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1.パラサイト・シングル
パラサイト・シングルは、東京学芸大山田昌弘助教授が、次の条件を有する人々の生活スタイルを呼んだそうです。 ◆親と同居している ◆家賃を払わない(払っても数万円程度) ◆家に帰ると食事が用意してある ◆掃除や洗濯も親が一緒にしてくれる ◆自分で稼いだお金のほとんどを自分で使える 学校を 出た後も親と同居して、基礎的な生活を親に頼っている未婚の若者を指します。言われて周りを見渡すと、非常に多いことに気付かされます。皆さんの家にもたくさんいるのではありませんか。因みに家にも1名残っています。 「好きで同居しているわけじゃない」「1人暮らしもしたい」「条件がそろえば結婚も」と思っている人は多いと言われます。結果的に楽な生活を選んでいる若者が多いようです。これは、個人の問題というよりは、社会いや時代背景に原因があるように思われます。 2.バブルのツケ 親の世代は、高度成長期、バブル期と忙しく働き、稼ぎに稼いできました。おかげで収入はかなり高額な時期が続きました。バブルが弾けてリストラにより収入を減らした人が増えたようですが、夫婦で働くため生活そのものはそんなに低下していません。蓄えはまだまだありますし、生活の拠所となる住宅を取得している人が多いのが特徴です。 バブル崩壊の煽りを受けたのが、今の20代~30代の若者、不景気のため就職は思うようにできない、一方で理不尽な年金問題や健康保険の問題が収入のないあるいは少ない若者に浴びせられ、嫌気が指した、虚脱感を宿して生活しているように思えます。夢が描けず、その場しのぎの生活を続けているように思え、悲しさを感じます。 親達は、結果的に高度成長期・バブル期のツケを今になって払わされているように思えてなりません。20代~30台の子供達は好んで、失業や未婚であるわけではありませんが、親の含み資産があるために、失業していようが、未婚であろうが、生活には困りません。自由度があり、楽に暮らせるため、これでもいいかと「パラサイト・シングル」を選択しているようです。 3.パラサイト・シングルの問題点 パラサイト・シングルには、次のような問題点があると言われています。 1)親がずっと元気でいられるわけではありません。10年、20年後、パラサイトし続けた若者が年を取っても、自立できず定職にもつけないという状況が心配されます。 2)パラサイトできる子供がいる一方で、できない子供もいるわけです。その格差が開き、裕福な親のもとで育ったかどうかが若者の将来に大きな影響を与えてしまう。自力で生きようとする若者ほど損をし、やる気をなくす悪循環を生んでいます。 4.山田助教授の解決方法 親に頼らなくても自立して楽しく暮らせる社会を作り、そのメッセージを若者に伝えていかなくてはならない。 1)奨学金の充実 2)親元を離れて自活する若者向けの住宅対策 3)就労や子育て支援など 4)親と同居している場合は財産の贈与を受けているとみなし、同居税を課す といった案が考えれるそうです。 5.パラサイト・ダブル つい最近になって、精神科医の和田秀樹博士がパラサイト・ダブルという生活スタイルが現代の様々な困難な問題を解決すると提案しています。 和田博士は、東京大学医学部卒、アメリカ・カールメニンガー精神医学校国際フェロー。老年精神医学、精神分析学(特に自己心理学)、集団精神療法学を専門とする。日本初の心理学ビジネスのシンクタンク、ヒデキ・ワダ・インスティテュートを設立し、代表に就任。一橋大学経済学部非常勤講師(医療経済学)。著書は『大人の勉強法』『同パワーアップ編』『痛快!心理学』『転職力』(大塚寿氏共著)『医者を目指す君たちへ』『女性のための心理学』『嫉妬学』『エリートの創造』『学力をつける100のメソッド』(蔭山英男氏共著)『頭の引き出しが多い人の習慣』などがある。心理学、教育問題、老人問題、人材開発、大学受験などのフィールドを中心に、テレビ、ラジオ、雑誌や数多くの単行本を執筆し、精力的に活動中。 不景気下で若い男性の収入も抑えられぎみで、年収300万円時代が永く続き、容易に結婚することも出来ない。こうした中で年収300万円時代を優雅に暮らす知恵!を見出そうとするカップルが増え始めているそうです。娘親も彼らを経済的に支えても良いと思い始めている。 「高い家賃をどうにかしたい」「自分の夢をあきらめたくない」「子育てが不安」…こんな人におすすめなのが、彼が唱えるバラサイト・ダブルという新しいライフスタイルなのです。 彼の著書「パラサイト・ダブルならうまくいく!」