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5月8日、韓国ソウルの大統領官邸(青瓦台)で、模範的な親孝行を尽くした人などに対する授賞式が開かれました。「全国 隠れた孝行者及び素晴らしい親を迎えての午餐懇談会」というもので、その中で統一教会の信者である浅野富子さん(49歳)が“他の模範となる孝行者”に選ばれ、李明博大統領から大統領賞が直接授与されました。 統一教会公式サイトによると、「浅野さんは95年に『国際合同祝福結婚式』に参加し、韓国の男性と結婚。全羅北道の扶安(プアン)に嫁いで以降、体の不自由な夫に代わって一家の生計を立てながら、脳梗塞により障害のある姑のお世話も手厚くしてきました。また、国境と文化の壁を越え、1男2女の子供たちも立派に育て上げています。浅野さんは結婚後、困難な生活環境の中で姑の介護をしながら、時間を見つけては毎日のように地元の老人ホームを訪ね、奉仕活動もしていました。普段から明るく振舞う浅野さんの姿に、地元のお年寄りも称賛を送っています。」とのことです。 李明博大統領は浅野さんについて、「日本からお嫁に来られた方がおられますね。とても困難な環境の中で奉仕をたくさんしておられます。本当に有難うございます」と述べられました。 大統領賞を受賞した浅野さんは、「私よりも立派な方がたくさんおられるのに、不足な私にこのように大きな賞をくださり、恐れ多い限りです。韓国で更に頑張りなさいという意味でこの賞をくださったと思っています」と語りました。 この授賞式は韓国内のニュース番組のほか、『中央日報』や『Yahoo! Korea』でも紹介され、青瓦台の公式サイトでも午餐懇親会の様子が閲覧できるようです。 統一教会の国際合同結婚式は、国境、人種、宗教などの壁を超えて真の家庭を築き、世界平和の実現を目的としています。韓国にお嫁に行った多くの知り合いから、いろいろな話をお聞きしていますが、さまざまな面で苦労したエピソードが多いようです。 韓国のみならず、世界各地で統一教会の信者が献身的な活動を続けています。そして、そういう地道な苦労の積み重ねこそが、やがては国家間の友好関係を築く上で非常に大きな役割を果たすのではないかと思います。
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2012.05.26 21:36:33
民主党の輿石幹事長と鳩山元首相が同じ日(3月23日)に、それぞれバラバラで中国を訪問して習近平・国家副主席と会談したことについて、テレビ朝日は「未熟な党外交の実態が見える」と報じていますが(テレビ朝日系(ANN) 3月25日(日)1時37分配信)、テレビの某コメンテーターは「外交の体(てい)をなしていない」と評していました。私も同様の印象を受けます。 また、産経新聞は訪中した2人とも「友好」「友愛」を強調するのみで、「中国の軍事力増強や東シナ海の権益拡大などには一切触れることはなかった。」ことを指摘し、「国益より友愛強調」の外交であると論評しています(産経新聞 3月24日(土)7時55分配信)。 日本の防衛大臣は、審議中の国会を抜け出して議員食堂でコーヒーを注文していたことで問題になりましたが、今の政権の問題は国家・国民を守ろうという意識がほとんど感じられないことです。 また、台湾は東日本大震災の時に200億円もの義援金で日本を支えてくれましたが、日本政府は大震災1周年追悼式典で台湾の代表を指名献花から除外するなど、恩知らずとも言うべき冷遇で応じ、外交の未熟さ以前に国家の品格が疑われる事態となりました。 野田政権の台湾冷遇問題については、自民党の世耕弘成議員が国会で追及した結果、首相が謝罪の意志を示すことになりました(12日参院予算委員会)。ところがその翌日、藤村修官房長官は記者会見で「外務省と内閣府で調整済みだった」と述べたため、「一夜にして謝罪を覆した形」(産経新聞 3月13日(火)10時45分配信)となったのです。 この問題をめぐっては、日華議員懇談会の平沼赳夫会長(たちあがれ日本代表)らが台北市内で台湾の王金平立法院長に対して謝罪し、王氏の理解を得たようですが、台湾を冷遇する一方で中国に「こびへつらう」ような現政権の体質に大きな問題が存在していることは事実でしょう。 