|
テーマ:自動車・交通(1690)
カテゴリ:カテゴリ未分類
トルコがイラクへ越境してイラクに居るテロリストへ攻撃をしかけてから、トルコ各地で路上駐車してある車への放火が多発しています。
ニュースで毎日「昨夜の車への放火は○○件」と報じられています。 テレビのニュースで私が見た限りでは、平均して一晩に6台くらい焼かれているようです。 テロリストの報復なのか、単なる愉快犯なのかは不明です。 昔の日本のように、トルコでは当たり前のように路上駐車が行われています。 我が家の前の通りも、ずらっと一台の隙間もなく縦列で路上駐車されています。 その合間をぬってアパートの入口へたどり着くという感じです。 今回の車への連続放火は、イスタンブルでも割と安全といわれている地域でも発生しています。 一般乗用車だけでなく、市民の足であるミニバスとか、長距離バスとか、大型トラックまで放火されています。 先日のニュースでは、放火された車の持ち主のおじさんがインタビューに応えて、「なんて素晴らしい国民だ!ありがとよ!」みたいな感じでブチキレていました。 トルコでは外国産の車が多く、しかも税金の高いトルコなので、車はかなりの高額商品です。 それを放火されて犯人不明では、怒りをどこへぶつけたらよいのか。 おじさんに怒りはよく理解できます。 さて、私のトルコ人の友人の一人がこの連続放火のトバッチリを喰いました。 私からすると、身から出たサビなんですが・・・。 アルコールに強い友人なのですが、たまに飲酒運転をしていると聞いていました。 その話題になるたびに、「絶対に駄目だよ~、誰かひき殺したらどうするの!」と叱っていたのですが、ここはトルコ、犯罪意識は薄いようです。 先日も、深夜に(本人いわく)必要にせまられて仕方なく、お酒を飲んだ後に車を運転したそうです。 イスタンブルの主要道路を把握仕切っているその友人は、どの時間帯にどこに交通警察が居るかも把握しています。 しかしその晩は、居るはずのないところに交通警察が・・・。 そう、連続放火の警備の為に深夜のイスタンブルには沢山の警察が配備されていたのです。 しかも、数ある車の中から友人の車を選んで停車させたそうです。 アルコールに強い(強すぎる)友人は、蛇行運転していたわけではありません。 車のライトが一箇所切れていたが為に、警察はそれを友人に知らせようと停車させたのでした。 警察に従い車の窓を開けると、車内にはアルコールの臭いが・・・。 そこで友人が知らされた、飲酒運転の代償とは、免停6ヶ月&罰金約7万円。 なんでもかんでもいい加減な国トルコで、飲酒運転の代償がこんなに厳しいとは意外です。 罰金はともかく、免停6ヶ月は仕事にも影響すると恐れた友人は、すかさずその警官の懐へ約10万円のトルコリラをすべり込ませ「この件は無かったことにしよう」とささやいたそうです。 通常、トルコの警察はこういうお金を(私の知っている限りでは)ありがたく受け取ります。 しかし、その日、その友人とその警官の周りには、他にも沢山の警官と一般市民が居ました。 なぜなら、連続放火の警備のため。 その警官は「この状況ではさすがにチョット・・・」と、約10万円を友人へ戻し、しっかりと免停6ヶ月と、罰金約7万円の支払いに警察署へ出頭するようにという書類を友人へ渡したそうです。 現在、友人は車を運転できず、もっぱらタクシーを利用する生活をしています。 この連続放火事件させなければ・・・とつぶやく友人ですが、これに懲りて飲酒運転はやめてもらいたいものです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2012年04月14日 01時18分34秒
コメント(0) | コメントを書く |