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テーマ:教育問題について(401)
カテゴリ:教育
中教審が武道必修化を大筋了承ということで、今朝からワイドショーではコメンテーターが噛み付く。
論点は以下の通り。 愛国心の強制につながる。 やりたいものがやればよい。 子供の体力など落ちていない。 武道などやらなくてもすくすく育つ。 まあめちゃくちゃな批判ではあるが、文部科学省としては、子供の体力低下についての広報不足があるだろうから、データの提供が必要だが、当のコメンテーター自身も、何の裏づけ資料もないところで「イメージ」「雰囲気」で世論を作るのはやはり問題だろう。 こうした人たちは、話題がちょっと朝青龍問題に変わると、外国人力士が多すぎるとか、日本人がもっとがんばらないととか、教育を何とかしろと逆の発言をする。 過去の学習指導要領を精査した上で語らなければならないのだろうが、私の経験では、中学校で柔道と相撲、高校で柔道を受けた。中学校には相撲場があり、高校には弓道場、柔道場、剣道場があった。 文部科学省が今後強調すべきは、日本の伝統文化や「道」の精神との関係とともに、日本の武道が持つ人体への効果というか、子供の成長へのプラスの特性、例えば足腰の強化とか柔軟性などについて科学的な観点からの必要性について指導書などに盛り込むべきであろう。 ちなみに、公明党の弘友和夫参議院議員は、武道教育推進の旗振り役であり、文部科学省のこの姿勢については、武道推進連盟は基本スタンスとして賛成のことと思う。 <中央教育審議会>「武道」必修化を大筋了承 9月4日19時21分配信 毎日新聞 学習指導要領の改定作業を進めている中央教育審議会(文部科学相の諮問機関)の専門部会は4日、中学校の保健体育で選択必修になっている武道(柔道、剣道、相撲など)を1、2年生の男女を対象に原則、必修化することを大筋で了承した。昨年12月改正の教育基本法に盛り込まれた教育目標「伝統と文化の尊重」の実現を目指す。 この教育目標は「伝統と文化を尊重し、それらをはぐくんできた我が国と郷土を愛する態度を養う」といういわゆる「愛国心」表記として、賛否を呼んでいた。 専門部会は、武道の必修化は教育目標と一致するとともに、子供の成長過程を考えると、中2までは、男女ともに複数の競技を体験させるのが望ましいと判断した。 現行の学習指導要領では、中1が武道かダンスのいずれかを選択。2、3年生は球技、武道、ダンスのうち二つを選択することになっており、男子でもダンスを行うケースがあるという。 文科省が公表した来年度予算の概算要求でも、教員の武道の指導力向上などを目的に、地域の道場や体育系大学と連携などを行う新たなモデル事業に約5000万円を計上するなど「武道重視」の方針が打ち出されている。【高山純二】 最終更新:9月4日20時17分 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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