アメリカは東日本大震災の時に「トモダチ作戦」で多方面にわたって救済してくれました。それに対し、日本の有志たちが米ワシントン・タイムズ紙に「Arigato」という広告を出して感謝の気持ちを示しました(「米国の震災支援に日本人有志が「Arigato」広告」)。 アメリカの「トモダチ作戦」を指揮したパトリック・ウォルシュ前米太平洋艦隊司令官は、ワシントン・タイムズ財団が米連邦議会で開催したシンポジウム「アジア安全保障イニシアチブ」に出席しました(世界日報2012.3.21)。 シンポジウムでは、統一教会の創始者・文鮮明師の4男・文国進(ムン・クッチン)氏が中国の急速な軍事拡張に対する脅威を訴える講演をしましたが、それに続いてウォルシュ前司令官が講演し、中国の政治・経済・軍事的台頭について「劇的かつ衝撃的だ」と懸念を示すと同時に、アジア太平洋地域のシーレーン(海上交通路)を守るために、「海軍力が死活的に重要な時代だ」と語っています。 国家の政権を担当することは、国際関係における国家の状況をよく見極める見識が大前提となります。現政権にはそれが致命的に欠如しているように思えてなりません。 野田首相は決して悪い人物ではないと思いますが、国家が危機にさらされ、国民が困窮している時、不退転の決意で行なうべきことは国民を苦しめる増税ではありません。 そもそも民主党が政権を取った時、増税など必要ないと豪語していたではないですか。無駄な政策や天下りをなくし、埋蔵金(?)を出せば高速道路もタダ、高校もタダになると言っていたのではないでしょうか。 そんな夢のような民主党議員たちの言葉に国民が飛びつき、政権を預けたという経緯を改めて思い起こしてもらいたいものです。夢から醒めたら中国の軍隊が日本の領土を実行支配していた、などという馬鹿な話が現実にならないことを祈るばかりです。
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2012.03.25 15:00:34
題名:「地獄界の帝王 ルシ・エル サタンの陰謀」著者:土居釈信著 発行:M・S・A、1991年1月7日発行 本書の著者・土居釈信氏は、GLAという宗教団体を主宰していた高橋信次先生(1927-1976)から教えを受けた弟子の一人で、高橋先生が説いておられた正法(しょうぼう)、神理を説いている方です。 高橋信次先生については、私も学生時代に著書の大半を読んで感銘を受けていました。単に霊界や霊現象などについて説くものではなく、その根底に高い倫理観が流れている点に心がひかれました。 本書の「はしがき」で、土居氏は次のように述べています。 「ここで皆様に知っていただきたいことは、あの世は空想の世界ではなく、厳存として実在しているということです。そしてそれは天上界と呼ばれる心の正しく美しい人々が帰る神の世界と、地獄界と呼ばれる、暗黒の世界の帝王『ルシエル・サタン』が支配する魔の世界、この二つの世界が存在するということです。」(本書、4頁) 土居氏によると、天使の世界はミカエル天使長を長として7大天使が存在し、ルシ・エル天使はもともと7大天使のうちの一人だったと説明されています。 「たとえば、ガブリ・エルは通信、伝達の役割、ウリ・エルは政治、経済、サリ・エルは医学、薬学、ラグ・エルは律法、パヌ・エルは科学全般、ラファ・エルは芸術、文学歴史の分野を担当しています。それぞれの天使達はこれらの専門の分野を通して、神と天上界の実在を人々に証明し、導いていく使命があるのです。そして、この七大天使の中の一人にルシ・エルという天使がいました。このルシ・エル天使が後の“サタン”になっていくのです。」(本書、48~49頁) また、土居氏によるとルシ・エル天使は「七大天使の中でも一番強い力を天上界では持っていた」とのことです。 「通信の力も持ち、地上の天使達に、神の言葉を伝える使命もありました。テレパシーが彼の得意とするところであり、一度に何千人、何万人の人達に、同時に通信を送ることもできたのです。このような力を神より与えられ、大天使達が地上界に降りられた時の、手助けをするのが彼の役割だったのです。サタンが七大天使であった頃には、このような偉大な力を持っていたのでした。」(本書、49頁) 本書は、最強の力を持つ天使であったルシエルがサタンとなり、この世の背後で暗躍するようになった闇の世界を明らかにしようとしています。 