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今、京極夏彦の『絡新婦の理』を読んでいるのだが、ふと気づかされたことが有る。 いや、普通のことなのだが。 木場修が、飲み屋でくだを巻いていて、そこでお姉さんにいわれて気づく当たり。 結局法や国家、価値、道徳などは恣意的なものだ。それはつとに指摘してきたことだ。もはや自明であろう。 ただ、そのことを主張するだけでは立ち行かぬ。 リアリズムというものがある。 そうでなければ生きていけぬ。
一旦、括弧に入れた上で、なるたけのものを捨象して観察し、その上で、括弧を消して生活する。
この括弧も外す作業も、やはり実際のためにはとりあえずという意味で必要なのだ。 特に警察や検察がここを疑いだすと碌なことにならない。 いちいち、法の正当性に懐疑を持っていたら、務まらぬ。 そんなことを思った。 『絡新婦の理』はかなり面白い。
六輝=友引 九星=八白土星 中段十二直=平 二十八宿=婁 旧暦九月六日
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