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テーマ:本のある暮らし(3185)
カテゴリ:日々の読書(ビジネス)
「99.9%は仮説」(竹内薫:光文社新書)を読んだ。
まず、この本のロジックがよく分からない。過去に正しいとされていたことで、間違っていたことはたくさんあるし、最新の科学でも分かっていないことは多い。それらを並べたてて、帰納法的に、99.9%は仮説というのには違和感がある。この本で述べていることは、そう目新しいことではなく、たしかに、世の中の殆どのことは、突き詰めていくと、仮説でしかないだろうことは、直感的には理解できるのではあるが。 更に、世の中は、仮説だらけである事を認識して、「疑う」と言うことは大切ではあろうが、この本はそこで終わってしまっている感がある。疑ってばかりではくたびれてしまうではないか。 この本のタイトルは、「99.9%は仮説」と言うことであるから、裏を返せば、残りの0.1%は仮説でないということである。筆者は、これを読者に自分で考えるように要請している。 かって、哲学者デカルトは、自著「方法序説」の中でこう言った。「我思う、ゆえに我あり。」すなわち、世界のすべてが偽りだとしても、疑っている自分自身だけは、その存在を疑うことはできないということである。0.1%とはこの事であろうか。 それとも、本の標題である「99.9%は仮説」という命題が0.1%の真実だと言っているのであろうか。 ○応援クリックお願いします。 ○関連ブログ記事 ・404 Blog Not Found ・99.9%は仮説 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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