結構多い)というのが、名古屋人以外の発想だとは思うのですが…


味噌煮込みうどん(みそにこみうどん)

味噌料理の代表格の料理。うどんを八丁味噌で煮込んだ料理で、麺は固めにゆがくのが特徴。玉子、鶏肉、白ねぎ、かまぼこなどを同時に煮込んだ、贅沢な料理。調理に比較的時間がかかるため、店で注文しても「少々時間がかかりますが」とのことわりが入ることが多い。


名駅・名港・名城(めいえき・めいこう・めいじょう)

いずれも名古屋駅・名古屋港・名古屋城を省略した呼称。同様に名古屋鉄道は名鉄と呼ばれる。名古屋では当然の呼称であり、名駅に至っては町名となっている。同様に、「名古屋OO」となるものは「名O」と略されることが多い。


《や行》
結納(ゆいのう)

名古屋の冠婚葬祭が他地域の常識とは全く異なるものは再三強調しているが、この結納に関しても「十倍返し」が暗黙のしきたりになっているそうである。つまり、200万円の結納を受けると、嫁入りにかかる費用はなんと2000万円!とほほ…


ゆかり(ゆかり)

「坂角総本舗」というメーカーの商品。一言でいうとえびせんべいだが、ただのえびせんべいとは違った「本格的」な味わいである。美味!


ユニー(ゆにー)

名古屋資本のスーパーマーケットだが、名古屋以外では全くといっていいほど知られていない。その一方で、コンビニ部門である「サークルK」が全国区のコンビニであることと比べると、その落差はなおのこと大きいものがある。


ユリカ(ゆりか)

名古屋市交通局が1998年5月から供用を開始した、地下鉄・市バスを共通で利用できるようになったプリペイドカードの愛称。サッカーチーム「グランパスエイト」の助っ人ストイコビッチを使ってCMをしていたが、「ストイコビッチもヨロコビッチ」は頂けないなあ、と感じたのは私だけなのでしょうか?


4M(よんえむ)

名古屋に出店している4つのデパート、松坂屋・三越・名鉄・丸栄の頭文字がいずれもMで始まることからlこう呼ばれる。このなかで栄にあるのが松坂屋・三越・丸栄であり、名駅にあるのが松坂屋・名鉄である。しかし、同様に名駅に出店している近鉄(正式には中部近鉄)は近鉄が大阪資本ということもあるのか名古屋のデパート扱いを受けていないようである(同様に近鉄電車も大阪の電車という扱いにされているようである)。


《ら行》

現在準備中です。


《わ行》
若宮大通(わかみやおおどおり)

栄を南北に貫く大通りが久屋大通であるが、
その南を東西方向に貫く100メートル道路。ここは、名古屋高速との並走区間であり、久屋大通ほどではない感じもするが、とんでもなく広い道路である。一般的に名古屋の道は東京や大阪と比べても車線も多く、名古屋人以外にはかえって走りづらいものとなっているのは皮肉である。






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