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カテゴリ:日々の読書(ミステリー)
平将門といえば、菅原道真、崇徳院とともに、日本3大怨霊の一人と言われている。「QEDventus 御霊将門」(高田崇史:講談社)は、この平将門が、実は怨霊なんかじゃなくとっても心の広い大親分のような人物だったということを、例のごとく薀蓄をたれながら証明していくと言う話である。 桑原崇と棚旗奈々、沙織の姉妹は、お花見に出かけたはずが、将門ゆかりの神社廻りになってしまう。一方、それと並行して、ちょっと前の作品から出ている神山禮子に関するエピソードが同時進行していく。こちらの方は、将門伝説には全く関係ないので、別に無くても良いような気がするのだが、どうも次の「河童伝説」への前ぶりらしい。 このシリーズの薀蓄もそろそろ飽きてきた。薀蓄の部分は、読み飛ばしてしまうこともあるが、どういうわけか面白い。実は、このシリーズの一番の魅力は、薀蓄ではなく、桑原崇と棚旗奈々、沙織とのやりとりではないかと思う。特に沙織がレギュラーのように登場するようになって、崇にうまく合いの手を入れるのがなんともいえず面白い。 「QEDventus 御霊将門」(高田崇史:講談社) ○応援してね。 風と雲の郷 別館「文理両道」(gooブログ)はこちら お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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