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テーマ:本のある暮らし(3187)
カテゴリ:日々の読書(その他小説)
「天使と悪魔」の文庫版3分冊をやっと下巻まで読み終わった。誘拐された教皇候補たちは、ハサシンの手によって次々と殺されていく。犯行の行われる箇所の手がかりは4大元素(土、空気、火、水)。ラングドンとハサシンの戦いが続く。「反物質爆弾」はどこに隠されているのか。黒幕は誰か。最後にはあっと驚くどんでん返しが待っている。
宗教が、本当に人の心に幸せをもたらすものなら、あがめる対象が何であってもかまわないのであるが、残念ながら宗教の歴史は血の歴史である。キリスト教とイスラム教の宗教戦争、カトリックの行った魔女狩りなど、数えればきりがない。我が日本においても、織田信長が政教分離を行うまではそうであった。宗教は、その中に常に暴走の芽を含んでいるのではなかろうか。この小説も、結局は、一人の狂信的な原理主義者の暴走の話と言えるであろう。 中世、科学は、宗教によって弾圧されてきた。今尚、アメリカでは、宗教的な理由により、公立学校で進化論を教えられないところがかなりあると言う。しかし、そんなことが本当に神の御心か。全て、人間による勝手な神の解釈から来ているのではないだろうか。 人間を創造した神はどこかにおられるかもしれないが、宗教があがめている神は人間自身が創りだした神の影のようなものであることを認識しなければならない。 「天使と悪魔(下)」(ダン・ブラウン著、越前敏也訳:角川文庫) (PS) この本をテーマにブログを書いたときは、明らかに他の話題のときより、アクセス数などの反応がいつもより今ひとつである。人気が無い本ではないと思うのだが、さてさて・・・ ↑記事の内容がお気に召しましたら、よろしくお願いします。 m(. .)m 風と雲の郷 別館(gooブログ)はこちら お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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