跡地

「クラッシュ」2/25に見に行ってきました。
（ナニサリの前に。）
良かったです。

「クラッシュ」てタイトルの映画多すぎる・・・
2004年／アメリカ／ 112分
監督：ポール・ハギス
出演：ドン・チードル 、サンドラ・ブロック 、マット・ディロン他
の、アカデミー賞にノミネートもされている「クラッシュ」です。

公式サイト↓
http://www.crash-movie.jp/

ロスのハイウェイで起きた交通事故をきっかけに、
さまざまな人種、階層、職業の人々の人生が連鎖反応を起こす
ヒューマンドラマ。
全世界の縮図のようなドラマです。

WASP、アフリカ系、イラク人と思わてしまうペルシャ人、
ラテン系、東アジア系、東南アジア系
あらゆる人が出てきます。

ちょっと暗めの「マグノリア」って感じで、
マグノリア好きの私にはガツンと来る、ツボにはまる映画でした。
…が、ちょっと「マグノリア」に似すぎ。
ある程度似るのは群像劇だし仕方ないけど、ラスト近くで
●が●●●きた時には「マグノリアじゃん…」としか思えなかった。

ともあれ、良い意味でとっても映画らしい映画です。
暗いって言っても後味はさほど悪くもなく、鬱にもなりません。
感動しつつ考え込んで、かつ楽しめる感じでした。
伏線きれいに回収してくれます。

撮り方が良くて、
マットディロンのセクハラシーンは心の底から気持ち悪くて虫唾が走るし、ひっくり返った車からマットが救出するシーンは、ハラハラドキドキして怖くて焦って涙が出てきた。サンディ・ニュートン（ERのカーターの恋人役だな）がきれいな顔を歪めて激しく拒絶するところから、必死で心を立て直して助けて貰おうとする流れが…もう、辛いわ怖いわ助かってほしいわでマジ泣いた。
映画でハラハラして泣いたのって初めて。

今思い出しながら書いてて、マットが助演男優賞ノミネートな理由が分かるような気がしてきた。（なぜドンじゃない？と思ってたんだけど…）
何だかんだ言って印象に残るシーンはマットだしな…
お父さんとのトイレでのシーンも凄かったし。


やっぱドン・チードルが良いわぁ～
この人の眉間にシワ寄せつつ、哀しみをこめた瞳を輝かせる表情が良い。
暗い画面で深い肌の色の顔に光を当てると…すんごい美しい。
そういえばこの人の笑った顔ってあんま見たことがないような気が。

「天使ちゃん」のシーンはお約束ですが感動しました。


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆以下ネタバレ感想◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
ドンの弟はどっちなんだろう、と思いながら見てましたが、リュダクリスがドンに似てるからそっちかな？と思ってたんですが、弟が撃たれた時に「ああああこっちかあああああ」と。ドン・チードルだけがひたすらかわいそうなまま終わっていくのが何とも辛い。お母さんが最後に「あの子（弟）は死ぬ前に食べ物を買ってきてくれたんだ」って言った時、「そりゃあんまりだよ…」と泣きたくなりました。雪が降るシーン（ここで「マグノリアに似すぎ」と思ったんですが）はどうかな…と思った。ロスの奇跡って感じなんだけど、ドラマチックすぎてなんとも。見てる間は奥さんもあれで死ぬかと思ったし、天使ちゃんも死ぬかと思ったし、ペルシャ人親父も自殺するかと思ったし、結果的に死んだのが一人で良かった・・・結局殺しちゃったのが正義感のある警官ってのが何とも皮肉というか現実というか。「何か出そうとして拳銃と間違われて射殺される黒人」という、ありふれた哀しい事件をクライマックスに持ってきたのはリアリティあって良い。見えないマントも、赤い空砲も、小さなお守りも、マットの「お前もしばらくすれば分かる」という台詞も、腐った牛乳も、全ての伏線がきれいにかつ哀しく集約されていた。
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テレンス・ハワード、あんまり知らなかったんだけど、この人ものすごい可愛い顔してますね。好きになりました。
サンディ・ニュートン、美しい！細い！（さすが王族！）
サンドラ・ブロック、こんな役初めて見たけどなかなか良かったのでは。
あ、ダニエル・デイ・キムがいたと思うんですがカメオ出演ですかね？？？