もちろん、著者の述べる内容を全て鵜呑みに信じる必要などないでしょう。特に「前世」の考え方や天使についての説明など、種々の異論もありうるでしょう。 しかし、人類の歴史において、悪なる勢力がいかにして生じたのかということについて、いろいろな宗教的立場の人々の教説を謙虚に聞くことも大切なことではないかと私は思います。 そして、もしも人類史の最初において何らかの悪の根源が生じたと仮定すれば、いずれそれが何らかの「終末」を迎える時が来ると考えるのが自然であろうと思います。今年、2012年はどのような年となるのでしょうか。共に考えてみたいところであります。
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2012.01.24 10:06:30
題名:「2012年 地球は滅亡する!~運命の12・22とは!?~」著者:並木伸一郎著 発行:竹書房、2007年1月1日発行 今年2012年をめぐっては、いくつかの予言が地球滅亡の可能性について警告しています。 その中でもマヤ文明の予言は有名です。マヤ人は高度な天文学の知識を持っていたと考えられ、地球規模の周期的な異変を予知していたと言われています。 本書によると、「マヤ文明のスタートは紀元前3113年。その終わりは、西暦2012年12月22日となっている。これが現代文明の“命日”といわれている。そして、この予言にある太陽とは、当然、今、異常活動期に入っている太陽を示唆している」とのことです(本書、182頁)。 太陽の異常活動については、「9世紀末から13世紀末まで続いた中世極大期(ブランド極大期)をしのぐ規模の極大期に入りつつあり、それが2012年あたりを境にピークに至るという予測がある。(中略)つまり現在、この極大期に向かって太陽活動は未曾有(みぞう)の規模で激化しているのだ!」と述べています(本書、60頁)。 2012年については、マヤ文明だけでなく、アステカ文明やインカ文明でも終末の予言があるようです。 「アステカ文明の暦は、マヤ文明同様、地球の歴史が5つの時代に分けられている。現在、つまり第5の時代は『火山の爆発、食糧危機、大地震によって終焉する』となっているが、その日付が、やはり2012年12月22日なのである。 インカ文明の終末予言については、アメリカの人類学研究家ジョージ・ウィルコックス氏が、古代インカ族の末裔であるケロ族の予言について記している。 それによると、彼らは、世界を『父の時代』、『息子の時代』、『精霊の時代』の3つに分けている。最後の精霊の時代は、1990年~1993年に始まり、2012年に終わるという。」(本書、183頁) 並木氏は、本書の中で種々の予言や記録などを紹介していますが、さらに科学者たちも話題にする「フォトン・ベルト」についても一つの章を立てて解説していて(第4章「フォトン・ベルト」)、2012年終末論に根拠を与えています。 ただ、本書において特筆すべきことは、単に地球が滅亡するという悲壮感に終わるものではなく、むしろ「滅亡後には、新たな創造が始まる」(本書、184頁)という観点を強調していることです。 「災厄は一方で浄化ともなる。生命誕生時には、常に“産みの苦しみ”がともなうように、大激変は、人類を物質的・霊的に進化させ、新たな時代を迎えさせる役割を担っているのではないだろうか」(本書、185頁) そして、本書の最後で並木氏は日本の役割について次のように述べています。 「出口王仁三郎氏は、予言書『霊界物語』の中で、『日本は一度滅んで、再び復活する。そして、全世界を立て直す』と予言している。 はるかな太古、日本は世界の中心だったという主張がある。大激変後、再び日本が世界の中心となるとすれば、それは『究極の新人類』が日本から生まれた時である。2012年以降の地球を立て直すのは、われわれ日本人なのかもしれない」(本書、199頁)。 日本にとって今年2012年は、空前の大震災のダメージから復興すると同時に、国の真のあり方を根本的に立て直さねばならない、最重要の年であることは紛れもない事実でしょう。 (参考) ●「日本は世界の縮図か」
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2012.01.03 22:22:35
