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2006/06/21
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「私のドレス姿に笑ってくれますか?」
「誓います」

 いつも笑っていたい。そんな2人。


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 前回までの畳み掛けるようなトンデモ展開が、美幸の戸惑いに上手く結びついたと思います。
 今回は何より、『トイレ前の宣言』が秀逸だったと思います。それと教会でのプロポーズの会話も、2人らしさが滲んでいてすごく良かったですね。

 背景に『人を鋳型に嵌める、世間の残酷さ』が見え隠れし、物語に深みを与えていたのを感じました。
 今回はすごく好感を持てる物語の作りになっていたとおもいますね。

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 前回までのトンデモ展開が、美幸の戸惑いやコンプレックスに結びついていましたね。 
『自分は幸せになれないと思っていた』
 これまでの人生で受けてきた容姿による迫害が、彼女の考え方に深く影を落としています。

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 最近のワイドショーでは“関係者が幼少期の同級生や親から受けた虐待で、性格を歪ませていく過程”ばかりを解説していますよね。
 それを観ながら『社会からの迫害は、そこに属する人間が思っているよりも深く深く傷を残す』んだと実感しています。

 私がこの問題提示に出会ったのは、『サーラの冒険2』という小説だったと思います。
 その第二巻で『人を鋳型に嵌める力』というのを、的確に表現しているんですよね。
“世の中には、生まれだけで偉くあることを強要される子供がある。逆に容姿や性格だけで、“心が醜い人間になること”を強要される人もある。
 その無言の圧力に屈し、人は他人の思うような人間に成っていく”と。

 その力は『他人を貶めたいという悪意』から生まれることもあります。
 でも多くは『容姿や生まれからの思い込みを、絶対と信じ、その上に胡坐を掻こうとする』保守的な精神から来ます。

 私のオフラインでの身内にも一人、『異常に思い込みが激しく、それを変える事を頑なに拒絶する』人がいるんですよね。その人と会話をしていると、『偏見ってこう生まれるんだな』と良く分かります。
 身内を観ていると、“自分はそんな『他人を鋳型に嵌める人間』には成りたくない”とすごく思います。

 その力を撥ね退けるには、
“思い込みが単なる偏見であり、内容が不条理であることを見抜くこと”
“思い込みは、誰の心の中にも、自分の中にもあることを自覚する”
“むき出しにされた悪意に、絶対に屈しないこと”
が必要なのかな、と私などは考えていたりします。


 でもそんな偏見と戦うのは、すごく難しいことでもあります。
 実際、『おさむ』の母親ですら、口では「大切なのは心」といいつつも、『容姿の不具合』に戸惑ったりしています。
 『おさむ』も、最初は美幸の外見を『ネタ』として見るあまり、内面に気づかなかったのですから。

 私も『自分の心』を自覚し、努力しなければいけませんね。

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 美幸もまた、『人を鋳型に嵌める力』の犠牲者です。
 過去の出来事が原因で、『相手がいる幸せ』には臆病になっています。
 しかし、彼女が『過去に向けられた悪意』に屈する必然性はありません。
 美幸にはぜひ幸せになって欲しいと思います。そのためには相手である『おさむ』には頑張ってもらわないといけませんね。

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 初回の『情熱を失った状態』から回復した『おさむ』は、それまでの優柔不断さを振り払うかの勢いです。
 …ちょっと行き過ぎかもしれませんが、これくらいがちょうどいいかもしれませんね。

 できればついでに、もう少し『世間一般の道徳観』も育てて欲しかった気がするんですけどね(苦笑)。

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 今回の放送の中では、『トイレ』の下り全てが好きです。
 『おさむ』の「トイレ行ってきます!」の真剣な表情から、『お父さんの娘を思う気持ち』、『美幸が父を思う気持ち』、『現実への不安』…いろんな要素がすごく良かった。
 端から観てると笑ってしまうかも知れない。ロマンティックでもない。
 だけど、その中には確かな『感情リアル』が詰め込まれていて、役者さんたちがそれを見事に表現しているんです。

 展開や状況は『トンデモ』でもいい。むしろそれがドラマの魅力でもあります。
 ただ、“主題に結びつく登場人物たちの感情”はリアルであって欲しい。私はそう思います。

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 友美の置かれた状況と決意はすごいですよね。
 “別れた彼氏と新しい彼女に引き合わされた”姿は、すごくいたたまれません。
 その一方で“彼氏の母親公認で、彼氏の略奪を決意する”姿は怖すぎです。
 
 “さらっとしているようでいて、実質は修羅場だらけ”。
 一人、“トンデモなドラマ”の世界に生きる彼女はどこに行くんでしょうか(汗)。

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 『おさむ』の美幸のやり取りは、時にユーモアに溢れ、ロマンティックには程遠くても、すごく温かいです。
 今の2人なら、幸せになって欲しいですね。

 そして、『ズバズバ』が一ヶ月をどう終えるのか。それも気になります。

 美幸の中に固く押し付けられた『鋳型』を、『おさむ』がどう解き放つのか。
 それを楽しみにしたいと思います。

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 『人を鋳型に嵌める力』。
 普遍的で残酷な見えざる力が、彼女を蝕む。
 2人は、その力とどう向き合っていくのか──。





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Last updated  2006/06/21 08:03:20 PM
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