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2003.10.23
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カテゴリ:マンガ
渡辺真知子さん、誕生日おめでとうございます♪

以下は10/22(水)の記述です。


あいにくの雨空で秋の夕陽が見えないのが残念なのだが、午後雨が上がったのでぼぉっと空を見ていた。
ほんの少しだけ青空が覗いているところは光が差して、白い雲が金色に輝く。
もっと青空が広ければ、「天使が降りてきそうな空」って言うんだろうな。

今日は明るい雨雲と暗い雨雲が墨絵のように空の大部分を覆っている。
空がとっても低くて、大きな龍の鱗が迫ってくるようだ。
ああそうだ、これが竜神だ。

マンガ家入門etc小学生のころはマンガ家志望だったので、秋田書店から出ていた『マンガ家入門』『続 マンガ家入門』を買ってもらったっけ。
お手本として「竜神沼」が載っていた。
石森章太郎さんです。
「石ノ森」じゃなくて「石森」。
石森さんは60年代後半、実験的な表現を繰り返して、油が乗っていました。
「ノ」の字が入ってから、この人のマンガは読んでいません。

手塚治虫さんの虫プロが出していた月刊誌が『COM』です。
本だけは欲しいと言えばすぐに買ってくれたので、小学校5年生ぐらいかな、月刊誌だから何度も繰り返して読みました。

手塚さんの「火の鳥」、石森さんの「ファンタジーワールド ジュン」、永島慎二さんの「フーテン」。
すごい作品が並んでいました。
それに、マンガ家を目指して投稿する人たちの作品が寸評付きで並んでいました。
はせがわほうせいさんや青柳裕介さん、宮谷一彦さんなんかがこの雑誌出身です。
ああ、『ガラス玉』の天才岡田史子さん!

『COM』に関してはまた書くことがあるでしょうが、この虫プロが倒産したのは、私にとって大事件でした。
1973年、私が高校生の時のことです。
実は個人的には、幸せな結果となりました。
虫プロの在庫が古書流通に大量に流れたからです。

近くの古本屋さんは実にしょぼいお店でした。
近所の人が新刊雑誌を予約しておいて取りに行くだけという感じ。
店番のおばあさんが三味線の稽古などしていて、それはそれで風情があったのですが、棚に古本がほとんどない。

唯一、ガロのバックナンバーが時々入るので、それを目当てによく立ち寄っていました。
そこへ虫プロのコミックも入るようになりました。
うれしかったなあ。
覗いてみて虫プロのマンガが入っていると手持ちのお金を全部使って買えるだけ買い、家に急ぎます。
そして小遣いの残りをひっつかんでまたお店に走る、走る、走る。
走らないとなくなっちゃうかもしれない。
ライバルが何人もいたんです。

新書サイズのコミックスは、他社の雑誌・新聞で連載していたものも多かったです。
『ストップ! にいちゃん』関谷ひさし
『がんばれゴンベ』園山俊二
『ゲゲゲの鬼太郎』水木しげる
これ以外のものは散逸してしまったようです。
石森章太郎さんの四六判上製函入り本は残っています。
『おかしな おかしな おかしな あの子』
『二級天使』
『にいちゃん戦車』
『ゼロゼロ指令』
『赤いトナカイ』
発掘すればもっと出てくるのかな。
単なる持ち物自慢でした。



 ♪宮さん宮さんお馬の前に
 ♪ヒラヒラするのは何じやいな
 ♪トコトンヤレ トンヤレナ
 ♪あれは朝敵征伐せよとの
 ♪錦の御旗じや知らないか
 ♪トコトンヤレ トンヤレナ

これは作詞品川弥二郎、作曲大村益次郎 (ほんまかいな?)とされる歌です。
タイトルは知らなかったのですが、まんま「宮さん宮さん」というらしい。

この「宮さん」が有栖川宮熾仁親王。
十四代将軍徳川家茂に降嫁した皇女和宮が元々婚約していた相手は、この宮さんです。
公武合体の犠牲者とも言えます。
そのためかどうか、有栖川宮は熱烈な攘夷論者となり、さらには倒幕の先頭に立ち、錦の御旗を掲げて進軍します。

