雑な助走をしてはいけない
・・・受験生たちによく「1点を大切にしろ」と語ってますが、 実際の入試では文章記述を除くと、1問は2~4点程度です。 集中力如何で、詰まらないミスが生まれるかも知れないし、 大事なことに気付きラッキーな得点になるかも知れません。 入試のボーダーライン近くで3点、4点というのはとても大きいものです。 たった1問で何十人も順位が変わってしまう。 そういう事実を受験生たちはしっかりと受け止めてください。 だから解くときには問題の問われ方を丁寧に確認し、 解答用紙に再度確認しながら丁寧に書いていくのです。 絶対に雑に読み、雑に書いてはいけないのです。 集中力を欠いてバツになる解答が10個もあったら、 君の受験は限りなく厳しいものになる。 そのことを真剣に捉えられるかで、受験合格の成否は大きく変わるでしょう。 普段から殴り書きで書く乱雑な筆跡の生徒は、 残りの期間で丁寧に書く練習を必ずしておこう。 本番だけ丁寧に書こうとしても、普段のクセやリズムは簡単には変わりません。 丁寧に書いてもリズムが狂わない程度に自分を慣らしておくことです。 作文など頭で言葉をまとめながら書き綴っていくものは特に注意です。 イメージを発散するとどうしても続け字になりやすいからです。 まだ日数はありますから、模試や過去問に当たる時など、 意識してみるといいでしょう。 同時に用語などの誤字の点検もしておくといいですね・・・ 以前書いた『丁寧に書くリズム』という記事です。 今年の受験生たちもこういうことを意識すべきピークが来ました。 試験の出来栄えは普段の延長上にあります。 普段雑に「解いている」者は本番も雑な解き方になります。 普段雑に「書いている」者は本番の字も雑になります。 本番だけちゃんとしようと無理に畏まると、 変なところに力が入りリズムが乱れ、普段の力が出せない。 この落とし穴に注意してください。 作文も英作文も社会用語も数字も、読みやすい丁寧な筆記は基本です。 いよいよ本番への助走に入ったのです。 当日に最高のパフォーマンスができるように、 修正すべき部分があれば今のうちに工夫しておきましょう。