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資格試験の合格率については、試験実施団体の裁量(政治的判 断)で決まるので、今年の賃貸不動産経営管理士やマンション 管理士の試験では、その動向に注目が集まっています。 合格ラインの予想については両者ともに「没問」相当の問題が 1問あり、さらにマンション管理士では疑義があと2問もある ので、疑義問のアナウンスがない現状では、合格発表を待つし かないでしょうね。 賃貸不動産経営管理士試験の合格発表は12月26日ですが、問 32の正解番号をどうするのか。全員正解か、それとも単独解 答で押し切るのか。それによってボーダーも変わるので、合格 点が34点か35点かは、問32の行方次第となりそうです。 次にマンション管理士試験ですが、平成13年の第1回試験から 昨年まで合格率は常に「1ケタ」ですので、今年もその水準で 決まるなら合格点は40点か41点でしょう。しかし、疑義3問の 正解番号が不明な現状では「39点」から「42点」の範囲内で 決まる可能性が高いとしか言えず、「禁じ手」を使う可能性す ら考えられます。 「禁じ手」? そうです、絶対に許されない方法で、落とし所を見極めるので す。具体的にはどちらとも取れる問題は、正解率の低い方を 「正解」とし、合格点の高騰をおさえる。今年のマンション管 理士試験では以下の正解番号が予想されます。
合格点を40点以内にし、かつ、合格率を1ケタにするには、上 記の疑義3問を「調整弁」として利用し、よ り正解率の低い解答を「正解番号」として強行突破をはかるし かないような気もします。 ただし、昨年の合格点は39点よりの38点だったので、LEC及 びTACの平均点から推測するに、上記の「禁じ手」を使っても 39点で上位9.9%内に収めるのは極めて困難だと思われます。 私は管理業務主任者については何を隠そう平成13年の記念すべ き第1回試験の合格者で、マンション管理士については平成14 年の第2回試験の合格者ですので、随分と長い期間、この試験 を見てきましたが、マン管はどうも今年が分岐点になりそうな 気がします。 今年の試験でボーダが41点で合格率9%なら、来年の申込者数 は微減ですむでしょうが、ボーダーが39点で合格率が13%な ら、来年は数千人減、再来年は1万人を割り込むのではないか と危惧しています。 一般的に難関資格とは合格率1ケタの試験を指しますが、マン ション管理士試験が独占業務もないのに、いまだ存続している 要因のひとつは、この1ケタの合格率に価値を見いだす受験者 がいるからです。その聖域が崩壊するなら、マン管も終焉を迎 える可能性が高く、その実施団体の存続も難しいでしょうね。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2022年12月17日 09時00分09秒
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