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令和4年度宅建試験の問48について、宅建みやざき塾の宮嵜先生 は、「没問」にすべきだと提言されています。 合格発表直前での指摘には「合格点が上がるおそれがあるから」 とされていますが、資格スクール4社のデータでは正解率は81% から87%とかなり高い数値となっているので、たとえ全員正解と なっても、ボーダーが1点上がる可能性は極めて低いといえます。 さて、問48の件ですが、平成23年にも問48が全員正解となって います。当時の問題(肢2)は以下の通り。 平成23年版土地白書(平成23年6月公表)によれば、平成22年 の売買による土地所有権移転登記の件数は全国で115.4万件とな っており、対前年度比2.2%減とここ数年減少が続いている。 試験実施団体は合格発表の8日前に、「問48の選択肢2の記述中 で「対前年度比」は「対前年比」の誤記であり、問48は、正解 肢のない問題であることが判明しました。このため、問48につ いては、すべての受験者の解答を正解として取り扱うことといた します。」と発表しています。 ポイントは明らかな「誤記」だということ。 一方、令和4年の「問48」肢4の問題は以下の通り。 国土交通省の公表する不動産価格指数のうち、全国の商業用不動 産総合の季節調整値は、2021年(令和3年)においては第1四半 期から第4四半期まで連続で対前期比増となった。 問題文に誤記はありません。しかし、第2四半期においては、速 報値では増加であったが、その後、その数値は訂正され減少とな っています。肢4については、いつのデータで判別するのか、速 報値なのか確定値なのか、そのあたりを明記していない。 法令については令和4年4月1日時点での判断になりますが、統計 に関する問題は別と考えられるため、受験者や関係者からのクレ ームを抑えるためにも、データの判別時期をしっかり明記すべき だったといえます。統計の問題なのですから。 その点、出題者側に「落ち度」があるので、没問指摘を受ければ、 完全スルーすることは難しいでしょう。 長くなりそうなので、続きは次のエントリーで。 運命の合格点判明 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2022年11月20日 09時07分30秒
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