春色梅児誉美
会社のビルの本屋で、「春色梅児誉美」のマンガを買った。小学館の日本の古典シリーズの一つだ。「春色梅児誉美」は、ご存知のとおり、江戸の戯作者、為永春水が書いた人情本だ。原典は読んだことがないのだが、マンガで安易にストーリーを把握しちゃった。なんていうか、結局これって江戸のトレンディドラマなんだよね。あとがきマンガにもあったけど。非常に楽しい。心中物でも、好色一代シリーズでも、黄表紙でも、結局当時の文化・風俗をいきいきと映し出している。春画もそうだけど、なんかお高くとまってこれが当時の芸術ですっていわれたってさ。本当は文学史でも日本史の授業でももっと内容を取り上げたっていいんじゃなかろうか。内容としては非常におもしろいよ。世界に誇る作品の源氏物語だって、結局は貴族の色恋沙汰を延々つづっているだけだが、それがなんで芸術なの?って、思うじゃん。でもそうなんだよって。こういうことはさ、やっぱ小谷野敦とかの本をもっともっと読んで、きちんと触れていくべきだと思うな。タイトルと作者の名前だけ覚えて、それがなんになるの?って。雨月物語とかそういうのはいくつか文庫の原文読んだけど、今度はこういうの暇をみつけて読んでいこう。なかなか楽しい。六輝=大安 九星=九紫火星 中段十二直=閉 二十八宿=危 旧暦閏五月七日