の目次を次に引用しておきます。 第1章 パラサイト・ダブルとは何か? 第2章 なぜ今パラサイト・ダブルなのか 第3章 パラサイト・ダブルでこれだけの問題が解決される 第4章 パラサイト・ダブルは「勝ち組」をつくる 第5章 シミュレーションで徹底比較!「核家族」VS「パラサイト・ダブル」VS「嫁姑同居」 第6章 パラサイト・ダブル生活成功のためのメソッド 第7章 パラサイト・ダブル生活トラブルシューティング 6.具体的にどういうスタイル 具体的には、漫画サザエさんの旦那”マスオさん”的生き方で賢く生き抜こうというのです。 パラサイト・ダブルをすることによって、経済問題、教育問題、介護問題など世の中のあらゆる不安から逃れられる、賢い方法だというのです。 パラサイト・ダブルとは、結婚しても妻の親と同居し、親に援助してもらいながら生活すると生活スタイルを指すらしい。 7.問題はないのか 娘の両親にとっても、老後は不安なのもであります。今は収入もあり、老夫婦二人で楽しくやれるが、やがて来る老いに不安は加速度的に募っていく、それかといって嫁には世話になりにくい、であれば、娘夫婦に経済的援助をしつつ、孫の保育・教育に協力し、あるいは孫とのふれあいを楽しみ、年老いて介護をお願いするという全て、丸く収まる好都合な生活スタイルなのであります。 だけど、それが選択可能な若者と不可能な若者に差が生じる可能性を問題視するグループがあります。その一人に先に登場した山田助教授がいます。 確かに新しい時代の階級差が生じそうです。だけど、親にとっても。子にとっても都合の良い方法であり、すでにこの生活スタイルが各地で進みつつあるように思えます。 そうなると、選択権は若い女性にあるように思えます。経済力は問題ではない、下手に経済力があり、転勤族であってはいけない。長男でない方が良い。経済力は無くてよいから、容姿が良い、健康で明るい、楽しい、などというのが有利な条件となるでしょう。若い男子は、努めて条件の良い家の婿入りを探し求めるかもしれません。仕事は二の次になるかもしれない。条件によっては、実家のある地域に移って、職探しということにもなるかもしれない。 経済問題、教育問題、介護問題など様々な問題をパラサイト・ダブルが解決するというけれど、仕事の場で活力のない若者が増えるのではないでしょうか。容易に転職する若者が増えるのではないでしょうか。かって、女性は結婚するまでの腰掛でしかないと言っていたが、これからは若い男は結婚するまでだからと様子をみられかねない。結婚した後に、本当の実力を見られるなんてことになりはしないでしょうか。 この件に関しては数年かけて、その推移を見届けたいと考えています。 多くのご意見があると思います。どしどし、コメントください! <参考資料> 1)Yomiuri-Online 2002年3月1日 医療と介護 「パラサイトシングル 親は子供の「含み資産」!?」 http://www.yomiuri.co.jp/iryou/ansin/an230102.htm 2)書籍 著者:和田秀樹 出版社:PHP研究所 本体価格:1,300円「パラサイト・ダブルならうまくいく!」 http://members.jcom.home.ne.jp/g-net-iso/ 3)和田秀樹のヒデキワダ・ドットコム[hidekiwada.com] http://www.hidekiwada.com/ [社会・生活]カテゴリの最新記事
パラサイトシングルがどういうもの効果があるかはよく知りませんでしたが、就学して以来、一人で生活をしていくことが目標で今に至っています。(大げさに強調していますが。。)普段生きていく上で常にやらなければいけないこと(親に世話になっていたこと)が自分を高めているような気がします。頭でわかっていても改めて勉強になることがたくさんありました。(2004.09.15 02:23:46)
こんにちは~。
我家は一応、実家の母の家賃、電話、光熱費などはかろうじて面倒を見ております。がっ!時々会社の支払いのつなぎ資金を借りたりしております(爆)。 私は、留学のため親元を15歳で家を離れているので、この感覚が良く理解出来ません。 (2004.09.15 12:39:21)
かりん5425さん