新年あけまして、おめでとうございます。 旧年中は多くの方のお世話になりました。ありがとうございます。これからも、心の絆を大切にしつつ、理想の世界を目指してまいりたいと思います。 今年もどうぞよろしくお願い申し上げます。 本年、皆さまにすばらしい幸運と健康が恵まれますよう、心よりお祈り申し上げます。そして、日本に真の文化復興がもたらされるよう願いたいと思います。 大震災により、いまだに不自由な生活環境にあられる方々におかれましては、一日も早く復旧・復興が進みますよう重ねてお祈り申し上げます。 2012年 元旦 江本武忠
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2012.01.01 09:15:43
本当に大変な一年でした。 東日本大震災による多大な犠牲によって始まった一年でしたが、同時に発生した原発事故をはじめ、被害の対策や保障の問題など、ほとんど何も解決していないというのが現状です。 今年の漢字は「絆(きずな)」ということですが、悲痛な運命に遭遇した被災地の人々が支えとする心の絆というものがどれほど尊いものであるか、まことに深く痛感させられました。 一方、日本という国のあり方について考えた時、今年は国家の為政者と国民との間にあった心の絆が消失してしまった年であったと私は思います。 自民党政権のほうが良かったと一方的にほめるわけではありませんが、少なくとも現政権に比べれば、首相が何をしようとしているのか明瞭な感じがありましたし、大臣たちと国民との間に対話の機会は多かったように思います。 国民との意思疎通がおろそかになると、政治家も気がゆるむのでしょうか。北朝鮮で明らかに異変が起きているのに、首相は自分自身の街頭演説を最優先したり、その後に緊急で開かれた安全保障会議には肝心の山岡賢次国家公安委員長が欠席するなど、独立国家として信じがたいことが続き、とても国家と国民を守る意志を持っている政府とは思えない状態です。 原発事故にしても、今後の問題どころか現状が全く不明の状態であるにもかかわらず、首相は「事故収束」の宣言をしましたが、諸外国の批判的ニュースを引用するまでもなく、事故が「収束」したなどと思っているのは日本政府ぐらいではないでしょうか。 結局、国民が現実に感じている危機意識や不安に対して、政府の認識があまりにも空想的で遠くかけ離れているのです。心の絆も何も、全く失われてしまった状態なのです。 国民に負担を強いる消費税の増税についても、年末が差し迫った状態で、はじめて民主党内の議論らしいものが行なわれたようですが、ああいうドタバタ劇を「議論」と言うことはできないでしょう。 政権与党である民主党内から離党者が生じるほどに激しい反論がある状態で、どうして増税を強行しなければならないのか、全く不思議なことです。 そもそも民主党が圧勝して政権を取ったのは、国民の多くがマニフェストを信じたからに他なりません。 民主党議員いわく、無駄な政策を縮小したり、天下りをなくしたり、「埋蔵金」(数兆円あるとも言われていた)を使えば消費税を上げる必要もなく、安心して子供を育てる環境も実現するし、高速道路も無料になりますよ、という「おいしい話」を国民は信じたのです。 今やそれらの公約のほとんどが虚偽であったことが判明していますし、無駄な政策を取りやめる前に国民を苦しめる消費税増税のほうを「不退転の決意」で強行する政権には、もはや成立の根拠が失われていると言うべきではないでしょうか。 こういう政権に対して何もできない野党自民党も情けないですが、もっと情けないのは民主党内部に健全な自浄能力がなく、道義的責任を感じる国会議員の積極的・実効的な動きが全くないことです。もちろん民主党から離党するのは一つの手段ですが、議員個人が離党するかどうかは国民とはあまり関係がありません。 総じて今年一年は、震災をはじめとする国内の諸問題もさることながら、周辺諸国の変化に対して国家と国民を守るべき政府の危機意識が全く感じられず、為政者と国民との間の心の絆が消失してしまった一年であったように感じられます。厳しい言い方になりますが、これぐらいが国民の一人として正直な実感なので仕方ありません。 国際社会においては、ギリシャの破綻にしても独裁国家の崩壊問題にしても、あるいは多発する国家規模の災害問題についても、もはや世界的な緊急事態が起きていると言っても過言ではない状況にあります。 来たるべき年には、真に国家と国民を守る意識と危機管理能力を持ちつつ、世界に通用する国際感覚を有効に発揮する政権・政治家が日本を治めるような方向に向かいますようにと一心に願うばかりであります。
