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題名:「進化論から新創造論へ」監修:李相憲(韓国統一思想研究院院長) 著者:統一理論研究会 発行:光言社、1988年10月20日発行 統一教会創始者・文鮮明師の思想(統一思想)に基づいて進化論の誤りを指摘し、更に統一思想の観点から新しい創造論を展開したものです。 監修者の李相憲(相軒)先生(イ・サンホン、1914-1997)は、韓国セブランス医科大学を卒業後に文鮮明師と出会い、統一思想を研究するようになりました。統一思想に関しては「統一思想解説」、「統一思想概説」、「共産主義の終焉」等の著書があります。 本書は序文で次のように述べます。 「マルクスが共産主義を唱えたのとほぼ同じころに、ダーウィンは進化論を唱えました。(中略) 唯物論に基づくダーウィンの進化論は、マルクス主義ほど攻撃的ではなかったとしても、キリスト教と伝統的な西洋思想にとって破壊的な内容を持っていました。進化論は単なる一つの自然観ではなく、科学的真理を装いながら、人々を神を否定する方向に導いてきたのです。いわば、進化論はマルクス主義に有利な土壌をつくってきたのであり、今日までマルクス主義と進化論は互いに手を取り合いながら、人々を神から遠ざけてきました。したがって進化論にいかに対処するかは、人生観を根本的に左右する問題なのです。」(本書、9~11頁)。 著者が述べている通り、進化論が神を信じるクリスチャンにとっても大きな衝撃を与えたことは事実です。内村鑑三はキリストの再臨運動を開始した当初の講演冒頭部分で、「ダーヰンの『種の起源』は余の再読三読したるものであった、万物は徐々として無限に進化すとの観念は余の脳底に深く刻み込まれた」(「基督再臨問題講演集」、1~2頁)と述べ、進化論の影響の大きさを話題にしています。 本書は現代進化論が生じるに至った学説の変遷から説き起こし、アリストテレスの自然観からリンネの生物分類、ラマルクの進化論、ダーウィンの自然選択説、メンデルの遺伝法則、ド・フリーズの突然変異説、DNAの発見など、順番にわかりやすく追いかけています。 そして、現代進化論のどこが間違っているのかという点について、中間生物の化石の不在、熱力学第二法則との矛盾などをはじめ、次々に進化論を支える前提条件の問題を指摘します。 また、本書は進化論の批判にとどまるものではなく、「統一思想による新しい創造論」として、新創造論を提案している点でも非常に高く評価できると思います。 本書には、植田利喜造博士の推薦文が載せられています。植田博士は元筑波大学教授で生物学の権威ですが、私も高校生の頃に植田先生の参考書(確か、文英堂の「シグマベスト」というシリーズだったと思いますが)で生物の勉強をしたことを覚えています。 私が論評するよりも、植田先生の推薦文を引用するほうが万倍の説得力があるでしょう。 「推薦のことば●元筑波大学教授(生物学)植田利喜造 進化論はあらゆる国の生物学の教科書に取り入れられているが、一方で進化論に対するさまざまの疑問が提示されているのも事実である。しかし今日まで進化論に対抗できるような理論は見当たらなかった。ところが本書は統一思想という一つの哲学に基づいて壮大な創造論を展開している。それは単に信仰に基づいた教条的な創造論とは異なり、合理的、学術的に説明されており、そのユニークな理論展開には驚きを禁じえない。細分化、専門化された現代の生物学に長年携わってきた私は、このような斬新で総合的な自然観に接して新鮮な感動を覚えた。(理学博士)」 学生時代に読んだ植田先生の参考書をなつかしく思い出すと同時に、進化論を超える内容を提示するものとして文鮮明師の統一思想への理解を深めることができ、本書は大変有益なものとなりました。 現代人の人生観を大きく左右する進化論にいかに対処するか、本書は現代人が心の奥で本当に求めている価値観に一つの指針を与えるものとして意義深いものだと思います。
Last updated
2011.11.30 09:35:41
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