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2004.01.03
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カテゴリ:高田渡
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更新しました。
夕陽が好き![I Love Sunset!]
2004年1月2日 千本浜


ここ十年ほどの間、私の年末年始休みは大晦日と三が日だけです。
今回もそうです。
ああ、もうすぐ休みが終わる。
しまった、ちょっと宿題があったんだ。
夕陽の撮影で身体を冷やしたらしく、ちょっと熱っぽい。
とりあえず今日は布団に潜ろう。

大晦日の妙なコンサートで渡さんが1曲だけだったのでちょっと欲求不満。
2枚組みの『Best Live』など引っ張り出してぐるぐる聴く。
そうそう、これこれ。
大晦日からずっと僕は「夕暮れ」を口ずさんでいたのだ。

黒田三郎さんの詩に、高田渡さんが曲を付けた作品。
ライブでは「明るい曲がなくてすいません」なんて言ってる。

 ♪ 夕暮れの町で
 ♪ 僕は見る
 ♪ 自分の場所からはみ出してしまった
 ♪ 多くのひとびとを

実は、渡さんは原作の詩を少し改変して曲を付けることが多い。
上の部分では3行目「はみ出してしまった」は、黒田さんの原詩では「はみ出てしまった」。
この先では、かなり大胆な改変を行なっている。
一連そっくり言葉遣いが入れ替わっているところもある。
先に渡さんの歌を知ってしまった身としては、少し原詩の響きが居心地悪く感じられる。
対照して並べてあるサイトを見つけたので、興味のある方はご覧ください。

安藤文隆のエッセイ

銀座ライオンのようなビヤホールなのである。
吉祥寺の「いせや」や「下駄屋」ではない。
渡さんではなく、黒田三郎さんの世界。

以前の渡さんは、リフレインなんかののために少し原詩をいじるといった感じだった。
ところが、「夕暮れ」では書き換えの水準がそのようなものではなくなっている。
上記サイト安藤文隆氏は、渡さんの「夕暮れ」では絶望感や無力感が強調されていると分析している。
原作の「夕暮れ」は「哀しいながらも哀しさのやり過ごし方を熟知した達人・黒田三郎ならではの確信と安定感」を感じるという。
見事な分析というほかなく、ただ脱帽である。

伝説のステージ泥酔事件や、実際に私が目撃した吉祥寺東急裏おまわりさんと口論事件など、渡さんはついついおもしろく語りたくなるが、哀しい歌うたいなのである。
以前高田渡「火吹き竹」(1973)というタイトルで、『世界・わが心の旅「ドイツ 僕と生きてきた詩(うた)」高田渡』という番組のことを自家引用しました。
ドイツ人の多くが滑稽だと感じるリンゲルナッツの「すかんぽ」を渡さんは哀感こめて歌うのです。

ふと、こんな光景が頭に浮かびました。
まっさらな原稿用紙に、丁寧に丁寧に言葉を書く渡さん。
ほんの少し書き換えては、納得できずにまた別の原稿用紙を引っ張り出す。
他人が見てもその違いがわからないほどの書き換えを、ほんの少しずつ加えていく。
何度も何度も繰り返して。
そう、ちょうど山之口獏、獏さんが詩を書く時のように。

高田渡『Best Live』

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Last updated  2004.11.04 03:24:44
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