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カテゴリ:国内政治
衆議院に設置された「教育再生に関する特別委員会」では、政府提出の教育三法、民主党提出の法案が粛々と審議されている?と思ったら、先般の教科書検定での沖縄県民に対する集団自決の強要をめぐる教科書検定の問題で盛り上がっています。
まあ盛り上がっているというか、民主党が時間をつぶしているというか、安倍総理叩きに利用しているというか。 四月二十五日の教科書検定とつくる会に関する議事の速報版は以下の通り。 ○川内博史委員 新しい歴史教科書をつくる会という会がございますね。文部科学大臣は何の関係もないとおっしゃられたけれども、新しい歴史教科書をつくる会という会が執筆をした歴史教科書がございます。検定に合格していますね。その歴史教科書の執筆者と同じ研究グループに属する方がこの近現代史の教科書調査官であるということはお認めになられますか。 ○銭谷政府参考人 大変恐縮でございますが、ちょっとわかりかねます。 ○川内委員 では、新しい歴史教科書を執筆、監修した伊藤隆さんと教科書調査官である村瀬信一さんは師弟関係ですか。 ○伊吹国務大臣 川内先生、御質問は何を意図して質問しておられるか、私がそこに座っていれば同じようなことを言うだろうという思考の回路は私はよくわかります。しかし、何度も申し上げているように、この教科書調査官が最終的に検定意見を付せる立場にはありません。 それから、その……(川内委員「調査意見書を取りまとめると答弁しているじやないですか」と呼ぶ) いやいや、ちょつと待ってください。私は委員長の御指名を受けて、議場内整理に従って答弁をしているわけですから、議場内整理に従って発言をしましょう。 そして、今、例えば、一方的に川内先生が、それじゃ自分で決めつけて質問をしますとおっしゃったけれども、同じグループにいたから、その人が一人で教科書検定に影響力を奮って、そして物事を決めちやつたというのも、これも独断じゃないんですか。 (川内委員「僕は決めつけていませんよ、その関係を聞いているだけなんですから、今のところは」と呼ぶ) いやいや。委員長、どうぞ御発言のあるときは御指名をしてあげてください、私は今答弁をしているわけですから。 ○保利委員長 まず御答弁をお聞きください。 ○伊吹国務大臣 ですから、科研費をもらっていたから何か文科省の意図が働いたと言わんばかりのことをおっしゃるけれども、そんなことは全く関係ありませんよ。どこの団体でだれと勉強していようと、そんなことは教科書検定とは何の関係もありませんよ。 ○川内委員 いや、大臣、私は大臣のことを尊敬しているから今まで強い口調で申し上げなかったけれども、大臣は、この前、うちの菅代行に、藤岡さんであれ教科書をつくる会であれ、教科書検定調査審議会とは何の関係もありませんよと言ったんですよ。何の関係もありませんよと言ったんですよ。教科書をつくる会の執筆者であり監修者である方と教科書調査官の方が関係があるんですよ。関係があるから、何の関係もないという答弁はおかしいんじやないですかということですよ。 いいですか、それをしっかりと理屈をつけたいのでいろんなことを聞いているわけですよ。いろんなことを聞いている。私は何も全然決めつけていませんからね。おかしいとか、だめだとか、そんな言葉は今まで、三十分たっていますけれども、一言も使っていませんよ。おかしいとか、だめだとか、いけないとか、改めるべきだとか、そんなこと言っていませんからね。これはこうですか、こうですかということを、事実関係を聞いているだけです、今まで。 それについて誠実にお答えいただけないから、はぐらかしていかれるので、それはおかしいでしょうと今初めて言っているわけですね。大臣、おかしいと思いませんか。 ○伊吹国務大臣 私は川内先生を尊敬していますから大きな声は一度も出したことはないのですが、よろしいですか、私が菅さんに申し上げたことは、藤岡さんであれ教科書を考える会であれ、そのことが教科書検定とは何の関係もありませんし、そういうところから影響を受けることはありません。 ですから、いいですか……(川内委員「言葉をかえたじやないですか。教科書検定とは関係ありませんと言っていないです。審議会と関係ありませんと言っているんですよ」と呼ぶ) ですから、審議会の運営とは関係はありません、それは。 いいですか……(川内委員「運営とも言っていないです。審議会と関係ないと言っているんです」 と呼ぶ) ○保利委員長 御答弁をよくお聞きください。 ○伊吹国務大臣 あなたがおっしゃっていることは、教科書を考える会だとか何かでおつき合いがあれば、それが即審議会に影響があるとか関係があるとかとおっしゃる論理は違いますよと言っているの。(川内委員「関係があると言っていないじゃないですか、まだ」と呼ぶ) いやいや、だけれども、さっきそうおっしゃったじやないですか、 師弟関係にあるとか。(川内委員「師弟関係だって関係でしょう」と呼ぶ)師弟関係にあることが、なぜ検定調査会と関係があるんですか。 ○川内委員 私は、事実関係を確認しているわけで、師弟関係にあるその方が教科書検定調査審議会の日本史の取りまとめに当たられる教科書調査官であるという事実関係を確認しようとしているだけで、その事実について肯定されるのか否定されるのか、それをもって私は、いけないとかいいとか言うつもりは一切ないですよ。 ○伊吹国務大臣 あなたが今おっしゃっているのは、調査官のことをおっしゃっているんでしょう。(川内委員「いや、調査官は審議会のメンバーです」と呼ぶ) いやいや、ちょつと待ってくださいよ。それは、調査会の審議というのは、最終的には、審議会の委員とそして特別委員との間で検定意見というのは付されるんですよ。(川内委員「臨時委員と呼ぶ)臨時委員ですか、臨時委員と。 ですから、調査官は、そこへ参考の資料を出し、審議会には参加をしますけれども、審議委員ではありませんよ、最終的には。だから私は、審議会とは何の関係もありませんと申し上げたので、どこが間違っているんですか。 ○川内委員 審議会と何の関係もないという……(伊吹国務大臣「ありませんよ」と呼ぶ)何の関係もないという答弁は訂正をすべきだと私は思いますね。審議会に調査意見書を提出し、そしてまた事務方を務める教科書調査官ですからね。それが何の関係もないと言い張られるのは、私は、若干言葉が過ぎるのではないかというふうに思いますし、これまでの議論の中で、文部科学省がこの教科書検定調査審議会の中でどのようなことをされていたのかということは、事実関係は大体、お認めにはならなかったけれども、明らかになったのではないかなというふうに思います。 結局この川内という議員は、何を言いたかったのだろうか。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2007年05月01日 13時35分44秒
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