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2011.12.31 13:00:29
題名:「超心霊学入門 ~四次元世界への招待~」著者:小田秀人著 発行:池田書店、1973年5月1日発行 本書の著者小田秀人氏は、戦前から一貫して50年以上心霊研究に打ち込まれた方です。私も学生の頃、小田氏の「四次元の不思議」(潮文社発行)という本を読み、大いに啓発されました。 小田氏の心霊学に対する研究姿勢は、単に実験的な成果や理論の構築を求めたものではなく、ましてや興味本位の立場で扱うものではありません。 小田氏は自然界における進化の現象について、「見るから目ができ、生きるからこそ肉体ができた」(本書、144頁)と言われます。 「物質のみがあってその物質の変化のある過程で細胞ができ、肉体ができ、生命が発生したのではないか、という説があります。しかし、私はそうは思いません。(中略)結局、生きるからこそ、それに相応した肉体ができるのです。肉体は生きる心の現われにすぎないのです」(本書、144~146頁) このように、小田氏は徹底して唯物論的な考えを否定します。肉体は心の現われであり、全ての存在は目に見えない生命的エネルギーの現われであるという考えです。 しかし、心霊の研究などは、なかなか世の中に認められないことも事実です。身近な人と意見の対立もあったようです。 本書には、小田氏を「中学の先輩」と仰ぐ灘尾弘吉・元文部大臣の推薦文が掲載されていますが、小田氏の周辺には政界筋の方も多く、実兄は宮内庁の侍医をしていたと言われます。兄との関係について、小田氏は次のように書いています。 「京都での長い大学生活のあと、東京で菊花会を創立し、盛んに、しかし兄には内証で、交霊会などを開いていました。 ところがある日、突然、朝日新聞で交霊会の記事がデカデカと写真入りで発表されたのです。渡辺紳一郎という記者がカメラマン二人を連れてきて、トリックをあばくつもりがかえってギャフンと参った、というものです。兄はニコリともせずにこの記事を読んだに違いありません。(中略) あるとき兄はキッパリと私にいい渡しました。『お前のやっていることはあるいはほんとかも知れない。しかし、それでもやってくれては困る』とこういうのです。兄の気持ちもわからぬではありませんが、そのときだけは兄の方が理不尽だと思いました。」(本書、89頁) このエピソードについては、小田氏が統一教会の機関誌「新天地」でインタビューに応じられた時にも話題に出されました。以下、その部分を引用します。 「私の兄は宮内庁の侍医をしていたもんですから実の弟が変な宗教問題に関係したり、幽霊の研究なんかとんでもない話だということなんです。自分の地位の問題にもかかわるというわけでしょ。 とにかくあんまりハデにやるな。お前のやってることもひょっとしてホントウかもしれない。しかしそれでも困るというんです。僕も、それじゃということでコッソリ、コッソリやっていたんです。ところが新聞にパーッと出たんではコッソリもクソもないでしょ。(笑い)」(統一教会発行「新天地」1985年9月号、18頁) 小田氏は、「心霊」「幽霊」などの研究を何かいかがわしいもののように考える社会通念に全くとらわれず、自身の信念に忠実に生きた人だと思います。 またそれは、自分で作り上げた信念というよりも、本心からわき上がってきた確かな方向性であり、それを曲げることなく一心に突き進む生涯を全うされたといえるでしょう。 本書の最後に、小田氏は自身の至った結論と執念について述べておられます。 「五十年にわたる私の体験と研究と思索の結果、これほど自明の真理はないと確信して叫びつづけてきたにもかかわらず、誰も積極的に支持してくれない二つの結論があります。 その一つは、全大宇宙が悠久な時間中に実現した無形なる『こころ』の物質化現象であること。 その二つは、顕微鏡下の単細胞動物、たとえばアメーバの動きが紛れもない物理的心霊現象であること。 そこで、私の残生を賭けての執念は、この二つの原理を支柱とし、自然科学と心霊科学をカメラの両眼として『人間誕生』と称する宇宙映画を完成して、宗教と科学の公害を追放する世界維新運動の軸としたいことです。」(本書、254頁) 大宇宙から顕微鏡下の世界に至るまで、全ては単なる物質的現象ではなく、心霊的なエネルギーによって展開するものであるという小田氏の強い信念は、いずれ宗教と科学が融和的に統一される時代が来れば、傾聴に値する意見として多くの人の共感を得るようになるのではないでしょうか。
