０７　初亀　中汲み大吟醸

『初亀　中汲み大吟醸』の画像です。いっしょに写っているのはアンソニーくんです。



静岡県初亀醸造のお酒です。

以前は『初亀　大吟醸斗瓶取り』として販売されていました。
このお酒も前回紹介の『出羽桜　大吟醸大古酒』と同様長期熟成酒です。
このお酒のすごいところは、お酒であるのにお酒を感じさせないところにあります。味がしっかりしているのにス～っとのどの奥に消えていくときに、一切の嫌味を感じさせないのがこのお酒の力であり、滝上杜氏の執念の成果だと思います。
できのいいお酒であれば雑味がないのは当たり前ですが、必ずどこかに嫌味が残ります。それはお酒がお酒であるために必須の要素であるアルコールに起因するものです。
このお酒はそのアルコールによる嫌味すら感じさせないところまで純化されたお酒だと言えます。
特に何年か前、滝上杜氏が『生涯最高のでき』と言ったと言われる（伝聞の伝聞なので定かではありません。ごめんなさい）ものは本当にすばらしい作品（これはもう芸術家の作品と言っていいと思います）でした。

また呑んでみたい一本ですが、一升瓶で20，000円のお酒なのでいつになることやら。

こんな人にお勧め
日本酒が芸術品だと思う人。