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2015.08.28
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カテゴリ:体験リポート

ココン(子犬)が足を挫いたようでびっこをひくので、嫁と慌てて近くの動物病院へ夜間診療で駆け込むと、足をグネグネ触って異常なし。あー、良かった!




こんばんは。
その30秒マッサージで、自分の昼食代1ヶ月半分が吹っ飛んだキォスクです。




戻った途端に、ココンはすたすたと歩いていた。



rblog-20160821020457-00.jpg
「ん? どしたん?」



・・・おーい・・・。





さて、では前回に引き続き【呪いの木】第二話をお届けしよう。




前回 コーペーの一世一代のお馬鹿記録を映像に収めた勇者御一行様。


その後日談である。


なんと、翌日登校してきたのは 引かれる君ただ一人。彼を「探知機」扱いとして勇者御一行様にカウントしないとすると、たった1日でパーティーは全滅したことになる。


妖樹ドリアードを攻略するにはレベル不足だったようだ。愚かなり、コーペー、タッキー、イズミン。安らかに眠れ。




・・・で、終われないのが仲間として辛いところ。


嫌々ながらも昨日の状況を 引かれる君から聞いた下人は、手分けして愚か者どもに電話することにした。




まず、コーペー。電話に出ない。不安が増す。


引かれる君のかけたイズミンも不通。いよいよマズい状況になってきたようだ。


最後の頼みの綱として下人のかけたタッキーが、何十コールも鳴らした末にようやく電話に出た。




「タッキー。今日どうした?体調崩したか?」


「う・・・、下人か。いやぁ、やられた。風邪ひいて超 熱出た」


「なんだ、風邪か」


「けっこうひどい、頭痛が痛い。腹もこわした。寝てた」



頭痛が痛い?



「そうかそうか。胃痛も痛いか。ところでコーペーとイズミンも休んでいて連絡がつかないんだが、何か心当たりはないか?」


「・・・・・・」



しばらく無言になるタッキー。



「・・・腹、冷やしちゃったかな」


「そうじゃないだろ。変な夢とか見てないだろうな。昨日の話は引かれる君から聞いたぞ」


「い、いや、見てない。マジで。今回はただの風邪かと思ってたけど・・・」




すると、引かれる君の携帯が鳴り、下人に液晶画面を見せてきた。イズミンからの折り返しのようだ。電話に出た引かれる君が、同じような会話をしている。


いったん通話を中断した引かれる君が言う。



「イズミンも高熱だって。まぁ普通にしゃべれてるけど。これって・・・」


「聞こえているかタッキー。イズミンも熱で休んでるようだぞ」


「え~・・・。どこかで一緒に風邪の菌、移されちゃったかなぁ・・・」



そうくるか。おめでたい連中め。



「じゃあバファリンで頑張ってくれ。帰りにコーペーの家電に電話してみるから、何かあったらまた連絡する。それはそうと、昨日撮ったカメラ映像は見たのか?」


「え?あー・・・、見てないなぁ。ビデオカメラは帰りにコーペーに返したから」


「そうか・・・。わかった。ゆっくり休みな」



電話を切ると引かれる君が不安そうな表情で下人に話しかけてくる。



「イズミンも38度超えて寒気がするって。普通に話せるのが救いだけどさ。これってやっぱり・・・」



さて、どうだろう。


そうでないことを祈りたいが、可能性は捨てきれない。だとするとコーペーが一番「重い罰」を受けていても不思議ではない。電話に出ない時点でどうしてもそっちを想像してしまうのだ。




下人達はアレコレ話し合った末、手分けして当たることにした。引かれる君は、帰る方向にあるイズミン宅へ見舞いに行きがてら、カメラのフィルムを回収し現像に出す。主目的はフィルムであって見舞いはオマケだ。


下人はコーペー宅に寄り、ビデオカメラの映像をチェックすることになった。とてつもなく嫌な役回りだが、映像への耐性は(いずれ語るかもしれないが)育った環境的に下人のほうが上なので仕方がない。帰り道で寄るにしてもこの分担が効率的だった。


毎度のことだが、こうなってしまったら下人達に出来ることはただ一つ。「医者」とは違う方面から原因を探ることだけだ。


こうして二人は放課後の足取りも重く、コーペー宅・イズミン宅へ向かうことになったのである。




最悪の事態が頭をよぎりながらも、帰り道がてらコーペー宅の家電に電話をかけた下人だったが、予想に反して明るく元気な声で【コーペー母】が出た。


もしかして奴がただサボっていただけ、というオチだと、コーペーが学校へ来なかったことを母親にバラしてしまうと都合が悪いので、余計なことは言わずコーペーに代わってもらうよう頼んでみたが、ここでまた予想に反した回答が返ってきた。




「あの子、右足を骨折しちゃってねー。ここまで来るの大変だから、下人さんの携帯へ電話するよう伝えるわー」



なんと・・・。骨折だと?



