2010日本山岳耐久レースまず、完走記を記す前に昨年のリタイアからのことを書きたいと思います。昨年は山トレが少なく、ロード中心。走行距離ばかり気にした『気』の入ってないトレが多かったと思います。 山に行こうと思っても距離にこだわってしまったり、山にいっても今となれば時間がかかって美味しい登りも避けて、距離を稼げるほうに行ったりと『気』の入らないことが多かったです。 こういった経験や、生活面での母の悲しみを乗り越えて4月の底状態から、7月の富士登山でピークを作り、秋のハセツネへつなげようと思いました。 ☆レースに用意したものと消費したもの☆ コーラガス抜きにメダリスト粉末(170ml)×2と氷を入れたハイドレーション800ml 水300m+OS-1300mで600ml→ボトル ザバスピットイン×2+ザバスエネルギージェル×2+OS-1ジェル×1にヴァーム粉末×2+メダリスト粉末(170ml)×2+ポッカレモン×20→ボトル ザバス2500粉末×6 ベスパプロ濃縮タイプ×4 ザバスピットイン×3 塩&ガーリックおにぎりピンポン玉サイズ×3 ☆レース☆ 今回は妻には同伴させず、単身聖地入りなので電車でのんびり向いました。バタバタしていた気分が落ち着いたのはそのおかげのようです。慣れは恐いもので現地にいって場所がなくても何とかなるだろうという5回目の余裕もあったようです。 レースの応援にDMJ部隊長のさんぽ隊長夫妻、新入部員みなっち、理想の太もも部員iso夫妻に激励して頂きました。たくさんの方々とのあの激励の時はいつもながら勇気を頂けます。 秋の天候は読めず、前日の天気予報なら雨中でのレースでスリッピーな展開を予想していましたので、記録よりも確実の完走を考えて熟考していたつもりなのに、スタート前の予想外の晴れ間と天候回復で記録を意識してしまいました。何だかこの日はスタート前からトイレが近くて変な様子でした。 スタートは仕切りがあって例年の混雑もなくて良かったです。 勢いに飲まれることなく気持ちは前へ、前へ、というよりは後ろへ、後ろへという気持ちでいくと落ち着いて今熊神社まで行くことができました。 71.5kのサバイバルレース。ここの位置がどうだということはあまり関係ありません。 昨年はこの登りですでにおかしさがありましたが、今年は調子も良さそうなので抑えめに進むつもりで行きました。 この辺りから同年齢で尊敬するトレイルランナーのMさんの後ろを追いかけていたような気がします。 苦手な醍醐丸までのアップダウンも楽に進めてしまい8時間台を出すことを現実見を帯びてきました。 ところが、時計に目を移すと浅間峠まで逆算しても予定の2時間45分も厳しいタイム。 でも周囲は自分よりも遙かに速いランナー達。何だ、どうなっているのだという葛藤で進んでいくと、三国峠でさんぽ隊長夫妻とみなっちの応援ポイントにきました。 ここにへろって登場じゃ隊長に申し訳ないから元気だけは伝えました! 戦友、親友たちに会うと、一気に元気をもらえますね。 浅間峠は2時間52分。 『え~、ゆっくりとは言っても7分もプラス?』 という心境になり一気に計画が崩れたようで気持ちも体調もマイナス方面へ。この辺りが次年度への課題というところ。浅間峠のタイムが全てではなくて余裕度からゴールタイムを予測をするのも視野に入れないとと思いました。 それでも、気持ちが走りにも現われたようでサブ9ができないような状況に追い込まれたことが相当影響したようです。まだまだなメンタルです。 実際、ついていたMさんや、この後パックの後ろをついたOさんはさすがのサブ9。 お二人と少し走ってみて、背中から焦りなんかは微塵も感じませんでした。対トレイル、対自分という心境だったようです。こういう安定した走りや自分のことをよく知った走り方をしたいものです。 三頭山へ向う前の笹尾根。前出のOさん、黒いヘラクレスのOさん等々何故こんな所にいらっしゃしゃるのですか?という有名選手がたくさん。 タイムばかり気にしていて順位はスルーだったのですが40位台を走っていたようです。 途中に雲の上の存在のサロモンのHさんがあの登りを走って行きました。たしか30k地点の後なので、 『あと40k頑張りましょ♪』 というさわやか過ぎる一言(笑) 浅間峠手前でバテバテだったのにまた復活したようでした。まあ、今日は速いランナーのこの手の場面をよく目にします。悪コンデションなのか? 試走ではスイスイと『楽に』登れた三頭山の登りは、今日の自分には厳しい登りになりました。 力サプリのベスパ濃縮タイプとおにぎりを摂ろう思ったら、あらら、アルミホイルがべったりくっついて食べられず…。そして天から雨粒が。 今思えば、この雨でクールダウンができたようでしたが、マイナス要素としてこの時は捉えてしまい、気持ちがさらに後ろ向きに。如何ですね…。 何とか三頭ピークまでいき、苦手な鞘口峠の下り。雨とガスの影響で鈍行運転。途中コースが変わったのか早く着いた気がします。そこからの登りがまたキツかった。月夜見で水をがぶ飲みしたい気持ちが全てでした。