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テーマ:猫のいる生活(136641)
カテゴリ:ネコ・不二子
私は、これまで4匹の猫と暮らしてきた。
残念なことに、不二子ちゃんは私を飼い主とは思っていない。 だから、たまに不二子ちゃんが怒ると、怖いと感じてしまう私。 まだ独身で一人暮らしだったとき、私は茶トラのオス猫と5年暮らした。 5キロはある、大きなオス。 一人暮らしの淋しい気持ちを、埋めてくれる大事な家族だった。 生後1ヶ月にもならないくらいで、我が家にきた猫。 名前は、キムチ。 焼き肉好きな私が、カルビにするか、ハラミにするか迷ってたら、友人が「キムチは?」と提案してくれ、あっさりキムチと命名。 この、キムチ君!それはそれは賢い猫だった。 きっと、私の彼氏気取りだったのだろう。 ある日、仕事から帰宅すると、部屋の壁に大きな蛾が止まっていた。 当時彼氏もいない私はビックリして、どうするか部屋に電気を点けることも出来ず廊下で座り込み悩んでいた。 「キムチ、どうにかしてよ~」 近所に住む女友達に電話で話していると、何やら部屋の中で物音がしだした。 そーっと扉を開けると、なんと!キムチが退治してくれたのだ! 「えらい!エライ!キムチ偉い!!」 ものすごく褒め倒して、そっとベランダからマンションの外の植え込みに死骸を捨てた。 そしたらですよ! それから、毎日仕事から帰ると蛾の死骸が玄関マットに置いてあるんです。 あの蛾の死骸です。 私は、1階に住んでたんですが、猫が外に出れるように少しだけ開けていたんです (もちろん別の鍵はしてあるが、今考えれば無用心。ベランダは、目隠しの植え込みと塀の上にすりガラスもあり、わかりにくくはなっていた) 3日目、キムチを前に座らして、 「もう蛾は持ってきてはダメ」 と叱り、蛾は土に埋めました。 するとですよ! 次の日から、セミに変わりました! 「そういう問題じゃあないの!」 と叱れば、また虫が変わるんです。 それも必ず、玄関マットに置いてある。 私が帰宅したら、すぐ見えるとこに置いてあるんです。 可愛いでしょ? でも、はっきり言って迷惑でした。 虫はしばらくしたらなくなりましたが、忘れた頃に、スズメだったり、ネズミだったり…。 家に帰るのが怖くなりました。 ある日の夜帰宅すると、部屋中が血だらけになっていました。 「…何ィ?」 ベッドの下に、何か赤い肉の塊のような物があります。 ギャー! その時は、彼氏がいましたから、電話して来てもらいました。 なんと!ものすごく大きなネズミがキムチにより抹殺されていたのです。 10センチ以上はある、大きなネズミでした。 猫は、やはり虎と同じです。 首を咬みちぎられたことで、部屋中が血だらけになっていたのです。 とにかく、何でも口にくわえて帰ってくるんですよ。 休みの日に、ベッドでマンガ読んでくつろいでると、いきなりセミが部屋を暴れ、それを追い掛けるキムチ…。 頼むから、外でやって…と、いつも思いました。 ネズミの惨殺事件は、敷物もダメにし、消毒もしないといけないし大変でした。 キムチと暮らし始めて、しばらくすると私にも彼氏が出来ました。 キムチは、去勢手術をしていたけど、暇さえあれば外に遊びに行ってる猫でしたが、彼の車の音がすると、どこからともなくものすごい早さで帰宅しました。 そして必ず、私と彼の間に座っていましたよ(笑) 私のことが大好きだったんでしょうね。 そんなキムチなのに、あの阪神大震災のときは、家に居ませんでした。 飼い主の私は、置き去りにされたんです。 地震で飛び起きた私は、1階ですから何やらすごい音と揺れに怯えていました。 キムチは?と、いないことに気付きました。 10分程したら、キムチがベランダから帰宅しました。 ものすごい勢いでトイレを済ませ、ガツガツと餌を食べたら、また外に走っていきました。 それから、24時間姿を現さなかったんですよ 私は、キムチが帰宅しないので、また大きな地震がくるんじゃないかと怯えて過ごしました。 ひどいです。 どこかに、キムチの家族がいたのかもしれませんね。 キムチとは、5年間暮らしました。 私の母のことが、死ぬほど嫌いだったキムチは、一人暮らしを止めて実家に戻ると、私と暮らすことよりも、私の母と同じ家に暮らすのが嫌で出て行ってしまいました。 誰にでも懐き、誰にでも抱かれた猫なのに、私の母にだけは唸り声をあげてたのです。 この話は、また今度…気が向いた時に… お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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