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現代徒然草

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八木哲郎

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inkyo@ 参院戦オオyぶれ 負けてもやめない
はたやん@ はじめまして はじめまして。 官位や席次を検索してい…
2009/06/24
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カテゴリ:カテゴリ未分類
昨日、虎の門の日本財団で民主党による「国の事業仕分け」を傍聴する。仕分けの対象になった事業名は国土交通省の合同庁舎整備、財団法人道路保全技術および農林水産省の農地集積加速化事業、農村振興整備事業費補助の4つである。仕分け人は民主党のソウソウたる若手メンバーが顔をそろえた。福山哲郎、長妻昭、細野豪志、前原誠司副代表など。
これに地方自治体の職員など。
私の興味があった農林省の農地集積加速化事業についてのべると、ご存じのように、農地法改正で株式会社などの法人が農業に参入できるようにしたことによる事業である。
航空写真で配られたある地域の農地所有別色分け図によると、所有者がバラバラでまるで色とりどりのカードをテーブルにぶちまけたように所有地が入り混じっている。同じ所有者の土地が7キロも離れて飛び地になっている。
やはり1か所に集積して同じ耕作者に効率的に作業させるために、高齢者や耕作放棄者に土地を貸し出してもらい、10aあたり平均15000円の補助を最長5年間与える。
一方、農地利用者に対しては、賃借料をまとめて払う場合に必要な資金を都道府県農業公社が無利子で貸し付ける。また農地をまとめるための交渉員に活動費を与えるというものである。平成21年から25年までに合計約3000億円をかけて、平成27年までに日本の農地の7割を集積するのが目標である。
議論は、これは基本的には非常によい案であるが、米の値段が下がっており、増産すればなお下がる可能性があり、はたして集積しても耕作者がペイするかどうかはわからない、また、具体的な可能性の試算に積み上げられた計画でなく、かなりずさんな机上プランであることが指摘された。やはり受け手である耕作者側に厚い配慮をしなければ空論に陥る可能性がある。この辺をもっと詰めないかぎる事業案はノーということになった。
もうひとつは、農村振興整備事業費補助の事業で、つまりお百姓さんが働きやすいよう、生活しやすいよう、農業施設、排水路、農業用水路、ため池、農道、ほ場整備など農業生活基盤と生活環境の一体的整備という名目で地元の農家にアンケートして要望をつのり、それを審査官が審査して合格したら、350億円かけて国が補助金を50%出し、市町村も50%出すという事業である。これは、こんなことまでいちいち霞が関の中央官僚が介入するのは時代錯誤もいいとこで、地方に財源を与えて、全部まかせたらはいいではないかということで、チョンになった。
官僚という人種はどうして補助金という道具をつかってこうまでも口を出し、関与したがるのか。やはり自分たちの仕事を確保したいからであろう。

さて、民主党の事業仕分け能力は見て居て、大変事業内容を調べており、きわめて妥当な結論を出していた。対する官僚側は、きわめて計画がずさんで机上プランそのものという感じがした。圧倒的に仕分け人側の勝ちである。
私は民主党の政権担当能力は十分備わっていると感じた。自民党の河野太郎氏、亀井善太郎氏なども無駄撲滅プロジェクトチームで大いにやっているが、悲しいかな自民党から孤立した少数集団である。一方民主党は全党をあげてやるようだから、この違いは大きい。今朝の新聞で民主党の菅さんが、官僚から政治的な職務をそぎ落とすこと、官僚は敵ではなく、役割分担するパートナーであると言っている。要は政治家側がいかに勉強して国政の隅々まで知悉するくらいになれば、官僚に根回しされて操作されるようなことはなくなるわけである。
構想日本の加藤代表が最後に挨拶したが、ここまで引っ張ってきた彼の努力は政権交代でおおいに実ることになろう。





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Last updated  2009/06/24 08:51:21 AM



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