なんてことを大昔に受験勉強で覚えたような。
このあたりは勉強したというより、講談話みたいにおもしろく読めましたね。

有栖川有栖さんという作家が出てきた時は、ペンネームを見てやられたなと思いました。
有栖川の「アリス」という音が魅力的なんだよね。
新本格派と呼ばれる人たちの一人なんですが、『月光ゲーム』『孤島パズル』『双頭の悪魔』といった、大学のサークルの連中が出てくるシリーズは青春ものとしても読めます。
読んだ後にちょっとせつなくなる感じが好きです。

『双頭の悪魔』はWOWOWでドラマ化されました。
ヒロインの麻里亜役が渡辺満里奈さんで、江神先輩役が香川照之さん。
一応主人公のアリス君の役者さんは名前知りませんが、いい感じでした。
ちょっと浦和レッズの福田選手(ああ、引退したんだ!)に似た感じの人。
『瀬戸内少年野球団』(1984年)や『青春デンデケデケデケ』(1992年)での好演が印象的な大森嘉之君も出ています。
どこかで「ちっちゃな江神さん」とか書かれてましたが、小説と別物だと思えば悪くないと思いました。
テレビで半分しか見てないので欲求不満となり、ヤフオクで中古ビデオを見かけたので衝動買いしました。

もちろんあの詐欺事件のニュースから連想したことです。
全然関係ないのに、テレビに出てくる加納姉妹とかいう人たちのことも連想しました。
なんでしょうかね。

事件そのものに関しては、「被害者なき犯罪」といった感もあります。
「尊族あれば、賎族あり」
松本冶一郎さんの言葉が頭に浮かびます。
尊い血統をありがたがる心性は、反射的に見下すための卑しい血統を求めるものです。
人の心というものはこんなことでずいぶんと醜くなれるのです。

だから、あのケチな詐欺師たちの犯罪が妙に滑稽だったりするのは、私たちが自分の中にある差別的心情を、戯画化して見せてくれるからです。
私の場合はそんなマンガのような犯罪を少し痛快に感じます。
そんな構造は壊したいと望んでいるからでしょう。
逆に、カンカンになって怒る人もいるのかもしれません。
自分の心の中の醜い恥ずかしい部分が滑稽に描かれていることに腹を立てるのです。

幻泉館の近くに社会保険事務所というのがあります。
もう何年も前のことですが、用事があって出かけたら偉そうにした職員のおっさんが窓口で年寄りを怒鳴りつけていました。
わからないから尋ねたら怒鳴られたので、御老人はおろおろしています。
あまりな小役人根性に腹が立ち、オレがそのおっさんを怒鳴りつけてやろうかと思ったら、他の職員が出てきて代わりに御老人に説明してくれました。
温厚な幻泉館主人はこんなふうにカッとなることはあまりないのですが、それはひきこもりぎみで世間様とあまり接していないからかもしれません。
世間にはよくあることなのですか?

だいたいこんなふうに威張りたがる人は人間にランクを付けるものです。
人に飼われている犬が、家庭内の人間にランクをつけるのと同じ。
周囲の人間をランク付けして、自分より上だと思う者にはへいこらして、下だと思う者には威張り散らす。
他人をありがたがる者は、他人を卑しむのである。
簡単に操れるので、支配者にはさぞかし便利な存在だろう。
「番犬」と呼んでもいい。

本当は解放出版社から出ている二冊の本を紹介するつもりでした。
私なりの締め切りに間に合わず、時間切れ。
明日はまた明日の風が吹きます。

お薦め図書
『近代の奈落』宮崎学著 解放出版社刊
 四六上製 475p 定価 2000円+悪税

『放送禁止歌』森達也著 解放出版社刊
 A5並製 189p 定価 1800円+悪税

あ、文庫化されてる。
『放送禁止歌』森達也著 知恵の森文庫
 文庫版 定価648円+悪税

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Last updated  2004.10.30 22:24:26
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