ブログ「鉄道幻灯館」

単行の気動車が貴生川駅と信楽駅の間を行ったり来たりするのですが、目的とするSKR205号車はどこにいるのか、そして運用にはつかないのか、そのことを確かめるため信楽駅へ向かいました。

駅員さんに尋ねたところ、205号車は夕方4時過ぎに信楽駅を出ていくダイヤから運用につくことが分かりました。また、偶然その場に居合わせたファンの方から駅外れの留置線に205号車が停まっていることも教えていただきました。

これで何とか最後の走行写真を撮れそうですし、休憩中の姿も押さえることができそうです。そう思いながら留置線へ向うと、いました、いました、205号車。

「さようなら」のヘッドマークをつけて走っているという情報が流れていたのですが、この日はついていません。あとからこの場にやってきたファンの方から聞くと、ヘッドマークがつくのは週末だけ。最終日の明日は当然つくだろうが、本日は無理だろうとのこと。むむ、残念。

でも、車体を仔細に観察すると、乗降ドア横に「ありがとうSKR205号車　1992－2017」という心づくしのサボが入れられています。そうか、四半世紀にわたって仕事を続けてきたのか。鉄道史上に残る衝突事故が起こったのは1991年ですから、205号車は、事故そのものは知らないとしても、2013年9月15日に襲来した台風18号がもたらした被害により1年以上、列車の運行が全線運休となったのはわが身のこととして経験しています。そうした激動の時代を生きてきた車輌がいよいよ引退です。お疲れさま。そして、ありがとう、205号車。

今日2月21日は、日刊新聞創刊の日、国際母語の日、食糧管理法公布記念日、漱石の日、漬物の日、ふれ愛交番の日だそうです。