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1.始めに
政府は、次世代の燃料資源として期待される「メタンハイドレート」の商用採掘に向けた取り組みを本格化する。昨年度から海底に眠る資源を採掘する技術開発に着手、12年度後半をめどに海洋で世界初の試掘を実施し、18年度の商用化を目指すという。これとは別に東京大などの研究チームは18日、新潟県沖の日本海の海底で、大量のメタンが湧出(ゆうしゅつ)する場所を好んで、ベニズワイガニが密集していることがわかったと発表した。ベニズワイガニで新資源の探査をする実用化が始まるのかもしれない。 2.商用採掘に本格着手へ 1)メタンハイドレートとは 地中に含まれる植物や動物が分解して発生したメタンガスが、低温・高圧の環境下で水と結合してできたシャーベット状の物質。「燃える氷」とも呼ばれる。石油や石炭に比べ、燃焼時の温室効果ガス排出量が少なく、クリーンな次世代エネルギーとして期待されている。シベリアなどの永久凍土層や、深海底の下の地層に存在する。採掘方法が確立されていないため、商用利用のめどがたっていない。 2)燃える氷への期待と問題 日本近海には国内天然ガス消費量の100年分に相当するメタンハイドレートが存在すると言われており、資源小国の日本にとって有力な国産エネルギーとなる可能性がある。 経済産業省が01~08年度に実施した日本近海の海底調査の結果、西日本の太平洋側を中心にメタンハイドレートの集積層が広く分布していることが判明している。ただ、いずれも水深500メートルを超す深海の海底にあるうえ、周囲を砂と泥が混ざった軟らかい地層に覆われているため、石油や天然ガスで培った従来の技術では採掘が困難だった。 3)政府の方針 このため政府は、海洋試験に向け、強い圧力がかかる深海の環境や、軟弱な地盤を再現できる室内実験施設を整備し、具体的な採掘方法の検討に入る。同時に、メタンガスが海中や空気中に溶け出した際の生態系への影響など環境面での課題も探る方針だ。 採掘地は、東海沖から四国沖にかけて広がる「東部南海トラフ」周辺で見つかった集積層を予定しており、14年度までに2度、試験採掘する計画。海洋での資源開発や地底調査に実績のある民間企業の参加も呼びかけ、産学官が連携して早期の商用化を目指す。 新興国の経済発展に伴う需要増で石油や鉱物価格が上昇する中、商用化が進まず手つかずの状態にあるメタンハイドレートに対する国際的な関心は高まっている。日本周辺でも中国や韓国が資源調査に着手しており、政府は他国に先駆けて採掘技術を確立することで、資源獲得競争を優位に進めたい考えだ。
3.ベニズワイで探査 メタンを湧出する環境がベニズワイガニにとって良好なエサ場となっていると見られるが、詳細は不明。日本海には、白いシャーベット状のメタン化合物の塊で、燃える氷として注目される「メタンハイドレート」が埋蔵されている可能性があり、研究チームの松本良・東大教授は「カニの密集を調べることで、メタンハイドレート探査の手がかりになる」と期待している。 研究チームは、メタン湧出地である新潟県沖はベニズワイガニ の一大生息地であることに着目。海中ロボット「ツナサンド」を使い、ベニズワイガニが生息する直江津港沖合30~40キロの海底12か所(各800平方メートル)を連続撮影した。 大量のメタンが湧出する9か所では、通常の生息密度の数倍~約80倍、最大3341匹ものカニが密集していた。メタン放出が少ない残り3か所は平均か全くいなかった。 カニは、メタンを起源とする炭酸塩などでできた岩や、メタンを栄養源とする微生物の集合体「バクテリアマット」などに特に密集。そこではエサとなる生物が豊富と見られる。 4.最後に 資源の乏しい日本としては、周囲に広がる海底部分に豊富に存在する「メタンハイドレート」の商業掘削は、国の浮沈に関わる非常に重要な事項だ。 メタンハイドレートは、メタンと水が低温かつ高圧の条件の下で固まった結晶で、利用が比較的簡単な上、燃焼効率が高く、汚染物質も排出しないことから、地球上で開発されていない最大の新エネルギーだと言われている。ところが、地球が繰り返し著しい温度変化をしたのにはメタンハイグレードは関わっているとも言われており、その取り扱いには慎重を要するのではないだろうか。原油の海洋汚染どころではない大問題になることさえあると言えよう。 <参考資料> 1)メタンハイドレート:商用採掘に本格着手へ 産学官連携で(mainichi.jp)よりH21.07.16 2)ベニズワイはメタン好き、日本海底に密集(読売新聞)よりH22.08.19 ■楽天トラベル ■出張ですか? ■高速バス予約 ■海外航空券予約 ■ゴルフ場予約 ■ボーナス特集 ■楽天レンタル ■自動車保険一括見積もり [災害・防災・科学]カテゴリの最新記事
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