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時空の流離人(さすらいびと) (風と雲の郷本館)

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December 12, 2006
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 「ねこのばば」(畠中恵:新潮社)を読んだ。おなじみ「しゃばけ」シリーズの第3弾である。前の2作が面白かったので、文庫化されるのを待ちかねていた。

 この本も、前作の「ぬしさまへ」と同様短編集である。収められているのは、「茶巾たまご」、「花かんざし」、表題になった「ねこのばば」、「産土」、「たまやたまや」の5編。

 「安楽椅子探偵」ならぬ「布団探偵」の若だんなは、この本では、結構外で動き回って事件を解決している。(最もその後で寝込んでしまうのであるが。)

 「茶巾たまご」では、いつも食が細く兄やたちを心配させている若だんなが、急に食欲もりもり、かえって仁吉、佐助を心配させる。

 「花かんざし」は、於りんという娘をめぐる悲しいお話。於りんは妖怪を見る事ができるらしく、家鳴りがつかまってお人形さん状態に。

 「ねこのばば」では、妖封じで有名な寛朝という僧のいる広徳寺の境内で不思議な事件が。強欲のイメージがあった寛朝は、以外にもかなりの名僧のようである。

 「産土」では、不況の中、若だんなが妖怪に取り付かれて死亡、お店は炎上? 佐吉のつらい過去が明らかになる。

 「たまやたまや」では、なんと若だんなが放蕩息子に? そして、一つの淡い恋の顛末。

 殺人事件や妖怪という、考えてみればとても怖いものをテーマに扱いながら、この作品は、ユーモアとペーソスに溢れている。そこがしゃばけシリーズの魅力であろう。次の作品の文庫化が待ち遠しい。



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「ねこのばば」(畠中恵:新潮社)
      




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Last updated  December 12, 2006 06:51:42 PM
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