マスターズドリーム〈山崎原酒樽熟成〉後編（VS 年始の至福）

2017.01.04

マスターズドリーム〈山崎原酒樽熟成〉後編（VS 年始の至福）

カテゴリ：懸賞生活

皆様、明けましておめでとうございます。ペコリ。

良いお正月をお過ごしでしょうか。

こんばんは。
毎年｢年始のおみくじ｣で必ず【凶】を引き当てるキォスクです。

毎度の事ながら、最初の目撃者となる妻。フォローしようにもネタが尽きてしまうわな・・・。

｢だっ大丈夫だよホラ、年の初めにおみくじなんかで運を使わずに済んだじゃない？！｣

ありがとう。キョドってるぞ。

ちなみに下人の最高記録は初詣【大凶】三連発だ。寺を二回変えて三回大凶を引くとさすがに周囲のフォローもなくなる。その時は帰ってきてからも釈然とせず、地元の寺で｢もう一回だけ！｣と言って引いたら、大凶から凶に格上げして終わった。

自分で言うのもなんだけどスゴイよね。

そんなに引きが強いなら宝くじくらい当たれや！と最近思うのだが、何故かそっちは当たらない。

ツイてないけど憑いてるよね。何か。

さてさて、下人は年末にボールを投げたら右肩をブチッとやり、手が上がらなくなったので夜間病院へ。激痛に耐え続ける中で体力を消耗し、ついに風邪気味になってしまう。

肩に処方された痛み止めと胃薬、ついでに風邪も悪化する前に風邪薬を飲んでおこうと思い、錠剤をプチプチ出していたのだが、痛みと疲れと風邪気味で頭がボーッとしていたためか、一回３錠の風邪薬と、さらに痛み止めまで一回３錠飲んでしまった。

一回１錠のロキソニンを風邪薬と一緒に３錠飲んでしまって、吐き出そうにも吐き出せず、５時間後には世界が回ってきた。めまい、そして後頭部がメッチャ重い？両眼球が飛び出るほどに熱を帯びた感覚。鼻の奥の粘膜から出血。何コレ。年末じゃなきゃ病院へ即行してるトコだ。

妻の実家に挨拶も行けず寝正月。年末年始を両日休めるのは17年ぶりだというのに。伊達に｢凶｣じゃないな。

グダグダのまま一族集結の1月2日を向かえた。マスターズドリーム〈山崎原酒樽熟成〉を持参する約束をしていたので、やむを得ずグダグダのまま出席した。

厳選されたマスターズドリームを山崎原酒樽でさらに熟成させたという至高のビール。1,000人の幸運の1人に選ばれた。(凶運のくせに)

飲んじゃったよ。この体調で・・・。

酒豪一族の宴。テーブルの半分以上が酒。

普段なら飲むだけ飲んでヒーハー！な下人も、今回は｢恐ろしい｣と感じた。逃げたい。

しかし。・・・やはり美味かった！
マスターズドリーム〈山崎原酒樽熟成〉。

まず、香りが素晴らしい！
山崎原酒樽で熟成させるとこのような香りになるか。濃いモルトの奥に微かな甘い香り。エール系とは違う、軽やかなのにしっかりと。旋律のような。

色も濃く。べっこうに近い琥珀。通す光の輝きは山崎のそれと似る。樽の色が加わったかのよう。

ひとくち含めばこれまた香味も濃く、重厚な苦味が口全体に広がる。しかし角がなく上品。のど越しも鼻に抜ける香り立ちはスパークリングワインのそれと似るが、食道を下るのはどっしりと安定感のあるビール。8.5％のアルコール感はのどを越えてから感じた。

飲めや食えやの酒豪一族がまさかの沈黙。

誰一人としてつまみに手を伸ばさない奇跡の光景を見た。ヘタな香りや味にもうすぐ終わってしまう至福の時を邪魔されたくない。コイツだけをじっくり味わいたい。本当の事を言うと、もっとゴージャスな濃いめの料理でクイッと行きたいところだが、皆で分けたらグラス一杯分。つまみもファミレスのオードブルでは一緒に飲むのが勿体ない、という飲兵衛一家の阿吽の呼吸。

｢うまい｣｢おいしい｣だけの食レポ失格なつぶやきと、交互に口へ運ばれるマスターズドリーム〈山崎原酒樽熟成〉。

食わず、語らず、ただただ飲む。

本物に出会った時の行動パターンだ(笑)

正直、期待以上のビールだった。とても有意義な時間を共有できた。醸造家のもう一つの夢の形、しかと頂きました。

サントリーさん、ありがとう。