「何かあったんですか?」


「昨日夕食の時、階段を降りてくる途中で足を踏み外して落ちちゃったのよー。診察の結果ではヒビが入ったみたいなんだけど、熱も出たから休ませたのよ。心配させちゃってごめんなさいね」




そういうことか。


骨折して熱が出たのか、いや熱が出てたから足を踏み外したのか。どちらにせよ勇者全員が発熱確定ということだ。・・・伝染病じゃないだろうな。


別の意味で行くのが嫌になってきたが、折り返し電話をするくらいの余力は母親から見てもあるようだ。


電話で話せるなら行く必要もないだろう。コーペー母に折り返しの連絡をお願いすると、いったん電話を切ってそのまま帰宅コースを選択した。




地元の最寄り駅で降りるとタイミング良くコーペーからの着信があった。



「あー、下人。電話くれたってなー」



ダルそうな声のコーペー。その辛い経験も反省する材料にならないのが不思議だよ。



「何お前、骨いっちゃったの? 枝 折って 骨 折っちゃったの?」



もちろんイヤミだ。だがそれが原因なんじゃないか、と思っているのも確かだ。



「違う違う。偶然だ。風邪ひいて熱出たから、ボーっとしてて階段踏み外しただけだ」



骨が折れて熱が出たのではない。やはり熱が先か。三人同時の発熱。怪しすぎる。



「今日、タッキーやイズミンも高熱出して休んだの知ってるか?」


「な・・・に?」


「なぁコーペー。お前もちょっと嫌な予感してないか?嫌な悪寒してないか?何か感じていることがあったら言ってみ」


「・・・・・・。いや、変な夢も見ていないし、今はもう、夕方に飲んだバファリン様がバッチリ決まって熱も下がってる」



やはりバファリンは効くのか。こういうケースで突然の発熱にみまわれた時は、いつも「その熱は霊障(れいしょう)なんじゃないか?」と思うのだが、バファリンは大概効く。さすが半分優しさで出来ているだけはある。


だが、下人が核心を突くのはここからだった。



「コーペー。タッキーに撮らせてたビデオあるだろ。もう見たのか」



その問いに、しばし無言になるコーペー。



「どうした?見たのか?」


「・・・忘れてた。持ち帰ってからそのままだ」


「一応、見ておけ。悪化してからじゃ遅いってこともある」




「・・・・・・」




「コーペー?」




「・・・。み・・・見て・・・も」




「えっ?」




「見ても・・・ナ゛ニ゛モ゛ オ゛キ ヌ゛ッ!」


「いっ!?」




コーペーの声だった。


だったのだが、それは腹の底から絞り出したような異様な響き。下人は思わず携帯を落としてしまう。


くそっ。嫌がらせの仕返しかっ!!


当時はケースなどつけていないので外装に傷が付いてしまった。慌てて拾い上げたが、通話は切れていた。




・・・どうしたものか。


冗談だったにせよ、タッキーやイズミンも熱で休んだと知ったからには、放っておいてもビデオ映像は確認するはずだ。


正直言うと、下人も今の声に相当ブルっちまっていたのだ。ここからコーペー宅に向かう気はさらさら無かった。


引かれる君がイズミンから無事にフィルムを回収していれば、現像も1~2日で出来るはずだ。あえてヤバそうな映像を確認しに行く必要もない。ひとまずは明日登校してから、引かれる君と今後について話し合おう。そうしよう。




肝試しに同行してもいないのに、たったの二秒で恐怖のどん底に突き落とされた下人は、イラッとしながらも、怖さに耐えきれず携帯の電源を切ってカバンにしまって帰ったのであった。


・・・やっぱり、続く。




ずいぶん涼しくなってしまったが、それでも美味いビールはコレ。


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ピルスナー発祥の地とされるチェコ産ビール
【スタロプラメン】


ダブルデコクション製法で麦100%のコクがしっかりと表現されている。首都プラハにて大人気のビールらしいが、チェコは国民一人当りのビール消費量が18年連続で世界一というのだから、もはや水がわりに飲まれているといっても過言ではあるまい。


麦の心地よい苦味とコクをしっかりと感じることが出来ると同時に、確かにサラサラと飲みやすい、「サラニガ」系だ。


北海道6Pチーズ ホタテ味、というご当地限定品のつまみと一緒に。


プラハNo.1ビール!スタロプラメン330ml 瓶×24本
【ケース】【送料無料】[チェコ]
[輸入ビール][海外ビール]
(沖縄送料+1,000円、クール便+216円)





今宵の皆さまの一杯も、
素敵な時間でありますようにウィンク手書きハート


ふー。
なんとか金曜日に間に合った・・・。


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カテゴリ/ビール





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最終更新日  2016.08.21 02:05:00
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