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ごはんにキムチの日記 [全15件]
久しぶりです。 皆様お元気ですか? 今年もカレンダーが一枚になってしまいました。 毎日があっという間に過ぎていく感じです。
陽子のところに戻った和夫は「いま救急車がくるから」といった。 陽子は「どう説明するんですか」と聞いた。 「本当のことは言えないし・・・馬場で蹴られたけど・・・・という事にしよう」 「無理ですよ。そんな嘘バレちゃいます」と陽子はいった。 しばらくすると救急車がやってきた。 救急隊員は「どうしてケガしたの?なんでこんな所にいるの?」と聞いた。 和夫学校の馬場で馬に蹴られ病院に行こうとタクシーに乗ったが気が変わって 途中で降りた。しかし、また気がかわり救急車を呼んだと説明した。 救急隊員はけげんそうな顔をしたがケガ人を病院へ搬送しないわけにもいかず 陽子と和夫を車に乗せた。
ふたりが降ろされた場所は高速道路の下で白いガードレールで歩道と車道が分けられていて白いガードレールをま たがなければならなかった。 足を痛めていた陽子は車に跳ねられてはと必死にガードレールを乗り越えた。 先に歩いていた和夫が、「ああそうか」と気がつき肩を貸した。 信号を渡り向こう側の歩道の端に陽子は座った。 タクシーを探したが1台も走ってこない。 そこはタクシーがあまり走らない場所だった。 あそこでタクシーを呼んでもらうから、陽子ちゃんはここにいて」 と和夫はいった。 そこは、カーコンコンクラブという車の修理工場だった。 カーコンコンクラブの人はタクシーを呼んでほしいという和夫に 「救急車のほうが早くていいんじゃないの。呼んであげるから」と電話をしてくれた。
車が止まり馬運車の横の小さな扉が開いた。 「降りられる?」 馬運車の構造はうしろの大きな扉を開け馬の出し入れをするが 扉は外からロックされ中から開けることは出来ない。 足が痛くて仕方なかったが降りないわけにはいかず。 陽子は小さな扉から痛みに耐えながら降りた。 顧問の村井は運転席に座ったまま 「タクシーで病院へ行け」とお札を和夫に渡した。 信号まちの間という短い時間に停車し陽子と和夫のふたりを残し馬運車は去った。
ここら辺りでケガをした時の状況を書こう。 陽子たちの高校の乗馬部は試合に出場するため馬運車で馬を運ぶ、 学校の馬場から試合の会場までは車で1時間以上はかかる。 6頭運べる馬運車に5頭の馬を乗せ、荷物でいっぱいになったうえ 子どもたち8人を乗せた。 男子生徒2名は馬の頭のほうに立ったが、2人の女生徒は前後2頭の馬の間に立った。 1人は馬のいない荷物の上に座っていて1人はその前にいた。 3年生の2人は助手席乗っていた。 車が走り出してしばらくすると1頭の馬が暴れだした。 陽子は前から蹴ってくる馬から逃げようにも後ろにも馬がいる。 逃げる場所もなく何度も蹴られた。 馬運車の中はあかりがつくようになってはいたが、その時は真っ暗だった。 暗闇の中でいつ静まるかわからないあばれ馬の恐怖で陽子は何がなんだかわからなくなった。 しかし、どうしょうもない激痛に立ってはいられなくなり、うめき声のような泣声をだした。 その泣声に気づいた生徒が携帯電話で前の運転席へ車を停めるよう電話をかけた。 「陽子ちゃんが蹴られた!」
自宅に着いたものの陽子の家は1階が仕事場になっている。 陽子の母は陽子を抱え2階まで運んだ。 火事場の馬鹿力とはよくいったものだ。 とにかく2階のソファーに腰掛けさせた。 陽子は「少し眠い」と言った。 「じゃあ、少し眠りなさい」どうしてケガをしたのか聞きたい気持ちを抑えた。 ベッドのある3階に寝かせたかったがトイレがないのでしかたなく 2階に横たわらせた。 しばらく眠ると「トイレに行きたい」と陽子は言った。 立ち上がることができない陽子は床をハイハイして、 でも赤ちゃんのようでもなく極めておかしな格好でトイレに行った。 「松葉杖がいるわねぇ。明日病院へ行くから貸りてこようね」陽子の母は言った。 |一覧| |
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