600mlでスタートした水はすでに空に、コーラのメダリスト割りは三頭山から感じる気持ち悪さにより摂取拒否気味でした。 とにかく気持ち悪さを水で紛らわせたかったです。 月夜見では600mに補給して、500mlでしょうか、ガブ飲みしました。 昨年女子優勝のFさんに応援をされて進むと、50代男子の雄、Kさんにお会いしました。このガスでは足元を照らすといいよというアドバイスを受けて、ライトを閃309だけにして足元だけを照らすと鈍行ですがそれなりに進めました。 幻想的なガスによりどこをどう走っているかが分からない。 かろうじて自分の前を行く選手が、参加賞の熊鈴をつけていたのでその音の鳴る方へ導かれて進みました。 それにしても気持ち悪い。水を後先考えずに飲みました。三頭山に比べると月夜見で摂ったベスパとザバスピットインバーが効いたのか何とか頑張れました。さてここから大ダワまではまず朽ちた木段のある下りから始まる『疲れる下り』です。予想通りスリッピーでしたし、下りの衝撃で内臓が気持ち悪くなってしまい、フラストレーションを感じた下りでした。 歩きも多くなってしまい、何とか大ダワへ。JAテントが羨ましい…。 ここでサプライズDMJ6号夫妻の応援というか激! だらしなくなっている気持ちが締まりました。さて第3の壁というべき大岳山の登りです。 まずは4k程走りやすい区間といわれますが、少しでも傾斜を感じると歩いてしまう始末でしてが、何とか進んでいたようです。水ももう底をついてしまうほど今日はアメ車な自分。普段のハイブリット走行ができない。それだけ気持ち悪さが尾を引いていました。 『早く綾広の滝の水に会いたい。』 それだけで大岳の登りに向いました。いよいよの登りに入ったときに、富士登山競走からゴール間際によくお会いするFさんとお会いしました。 一緒に練習したことないのは勿論、レース以外でもゆっくりと会話したことのない選手です。ところがいつもこういうキツイ場面で会うために励ます機会も多く、戦友のような気分になります。大岳の登りできつそうなFさんを引っ張るように登りましたが、ピーク手間で足を滑らせ転倒(※肋骨は後ほど)して、スローダウン、また前を行ってもらいました。 折角テンション上がってきたころに、転倒にてトーンダウン。 大岳からの綾広までの間にプチ水場があって、ちょっとホイミ。 下りは全然。登りではない下りでの鈍足は今回のハセツネの特徴でした。全ては胃腸系でした。第3関門に行く前に結構抜かれました。 綾広でのじゃぶじゃぶで、ゴールの気配をより一層感じますが、まだまだ…。登りでは元気なくて登れませんが、御岳商店街での走る女将さんからの応援で『あと1時間だよ』って自らを鼓舞することができました。 日の出山まではゆっくり20分。山頂からは、最高の夜景。昨年は見られなかったこれに感動と帰ってきた感が特別込み上げます。 サブ9を成し得ないことからタイムは見てませんが、10時間以内では完走できるかな?それで少しは原始人RS+の貢献はできるかな?という気持ちで持てる力を全て金比羅尾根に置いていこうと思いました。 ライトは消耗も激しく、暗くなりかけていましたが快調に進みます。段々とトレイルに一体化していく下りがこの最後の下りの醍醐味ですが、やっぱり自己新へ向う方が強いエネルギーを感じます。 しばらくすると65k地点。残り6.5k。 それから直ぐに、コース途中で大転倒をしてしまいました。受け身どころかライトを守ってしまい、胸からのダイビングに。 呼吸が止り、しばらく悶絶。レースもあきらめかけました。残り6kと少しなのに…。 すると、後ろから大岳でご一緒しらFさん、そしてDMJのtomoさんが気がついてくれて声をかけてくれました。 苦しい自分に二人はついてこい!みたいなことを言うものでひたすらついていくことにしました(笑) 『奥さんの出産の痛みはこんなんじゃないぞ!』 とか鼓舞できる素敵な激が自分をゴールまで導いてくれました。 痛いし、呼吸も安定しないけど二人のライトを頼りについていきました。 ようやく帰ってきたと感じるコンクリ橋で二人に気合いで追いつき、一緒にゴールしようという話しになりました。 もっと記録を短縮できる二人なのに、三人でゴールすることに共鳴してくれて、余韻を楽しみました。 『よ~ど・M!』 最高のゴールでした。 レース後は最高の瞬間でした!しばらくトレランのお正月を満喫しました。 個人は失敗レースで55位、それでもチームは5位入賞で仲間に初めて恩返しできた気がしました。やっぱり、このレースは自分を大きくしてくれるレースでした。 成功しても失敗しても大きくしてくれるレース。これが全てです。 また来年というのは遠く、果てしないものな感じもありますが、どんなに忙しくても一年に一度、心からワクワクでして、心底疲れ切って穴のあくレースに参加するだけで嬉しく感じました。 育児メンズ、トレラン、そしてライド&ラン。 そうなるのかな・・・? さてハセツネ写真機♪(協力してくださった方々ありがとうございます♪) DMJ&原始人RS+&ハセツネ、WE LOVE YOU! ジャンル別一覧
人気のクチコミテーマ
|