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2011.12.28 13:04:07
題名:「超心霊世界の神秘」著者:仁宮武夫(元外交官、総合科学会会長)編著 発行:日本文芸社、1974年12月10日発行 本書は、「元外交官であった著者が、諸外国の膨大な文献の中から、確実な証言のある、信憑性のある実話や有名な実験を厳選して紹介したものである」と解説されています。 外交官としてワシントンやニューヨーク、ヨーロッパ諸国の大使館に勤務した著者仁宮武夫氏(にみや・たけお、1905-1980)の交友範囲は広く、イギリスで有名な心霊治療家ハーリー・エドワーズ氏とも交流がありました。 エドワーズ氏は医者から見放されたような難病患者の病気でも、心霊治療で短時間のうちに治してしまうという。仁宮氏はエドワーズ氏について、次のように言われます。 「エドワーズ氏はよく著者に手紙をくれる。彼はイギリスにいながら、東京の私の家の中でもなんでもよく見える、といっている。これは透視(クリヤヴォイアンス)といって、人間の心に隠されている神秘な能力のひとつである」(本書、20頁)。 仁宮氏は、物理学の不確定性原理などによって電子の動きが予測不可能なものであることがわかり、途中の速度を経ないで速度が急変したり、途中の場所を飛ばして他の場所に現われる電子の姿を称して「電子の世界は時間も空間もない魔術的小宇宙」であると述べています(本書、90頁)。 そして、霊界(死後の世界)もまた、時間や空間を超えた性質があると述べ(本書、91頁「電子の世界に似ている霊界」)、「心霊科学こそが宇宙の謎を解く鍵」であると説いています(本書、102頁)。 本書は37年前に出版されたものですが、確かに最近の科学でも光速を超える素粒子の発見などが注目されており、時間・空間を超えた宇宙観・世界観が問われてきたといえるでしょう。 仁宮氏は「私は、キリスト教信者でもなく、また、現代のキリスト教に対してはたいへん批判的で、反キリスト教的な気持ちさえ抱いている」とのことですが、ある夜、ヨガの瞑想をしていた時、次のような不思議な体験をしたことを告白しています。 (以下、引用) ------------------------------------- 「私の閉じた目に、お月様のような円い光が映った。それは私の正面よりもやや右側で、二メートルくらいの高さの所だった。(中略)その円いお月さん(フットボールの球よりやや大きかった)の光が、しだいに強くなってきた。 そのときはじめて、私は、これが霊の光であることを確信した。それから、その光は、たくさんのマグネシュームをいっせいに炊き続けたほどのまばゆさで明るくなった。その光は、線をなしていた。私は目を閉じたままだったが、たいへんまぶしかった。そして、さんぜんたる白光が空に照らされているようだった。この光は、私の中のエゴイズムをみんな溶かしていったような感じだった。 (中略)私の前面には偉大な霊がいる。その霊の強烈な愛情の感応力で、私の内なるものが激しく燃えあがってきた。(中略)不思議な、新しい、ほのぼのとした温かい感情がわき出て、それが燃えあがってくる!(中略)どんな鉄にも、小さい小さい磁気の輪は残っている。その小さい輪が、大きい磁石の感応を受けると、それが大きな輪にひろがって、強い磁石になる。その大きい愛の感応力で、私の中に、小さな輪として萎縮していた愛のあかりを、私の中に燃えあがらせたのである。私とその存在との間には、見えない太い橋(それを磁気というのであろう)が渡されているのが感じられた。それが、次第に強力になった。 とうとう、その存在と私とがひとつの大きな磁気に包まれ、巻き込まれ、溶け込んでしまった。 