タイのお茶目すぎる警察官&超紳士タクシードライバー
パーククロンの花市場って、ちょっと歩いているとおばちゃんやおねーさん、おじさんが「日本人?こにちわ!」とか「とーきょー?」と話しかけてきてくれる。な、なんて素朴な! サイアムパラゴンなんかでは、客はもちろん、店員、ガードマンにいたるまで、何か聞いてもつんけんしている今日この頃 「バンコクって人が冷たくなったなあ」なんて感じていたのだけど、ここには すでに失いかかっていると思われていた、満面の笑顔と何とも素朴な反応をするタイ人の皆さんが沢山いるのではないか!ごめん、バンコク。あたしゃ、誤解していた。まだまだ、中心部外れたただけで、まだこんななんだなあ。そんなことを考えつつタクシーを呼び止めようとしていたら突然我らの前にお巡りさんが近寄ってきた。げげっつ!なんだ?賄賂の要求か?おいらたち、万引きもしてないし、歩きタバコもしてないし、ましてやあるきながらのすかしっ屁なんてしとらんからよ。⇒当たり前! 「タクシーかい?どこ行くんだい?」 「!!!!」 これには、花市場の皆さんもびっくり。 「エカマイです。」 「ちょっと待ってなさい。」 お巡りさん、そういうなり、たまたま路地に入ってきた運ちゃんに手を上げ、ここに来るようにという。えー!ちょちょちょっと、おまわりさん!運ちゃんびっくりしてるよ!「ちょっと、きみ、エカマイにいきなさい。メーターで行くのだよ。」 運ちゃん、にこにこ「あたりまえです!」 そして、ドアを開けて「どうぞ♪」とお巡りさん。 「えー!こ、こ、こっぷんかー」とお礼を言うと 花市場のみなさん「おまわりったら日本人の女にやさしいんだからー!」みたいなことを口々に言いながら指をさして大爆笑。 ひえー・・・こんなことで注目を浴びるとは!というか、中心部はなれるとお巡りさんも日本人にこんなに親切な反応をするとは!そしてそのタクシーに乗り込んでびっくり。その運ちゃん、齢・60くらいだろうか。 料理評論家の服部幸應先生のような詰襟の黒のジャケットをパシッと着込んだ、今まで拾ったタクシーの中で、一番フォーマルないでたちをしているお方だった。 あんたホテルの人か?それか仕事はフォーマル着でやるっていう習慣のある人? 運ちゃんは運転中も、始終穏やかでにこにこしていたけど、渋滞にはまった時、道行く行商人から揚げバナナを購入。自分でぱくりと食べながら「あっ!」という顔をして 「これ、たべる?」とおいらたちにおすそ分け。 えーっ!いいんすか? みんなで揚げたての揚げバナナをぱくり。しかも「もっとお食べ」とすすめてくれるんだけど「げ・げふう~」・・・正直そんなに揚げバナナが好きな人間はいないので、一つずつで遠慮することに。なんて素敵なオジサマなんだ。そういえば、よっしぃ、何度か運ちゃんに食べ物恵んでもらったことある。香ばしそうなせんべいみたいなやつとか、果物とか。タイの運ちゃん、意外と太っ腹であるよ。運転もやさしく、途中で割り込んでくる運ちゃんにもちゃんと道を譲り、今までタイの車同士って譲ったり譲られたりなさそうだなって思っていたけど、ちゃんとゆずってくれると、相手も「ありがとう」って感じでにこりとすることに気が付く。「どこからきたんだい?ほぉー、日本かい」・・・どのお話のテンポも穏やかで、なんだか先生に教わっているようなかんじ。あまりにも紳士的だったので「写真撮っていいっすか?」というと、とても照れくさそうに「いやー、もうオレおじさんだからー・・・」と恥ずかしそう。はにかみつつ、素敵な笑顔を見せてくれた。 降りる場所も、危なくないようにと一生懸命場所を選んでおろしてくれた運ちゃん。あー・・・お巡りさんに拾ってもらったとはいえ、お巡りさん、いい運ちゃん拾ってくれたなー・・・。ほのぼのとした移動の時間でした。 お巡りさんと言えば 最近タイのクーデターについて、ぜんぜんそうじゃないのにわざと大げさに「危険だ」とか(実は危険じゃない)とか吹聴して、こんな町で暮らすなんて何か理由があるに違いない、なんて展開にしているようなテレビ番組もあって、いやーなかんじ… と思っていただけど…っていうか、危険な場所にロケに行きたくなくって、安全な所で済ませるのに大げさに脚色してるんじゃ?っていうような、内容だったんだけど。まあ、そうだあろうな、絶対。 ところが今日「ザ・世界仰天ニュース」で、やっと「クーデターだけどタイって危なくないんだよ」的なことをやっていました。でも、バンコクの中心地っていってカオサンを紹介しているのもなんかかなーりずれてるけど(笑)…。パタヤで活躍する外国人のボランティアポリスや、バンコクで活躍するおねえなインターンの様子をやってて、かなりおもしろかったなー。 応援にぽちっと押してください。ランキング参加中です。