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テーマ:細胞がすべての基本(4)
カテゴリ:健康的に生きる
以前から健康を維持・増進するための基本は「細胞」にあると考えていました。特に物質のやりとりが行われる「細胞膜」がポイントです。
「細胞膜」は片方が親水性、もう片方が疎水性のリン脂質が互いに向かい合うようにして並んでおり、その中にタンパク質が浮かんでいるといった構造をしています。物質のやりとりはこのタンパク質で出来た出入り口を使って行われます。つまり、細胞膜が正常でないと物質のやりとりも正常に行われないというわけです。 さて、下の図は細胞の構造を表したものです。 実はこの図に始めて接したときは、それなりには細胞膜もただのつるりとした膜ではなくて、なかなか複雑な構造をしているのだなという印象を持ちましたが、その中で一番注目したのが膜の土台であるリン脂質でした。 その当時は、脂質についていろいろと本を読んでいたこともあり、こうした構造を支えるリン脂質に目が向いていたのは当然だとも言えます。 リン脂質の膜はまさに細胞膜の土台であり、それを構成するホスファチジルコリン等のリン脂質の重要性はいうまでもありません。そうした中で現代日本人はオメガ6という系統の脂肪酸ばかりを摂取し、かつては魚などから十分に摂取していたオメガ3系統の脂肪酸の摂取が不足していたという事実があります。 さらに、オメガ3系の脂肪酸は局所ホルモンとしてその重要性が知られてきたプロスタグランジンの原料ともなっており、オメガ6系から作られるプロスタグランジンとバランスを取って体内の調整をしていることがわかってきました。つまり、オメガ3系が不足するということは、プロスタグランジンのバランスが取れないということになります。 以上のような考察から、日常の食事にオメガ3系統の脂肪酸を積極的に取り入れる重要性が明らかになったのです。わたしは実生活でも「有機亜麻仁油」等のオメガ3の良質脂肪酸を取り入れるとともに、サプリメントとしても脂肪酸を毎日欠かさず利用しています。 もちろん脂肪酸だけでなく、その他の食生活にも注意を払い、食品だけでは不足しがちなものはサプリメントで補うというスタイルをずっと続けているのですが、これが功を奏しているのだと思いますが、同年代の人たちと比べても、なかなか元気です。元気というのは、単に体力的に元気ということではなく、病気になりにくいとか、肌の状態がよい、そして健康診断時の数値も理想的、といった意味での元気です。 最近ある人との話の中で、この図に現れたタンパク質について注目するようになりました。それらのほとんどが「糖タンパク」と言われるもので、先端の部分が「糖鎖」と言われています。この「糖鎖」こそ、実は細胞膜の構造の中でもっとも注目すべきものであるということがわかってきました。 次回からは、この「糖鎖」について勉強の成果を書いていきたいと思います。 P.S. なお、「血栓」については以前作ったホームページ(最近はほとんど更新していませんが)に特集がありますので、当面はそちらを参考にしてください。 ★サプリメントアドバイザーが身近にいない方は、ひとみ先生までご連絡下さい。 ★「にほんブログ村ランキング」に参加しました。クリックお願いします! ★毎週1回のペースでメルマガを発行しています。こちらもよろしくお願いします。 ⇒ http://blog.mag2.com/m/log/0000184917 ★ひとみ先生のホームページもよろしく! ⇒ http://www.kenko-club.jp お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2006年06月01日 11時11分52秒
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