それから突如として私の心に“キリスト”という自覚が起こった。 そうだ! キリスト! その人の心が、今、私に感応している! それは直感的な確信であった。 温かく、熱く、巨大な、力強い愛情の輻射(ふくしゃ)によって、私もまた全身を愛情に燃やした。浮き世の荒波にもまれて“エゴイズムの殻”の中に小さく縮まってしまっている愛の種子は、彼によって燃えあがった。 キリスト教の教義は死んでも、人間の中に眠っている愛情の種子が、その全存在を焔として燃えあがる。 こんなところにキリスト教があったのか! (中略)私は、この短い時間内にキリスト信者になった。おそらく、どんな信者にも負けないほどの・・・。 この経験が終わって、横になりながら“おれがクリスチャンか”と思い返して、なんだか面はゆいような気持ちだった。(中略) それから、そういえば、その夜は、キリストの生まれた日だった・・・。経験が終わってからであったが、私はこんなことを思い出した。 今朝、私は、朝の食卓で、昨夜の経験を家族に語った。私の末子が“じゃ、お父さんはキリスト教信者になったの?”と聞く。“キリスト教信者ではなく、キリスト信者なんだよ”と私は答えた。 この体験によって、私にはもう地上生活における不安が消えてしまった。私は今、この大いなる力をもつ高い存在とともに生き、そして、私自身の地上への活動が、たえず見守られ、導かれ、助けられていることを確信している。」(本書、218~221頁) -------------------------------------- あるクリスマスの夜、著者仁宮氏が霊的体験から得た確信の内容は貴重なものであり、“キリスト教信者ではなく、キリスト信者なんだよ”という仁宮氏の回答もまた、実に示唆に富むものだと思います。
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2011.12.25 19:26:32
天皇陛下が78歳の御生誕日を迎えられたことをお喜びすると共に、ご負担の大きい公務の中、ご健康な日々を送られますよう、心よりお祈り申し上げます。 今年は大震災と原発事故によって日本の様相が一変してしまいました。その後も、台風や水害などで多くの人が犠牲になった一年でありました。 陛下が公表されたご感想の文(「天皇陛下78歳の感想全文」毎日新聞2011年12月23日5時00分)から被災者に対して心底からご心配される気持ちが伝わってきます。 また、文中で「もしこの度の被災地域の人が、奥尻島の津波災害の状況を更につまびらかに知っていたならば、一刻も早く避難することにもっと力を注ぎ、より多くの人が助かっていたのではないかと残念に思われてなりません。」と述べておられますが、まことに肝に銘じるべきことと思います。 震災の直後、情報が不足していたことは事実であり、政府の対応が明らかに遅れていたこともまた事実として認めねばなりません。 「復興庁」等の(名称はどうでもよろしいが)緊急対策チームが実効性を持つ組織として早期に立ち上げられ、自治体と緊密な連絡を取りながら動いていれば、災害後の犠牲者はもっと少なかったと思います。 集まった義援金についても、即座に有効活用できる体制があれば、震災後の生活を苦に自殺する人も助けられたかもしれません。 「足手まといになる」からという理由で、「お墓に避難します」という遺書を残して自殺した南相馬の93歳の老婦人のことを忘れることができません(読売新聞7月10日)。 陛下が被災地をご訪問された時、地面にひざをつかれて被災者と同じ目線に立とうとしておられる姿をみて、陛下のご人格に感銘を受けると同時に、全ての日本人の気持ちを代表される天皇陛下の存在に改めて深い感謝の念が湧いてきました。 避難所の視察から、さっさと帰ろうとして「もう帰るんですか」「無視していくんですか」と引き留められた元首相がいたことも忘れられません(スポニチ2011年4月21日)。もちろん「無視」したわけでもないでしょうが、結局、今に至るまで現実問題として十分な救済措置がなされているとはいえません。 陛下におかれては、ご健康なお体であるとは言えない状態にありながら、国家と国民の幸福を最優先してご公務に当たられる毎日であられますから、ぜひとも十分な休養をとられ、ご健康に恵まれますことを、心よりお祈り申し上げる次第です。 かくも柔和で高潔なご人格の陛下をいただく日本国民として、大いなる誇りと深い感謝をもってご生誕のお祝いを申し上げます。 2011年12月23日 江本武忠 拝上