>こんにちは~。 > >我家は一応、実家の母の家賃、電話、光熱費などはかろうじて面倒を見ております。がっ!時々会社の支払いのつなぎ資金を借りたりしております(爆)。 > >私は、留学のため親元を15歳で家を離れているので、この感覚が良く理解出来ません。 ⇒余り触れたくはないことなのですが、ここに格差が生まれる要素があるわけです。夢を追いかけるとか、やりたいことは何なのかとか真剣に考えることができない若者が増えている。その次の段階として、それを許した時でも家庭にカバーできるだけの資財がある家庭とない家庭などでの格差、言いようの無い隔たりが生じています。 ホームレスになったって、日本では死ぬことはないんですが、高額所得者は途轍もなく贅沢な暮らし、凄い隔たりがあります。 日本には年代間の格差に加え、その子孫間での乗数で効いてくる格差が生まれているようです。その勢いが増しつつあります。そんな矛盾から理解できない変な事件が多発しています。 ----- (2004.09.15 21:49:16)
ポッキー9266さん
>娘と息子には高校卒業と同時に家を出て行ってくれ!と言ってます。主人も私も親元を離れたまま結婚したので子供にもお願いしてます。 ⇒そうですね。上手にお願いしてください。 でも、いずれ年老いたときのことも話し合う必要が ありますね。老後の世界もお金次第になりかねません。 その時になって子供に頼っても相手にされないかも しれません。今から考えておいた方が良いかもです。 ----- (2004.09.15 22:13:05)
パラサイトダブルか~。初めて聞きました。
私は以前はパラサイトシングルでしたけど。でもそのおかげでお金がたまったので、留学も自分で好きにできたのだけど。 でもパラサイトダブルいいな~。 自分の親だったらまだ気兼ねないし、子育てもちょっと手伝ってもらえるし、経済的に楽だったら、旅行とかも簡単に行けちゃうし。 親と子が助け合えるんだったらいいと思うけどな~。 (2004.09.20 16:06:51)
台北マダムさん
>パラサイトダブルか~。初めて聞きました。 >私は以前はパラサイトシングルでしたけど。でもそのおかげでお金がたまったので、留学も自分で好きにできたのだけど。 > >でもパラサイトダブルいいな~。 >自分の親だったらまだ気兼ねないし、子育てもちょっと手伝ってもらえるし、経済的に楽だったら、旅行とかも簡単に行けちゃうし。 >親と子が助け合えるんだったらいいと思うけどな~。 ⇒少子化の上に、両方の家とも多くは家を持っている。経済的に裕福な親が多い。こどもは親に世話になることが当たり前、その代わり先で面倒ミル。それまでは甘えさせて! 本音の考えのように思えます。また、女性が主導権を持つ時代でもあるところに、パラサイト・ダブルの可能性が増す。 ----- (2004.09.20 16:40:06)
G-NETmasterさん
>かりん5425さん >>こんにちは~。 >> >>我家は一応、実家の母の家賃、電話、光熱費などはかろうじて面倒を見ております。がっ!時々会社の支払いのつなぎ資金を借りたりしております(爆)。 >> >>私は、留学のため親元を15歳で家を離れているので、この感覚が良く理解出来ません。 >⇒余り触れたくはないことなのですが、ここに格差が生まれる要素があるわけです。夢を追いかけるとか、やりたいことは何なのかとか真剣に考えることができない若者が増えている。その次の段階として、それを許した時でも家庭にカバーできるだけの資財がある家庭とない家庭などでの格差、言いようの無い隔たりが生じています。 > ホームレスになったって、日本では死ぬことはないんですが、高額所得者は途轍もなく贅沢な暮らし、凄い隔たりがあります。 > 日本には年代間の格差に加え、その子孫間での乗数で効いてくる格差が生まれているようです。その勢いが増しつつあります。そんな矛盾から理解できない変な事件が多発しています。 >----- ----- こんばんは、今の日本の社会は、少しづつですが、目に見えて格差が広がっているように思います。 変な事件が多いのも、いかに焦りや不安を抱えた人たちが多い事を表しているのかもしれませんね。 誰だって、人を羨む気持ちを持っているものですが 急激に格差が広がるとそこに歪みが生じるのではないのでしょうか? (2004.10.19 00:25:10)
で、こちらのBlogを見せて頂いていましたが、パラサイトダブル・・・という言葉でビックリ。それって、まさに今のうちの状態・・・今、私の実家に主人とうちの子ども達2人がお世話になっていて(5ヶ月間)かなり、ツボにはまってしまいました。主人は赴任が終わったらそのまま帰るのですが。。。今はパラサイトクアトロ(子ども二人)状態で・・はぁ。。。肩身が狭いです。(2005.03.26 00:13:13)
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