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2011.12.23 16:40:45
聖書に記されている文章表現について、書かれた字句の通りに解釈しようとする立場がキリスト教の世界では根強く存在しています。 例えば、神様から「食べると死ぬ」と言われていた禁断の木の実を人間始祖アダムとエバがへびに誘惑されて食べたため堕落したという話がありますが、そこに出てくる「木の実」、「へび」などを文字通りに植物の木の実、動物のへびとして解釈する立場があります。 もちろん聖書は一字一句が重要なものですが、逆に一字一句の“表現”にとらわれて杓子定規に解釈してしまうと、かえって聖書が発するメッセージの真意をはずしてしまう危険があるのです。 例えば、「食べると死ぬ」禁断の木の実を食べて堕落した、という聖書の表現を字句通りに信じる立場から、もしも人間が堕落しなかったら“肉体的に”死ぬことはなかったと考える教派、信仰者たちも多数存在します。 つまり、人間の肉体的寿命としての「死」が生じたのは人間始祖が堕落したからである、という考えです。はたして、本当にそうなのでしょうか。この問題について考えてみます。 少し考えれば出てくる疑問ですが、人間の肉体は自然界に存在する元素と同じもので構成されていますから、怪我で負傷したり病気になることもあるし、避けられない人身事故もありうるのではないか、ということです。 まさか、人間が堕落していなかったら槍で突いても首を切っても死なない存在だったとでも言うのでしょうか。 堕落した人間ではないと信じられているイエスキリストでさえ、十字架の上で「ついに息をひきとられた」(マタイ福音書、第27章50節)と聖書に書かれてますし、その後に(復活した事実は書かれていますが)肉体を持ったイエスがどこかで生存し続けたという記録もありません。 人間始祖が堕落したことで「死」が生じたというのは、肉体の死ではなく霊的な意味であるという考えが統一原理の立場です(「原理講論」前編第5章1節の2「堕落による死」参照)。 つまり、聖書で言われる「生死」には肉体的な生死と霊的な生死という二つの意味があるということです。 明治学院の武藤富男元院長は、「パウロは死について、『罪の値は死なり』(ローマ人への手紙六の二三)といっております。この死は第一に、肉体的には生きているが、霊的には死んでいる状態、すなわち魂が腐っている状態をさすものと解釈できます。」(武藤富男著「キリスト教入門」、117頁)と述べておられますが、全く正しい見方であると思います。 また、イエスは父親の葬式に行こうとする弟子に対して、「死人を葬ることは、死人に任せておくがよい」とおっしゃったことがあります(マタイ福音書、第8章22節)。ここには明らかに生死についての二つの意味を読み取ることができます。 この聖句について、武藤先生は次のように説明されます。 「キリストが、父の葬式に帰ろうとした弟子に対し、『死人をして死人を葬らせよ』(マタイによる福音書八の二二)と言った時、はじめの死人は、肉体的には生きている人をさしているわけです。これは、『死んだも同然の人たちに、死人の葬式をさせておきなさい、虚礼と悪習と人間の邪悪がつきまとう葬式にはあなたは参列しないほうがよい、もっと尊い伝道の仕事をしなさい』という意味です。」(「キリスト教入門」、117頁)。 武藤先生の説明の通り、イエスが語った言葉の中でも肉体的な死(葬式で葬られる死)と霊的な死(死んだも同然の状態)が区別されていることがわかります。 したがって、人間が堕落したことによってもたらされた「死」はあくまでも霊的な意味であり、聖書は本来の人間が煮ても焼いても肉体的に死なない存在であった、などという非科学的なことを書いているのではないのです。
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2011.12.21 12:16:47
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